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「よあけのたび 2 」ちょっとだけ大解剖

「よあけのたび」はモーニングコレクターによるモーニング巡りのミニエッセイ本(ZINE)。絵と文と写真で綴った小さな本です。2021 年 4 月に 1 号。2022 年 11 月に 2 号を発刊しました。

今回は2号のお話です。
 
▽表紙 

猫がいたり卓球がいたり鳥がいたり。これはすべて収録している記事に関わっている絵。どの絵がどの話に通ずる絵なのか。それを探すのも本書の楽しみ方のひとつ。 


▽イントロダクション 

これは本当に碁盤の目のまちなみで見た景色。目の前の景色の色が変わって、振り返ったら紺碧の世界を割くように金色の斜光が降り注いでいました。 


▽京都のモーニング

店選びで意識したことは、似たジャンルのお店にならないこと。そして秋〜冬に訪れたお店を中心に選ぶこと。読み進めることで季節の移ろいを感じられること。 

▽井上製パンさんの話
「よあけのたび」にはパン屋さんを一軒は収録するようにしています。1 号は北山のアンドブレッドさん。 2 号は井上製パンさん。開店してすぐくらいの時間に買いに行くと、焼き立てほやほやの米粉あんぱんに出会えます。それを手に鴨川へ行くしあわせをお届けしています。

 ▽旅先モーニング 
元々旅行が好きでコロナ前は日本各地を飛び回っていました。旅先でも朝を満喫することは忘れません。1 号は鎌倉。2 号は尾道。いずれも素晴らしい朝時間が過ごせる街です。 

▽トーストの話 
トーストと珈琲だけのモーニングでもその個性は千差万別。自分が店主ならどんなトーストを用意するだろう?答えはまだ出ていません。 

▽ゆみさんの話
「あたーぼ」「2 番目のテーブル」の店主・ゆみさん。ゆみさんとお話するたび自分のなかでムクムクと膨らむ不思議な感情。「2 号の最後を締めるのはゆみさんの話しかない」と思い、京丹波町へ会いに行った夏。当初は 3 頁の予定だったけれど1 頁増。それでもじつは足りなくて文を削ることになったけれど、書き上げるまでにじつはそんなに時間はかかっていません。そしてまだ、ゆみさんから聞きたい話は尽きていません。 

▽写真 

すべてまごが撮影しています。「フォトコレクション」という息抜き的な写真コーナーでは秋・冬の京都の朝の景色を集めました。どれもお気に入りの写真です。 


イラスト 

すべてまごが手描きしています。題字も手書きです。アナログです。イラストマップ、描くの大変そうに思われがちですが、じつはそうでもないです。表紙の絵の方が倍の時間がかかっています。


▽取材 
時々「取材いっぱいしたんだね」といわれますが「取材」をしたつもりはありません。好きな朝ごはんを食べに行って、その時の出来事や会話を綴っているだけで。会話はどれもインタビューなんて呼べるものでなく。日記を後悔しているような感覚なのです。

▽デザイン
プロにお任せしました。1 号は自分で行ったのですが、読みやすくするための工夫や印刷データを作成する難しさを痛感。デザインをお願いしたのは私の友人。彼女のデザイナーとしての姿勢を私は尊敬しています。本業がいそがしいなか、制作してくれたことへの感謝。そして大切な友人と共同制作したという経験は、わたしをとても幸せな気持ちにしてくれます。 

こうして完成した 2 号。京都には「京都本大賞」とか「京都ガイド本大賞」というものがあるらしいですが、この本をエントリーすることができるなら君が大賞だよ!と、2 号を手に鼻息は荒くなりました。 

機会ありましたらぜひご覧ください。

●よあけのたび2 オンラインショップ
https://mago-utayuki.booth.pm/

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