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 ひとりぼっちのヒヨドリ  その1 

(このシリーズは、別ブログで書いた記事を編集したものです)

5年前の晩秋のこと


 
親戚のリンゴ園で、
子供達と友人に送るのと、自家用とでふじリンゴを4箱買ったら、
叔父さんが
「これも上げるよ」と、車にドンともうひとつ大きな箱。
 
少々形がゆがんでいたりヒヨドリに突つかれて小さな傷がついてたり、
「商品価値は無いけど味は遜色なし」という「はぶきリンゴ」をどっさり頂いてしまった。

    \(^∀^)/

叔父さんが丹精して作ったりんごはとーっても甘くてシャキシャキしてて
L級だって何個も食べられそうな気がするけど、
意外と一度に1個は食べきれない。
 
毎日夫と2人で半分こして食べたけど、
冬になってミカンも買ったりしてだんだんりんご消費は減り、
3月には、まだいっぱいあるのにすっかりボケてしまった。


そこで、
〝小鳥のエサに‴ と
まだ若芽の出ないユスラウメの枝のあちこちに挿して、
どんな小鳥が来てくれるかなあと
庭に面した部屋で仕事しながら楽しみに待っていた。

まもなく 「ピーッ、 ピーッ」と大きく澄んだ声 

    ヒヨドリだ  

りんごのそばに止まって遠くを見て鳴いている。
ボサボサ頭がなんとも可愛い。


   ナデテみたーい (*^_^*)



 「仲間を呼んでいるのかな?」と見ていると
 間もなくもう一羽、サーッと舞い降りた。

 2羽であたりを警戒してキョロキョロしながら
 りんごをついばむ。 
                 

   私  「きっとあれ 夫婦なんでしょう?」
   夫  「そうだろな」


少し食べては飛び去り、また2羽でやって来てついばみ、
枝からはずれて落っこちれば サ-ッと舞い降りて探し、
夕方までに皮の部分を残して1個分ほぼ食べてしまった(^▽^) 


  

      そういえば !!


  このりんごを買った時、
  りんご園のおじさんが こぼしていたっけ。


  「採れ時期になると
   ヒヨドリに突つかれてキズになっちゃってなあ」

    ・・・ なんだか おじさんに悪いことしてる気分 
          ・・・・悪いよねえ

「だって、ボケちゃったんだもの」と
心の中でおじさんに言い訳しながら・・・


      つ ・ づ ・ く

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       ひとりぼっちのヒヨドリ その2


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