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統一教会の施設に軟禁された話

大げさか。3時間ほど帰してもらえなかったという話です。

あれは40年近く前にもなるのか。18歳で大学生になりたてだった頃です。
神戸三宮のセンター街を歩いていたら同い年くらいの可愛い女子2人に声を掛けられたのです。
「これから映画を観ませんか」
世間知らずな18歳、大学生になりたてで気分は高揚しています。映画は好きです。
可愛い子です。ま。普通はホイホイついて行きますわな。
京都の大学に通っていたのに、なぜ神戸なのかは記憶にありませんが。

雑居ビルの事務所みたいなところに通されました。そこでナントカ原理というビデオを観ることになったのです。普通の映画ではなかったのです。そりゃそうか。
内容は忘れましたがキリスト教の原罪に関することでした。
20分くらいだったでしょうか。観終わって、その子たちに感想を聞かれました。
自分の知っているキリスト教の原罪の知識とずいぶん違うという話をしたかと思います。
この辺の細かいことは忘れました。とにかく代わる代わるいろんな人が現れては、議論を吹っかけてくるのです。どんどん年配の人になっていった記憶があります。

当時からボクはめんどくさい人間だったので、簡単には論破されません。
長くなってきたので帰りたいと言ったのですが、引き止められてなかなか帰してくれませんんでした。どうやって帰れたのかは忘れました。

後日この話を友人に言うと、それは統一教会や、とのことでした。
霊感商法やら合同結婚式なるものを知るのはずっと後でした。

カルト宗教とされる何やら怪しげなイメージとは違って、あの事務所にいた時に会った多くの信者らしき人たちは、皆が皆、明るく朗らかで、誠実そうに見えました。ごくごく真っ当、というより、むしろ正しさがあふれにあふれた人たちでした。邪悪さのかけらもありませんでした。それが一番印象に残っています。

霊感商法と呼ばれるものも、彼らからしたら邪悪なものではなかったのかもしれません。
擁護するわけではありませんが、善悪を棚に上げれば、神社にあるお守りと霊感商法の壺や多宝塔は本質的に同じだと思っています。売り方がパッシブかアクティブか、値段の多寡の違いだけでしょう。
少額なものをパッシブに売ること(家内安全と書いたお守りを並べるだけ)と、高額なものをアクティブに売ること(買わないと不幸になると脅して売りつけること)と、どちらが軋轢を生じるかという違いだけなのです。
善悪を棚から下ろしてみれば、もちろん後者は悪質な行為で非難されるべきです。

本人の意思を無視した合同結婚式も、歴史的に考えると本人の意思を無視した結婚は、そんなに突飛なことではないでしょう。近世まで当たり前でした。
それを異様だ不快だと決めつける方が一定の価値観に縛られていると思っています。
いずれ結婚自体が異様な風習になるかもしれません。すでになり始めているように思います。

街中で声を掛けられても簡単には騙されない自慢をしたみたいですが、むしろ騙された経験は人より多い方かもしれません。

アプリ開発が苦戦中なので、またnoteで現実逃避をしてしまったの回でした。
トップ画像は、月と木星の大接近です。今朝撮りました。中央が木星です。ちょっとブレたか。やや雲でモヤっていますが、マイナス3等星の木星にはなんのそのでした。まるで関係ない話でしたね。さあアプリ開発に戻るぞ。それではまた。

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