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日記:20230422〜渋谷O-crest→神奈川県民ホール〜

 ライブの前にカレー屋さんに行ったら行列ができていた。もともと行列のできるお店だったので、コロナ禍で並ばなくても入店できるようになっていたのが規制緩和で戻ったのかもしれない。
 自分の前に並んでいた人たちがほとんどマスクしていなくて少し驚いた。ここ最近、買い物以外で外出するのはライブくらいなので、マスクしていない人を見慣れていない。

 渋谷O-crestで二丁魁の定期公演を見に行く。カレーに並んでいたら開場時間に遅れてしまった。
 「音楽を止めるな」と題されたライブで、アップテンポな曲ばかり20曲をノンストップで披露する企画とのこと。つい最近までコロナで療養していた病み上がりの身にはなかなかしんどいイベント。後ろの方で静かに見ていようと思っていたけど、始まったら1曲目から思い切り振りコピしていた。

 1曲目と20曲目にダンサバを持ってきたのと、トリ前がそっ閉じだったのは予想通りだった。過酷なライブの締めというと、どうしてもかつての「GAY24」でステージもフロアも号泣しながら歌ったそっ閉じを思い出してしまう(その時、初めて最後の挨拶が「どうもすみませんでした」ではなく「どうもありがとうございました」になったという余談)。
 とはいえ、今回は悲壮感漂う感じにはならず、最初から最後までハイテンションで楽しいライブ(リバでぺいちゃんがなぜかこっち見ながらめちゃくちゃキレた顔していたところを除く)だった。

 なんというか、つい忘れがちだけど二丁魁は「ゲイでもアイドルになれる」を実践している時点で、とてもチャレンジングなことをしているのだから、あまりに過酷さを追求することはしないでほしいな、と思っています。水を飲まずに限界まで追い込んだライブより、心身整った状態で見せてくれるパフォーマンスの方が自分にとってはずっと心を打つものなので。
 個人的には、ほとんど水分補給もせずにぶっ続けで歌うことよりも、セトリ表を置いたり手にセトリ書いたりもせずにノンストップで20曲パフォーマンスするライブを定期公演でやってのける時点で、とんでもなくすごいと思う。本人たちが自分のすごさをどれだけ自覚してるのか分からないけど、あなたたちはもうとっくにすごいんだよ。
 いや、今回のライブが感動しなかったわけではなくて、ちゃんと楽しかったし良いライブだったのだけど、次やる時はもっとちゃんと水飲んでほしい、ということです。「あなたたち(客席)が声出してると、喉が潤うのよ」じゃないんだよ。個人的に声出し自粛してたから我慢したけど、「うがいして!」って叫ぶところだった。

 GAY44の時は同系統の曲をブロックごとに固めていた印象だったけど、今回は激しい曲と楽しい曲、ロック寄りの曲とポップな曲が交互に並んでいたように感じた。バグズ、シユネク、思考回路あたりがセトリに入っていなかったのはちょっと意外。
 曲単位で言うと青春、どこか一箇所挙げるなら三原色の「痛い痛い痛いけどドクター」のぺいちゃんの表情が特に印象的だった。


 今日は声出しも接触も我慢する日だったので、特典会には参加せずに横浜へ。特急 元町・中華街行き27分で。神奈川県民ホールでヌュアンスのワンマンライブ「HOME」を見る。
 会場に入ると、ロビーに過去の衣装やライブで使った小道具などが展示されていて、メンバーのお部屋をイメージした装飾がかわいかった。写真を撮っていたら、ちょうどクロスノエシスさんご一行がきゃっきゃ言いながら写真を撮りにいらした。ファンからのフラワースタンドを撮ろうとしたら、後ろの階段を降りてきたRISAさんが映り込みそうになって焦った。メンバーに「やめなよ〜」とか言われてたし、RISAさんわざと映り込みにいってた節がある。



 ヌュアンスのワンマンライブでは久しぶりに演劇パートの入った公演。お芝居パートでは毎回、作り手側からのメンバーへの想いや、それぞれの魅力を台詞で伝えてくれるところが好き。
 そしてW編成のフルバンドはいつ見ても圧巻。「I know power」の「みなさんお静かに」のところで演奏のボリュームをギリギリまで絞って囁くように歌ってみたり、2番の「みなさん騒ぎましょう」で出力上げてきたりと、遊び心いっぱいの大胆なアレンジが随所に施されていて、生バンドでやる必然性を確かに感じるライブだった。

 現体制になってから、highlightがすごく好きになって、ライブで見るたびに感動を覚えているのだけど、この日も素晴らしかった。純白の新衣装をまとっていたこともあって、天女たちの舞のようだった。
 本編最後の曲が「Love chocolate?」だったのは少し意外な選曲だったけど、よく見たら舞台装置の4枚の扉が、はじめから板チョコを暗示していた。これはしてやられた。

 最後のご挨拶でメンバーたちが感極まりつつも、初音さんが何を言おうとしていたのか言葉が飛んでしまいひとりでパニックになっていたり、寺田さん脚本のコントパートで「みんなを陰で支えるキャラ」とされていた妃菜さんが泣いているわかちゃんにそっとタオルを差し出して、キャラがフィクションじゃないことを体現していたり、湿っぽくならないところがヌュちゃんらしくて素敵だった。むしろゲストのぎょねこ・オジマアローさんがなぜかカーテンコールで泣いていたのがかわいかった。
 音楽ライブとしてもエンターテインメントとしてもアイドルとしても、とても素晴らしい公演だった。次は満員の県民ホールで、おかえりと言いたい。

 めちゃくちゃお腹すいてハンバーグが食べたかったので、新宿サブナードのバンビというお店でチーズハンバーグ・クリームコロッケ・エビフライのセットをいただく。安いのにちゃんと美味しい。なにより店名が良い。

  

 

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