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日記:20230218

同じ職場の彼女持ちのイケメンが別の女性とおそろいの浴衣で出勤してきたのを見て、同僚の女性と目配せして「うわ〜ペアルック笑」と陰口を叩く、という夢から覚めて起床。
自分の嫌な一面が出た夢を見るとショックだ。ちなみに同じ職場のイケメンというのは実在しない人物。

常磐線ではるばる柏へ。どうやら柏には評判の良いトンカツ屋さんが複数あるらしいので、目をつけておいたお店で昼食。
看板メニューの林SPFポークがちょうどあと1食分と言われたのだけど、以前別のお店で林SPFのロースカツ食べて脂身に胃が負けた経験があるので、赤身が強めの霧島ポークの上ロースをそう言った。
美味しかったのだけど、やっぱり自分にはロースがすこし重たかった。林SPFだったらまた気持ち悪くなっていたかもしれない。この日記書きながら、しばらく胃痛と戦っていたし、もうヒレカツしか食べられない人生なのか。悲しい。
店員の女性がハキハキしててかわいかったし、お店自体はとても良かったです。近所にこういうお店あってほしい。

その後、明日の朝食用のパンを購いにこれも評判の良さそうなお店へ。クイニーアマンなどいくつか購入。

二丁魁とアプガ(仮)のツーマン以来となる柏パルーザで、今度はまなみのりさと二丁魁のツーマン。なんかもう本当に、言葉にできないライブだったんだけど、それでも無理やり言葉にしていかないと。忘れないために。思い出すために。

対バンの1曲目で「人を好きになれる君は何度でもやり直せるんだ」から始まるセトリなんて初めて見たんじゃないか。イントロの時点で泣きそうになっていたら、歌い出しの紅さんの表情に涙が出た。
途中、ミキティーも声を震わせていて、がんばれ!と祈る思いで見ていた。自分も涙目のくせに。
ミキティーが超初期の二丁ハロ時代から、繰り返し繰り返し歌詞にしてきた「忘れたくない」「忘れないでいてほしい」という思いが、この日のセトリとパフォーマンスにいつも以上に貫かれていた気がする。

2曲目「ノスタルジスター」では、2回目の「さよなら」のところで、ぺいちゃんが虚空に向けて手を振っていた。これまで祈りを捧げるように両手でマイクを持ったりはあったけど、ここまで歌詞に寄せた直接的な表現は初めてだった。そして約30分後に、それが「かかとを鳴らして」カバーの最後につながることを知る。

二丁魁の現場では基本的に曲間に拍手することはあまりない(やめとまの後はたまにある)のだけど、ノスタルジスター終わりでおそらくまみりファンを中心に拍手が起きた。良い曲、良い歌だもんね。拍手するよね。
その拍手の中、時計の音が響き始めてまさかと思った。「(1+1)x0=0」だ。
この曲はアットジャム2019のキウイステージが究極だと思っているのだけど、観客を置き去りにするようにいつもの「ありがとうございました」もなく無言でステージを去っていったあの時の固く冷たい感じとは違い、血の通った感情を届けるパフォーマンスだった。青を基調にした照明が天井で揺れているのが幻想的でとても綺麗。

続いて「BAKADEMO AHODEMO」。ちょっと意外な選曲?とも思ったけど、まみりがカバーすることを予告していた「青春は何度でもやり直せるなんて嘘だ」への布石になっていたのか。あと完全に忘れていたけど、この曲が初披露されたのはここ柏パルーザだった。全曲に意味があり、思いが込められてるセトリだったんだな。

バカアホの後、短いMCを挟みながらマイクスタンドをセット。なるほど鶴亀でここから後半はアップテンポで行くのだな、と思ったら「隕石に願いを」でうめいた。すげえセトリだ。
おなカマへのラブレターとして書かれたこの曲の歌詞を、まみりのファンの方たちはどう受け止めただろうか。
ラストサビを歌いながら、ぺいちゃんが涙ぐんでいて、ミキティーがそっと寄り添って頭を撫でていた。ぺいちゃんはノスタルの時にも感極まった表情を見せていたかな。ミキティー自身、いつ泣いてもおかしくないはずなのに優しくておっきいお兄ちゃんだった。
隕石終わりでもう一度拍手が起きた。今度はまみりファンもおなカマも大きな拍手を送っていた。良い曲、良い歌だもんね。

たしかこの後、耳をすませばのショートバージョンだったかな。王道の代表曲で振りコピしやすい耳すまを挟んでから、まみりがカバーする予定の青春に繋ぐ流れるようなセトリ。
以前、ブクガとのツーマンで持ち曲交換した時も、ブクガがカバーした「ウサギと賽子さん」を二丁魁も歌っていた。あの時はオリジナルを見せつけようというメラメラしたライバル心もすこし感じたのだけど、今回はまみりにバトンを渡すことを意識しているように思えた。
青春が二丁魁の本編最後の曲で、いったん退出。声出し禁止だから我慢したけど、短え!って叫びそうになった。

大きな拍手が途切れない中、ぬるっとまみりさんが登場。満員の客席に新鮮に驚いている姿が、16年目のベテランとは思えない初々しさ。
MCから「青春は何度でもやり直せるなんて嘘だ」のカバーを披露。それぞれの本編の間にカバー曲パートを挟む構成なのね。
単純に女性の声で歌われているという新鮮さだけじゃなく、みのりさんのソロパートでの圧巻の歌唱力、まなみさん、りささんのハモリの美しさがひたすら素晴らしかった。
Bメロで手拍子を入れたり、まみり流のアレンジも加わっていて流石。まみりの曲でも百恵。さんの声が流れて感動した。

そして二丁魁は「かかとを鳴らして」をカバー!
もともとのダンスは凄すぎてできないからと冗談めかしながら、ミキティーがカバー曲用に振り付けを考えたとのこと。曲前に「耳をすましたら、まなみのりささんのかかとを鳴らす靴音が聞こえてくるように」という気持ちを込めたと語ってくれた。

両耳に手を当て、かかとを鳴らす音に耳をすませる振付が繰り返し出てきて、終盤には三原色と同じファインダーのポーズも。どちらも、この瞬間を、この瞬間に至るまでのたくさんの時間を、忘れないよう焼きつけていたいという願い、焼きつけて忘れずにいてほしいという願いが込められていたのだと思う。
まみりが解散した後も、いつでも3人の残した靴音を思い出せるように、この場にいた人みんなにミキティーがかけたおまじないみたいな振付。

そして最後はステージ後方に向かい空へ手を振る。はっきりとお別れを意味する振り付けを入れたことに驚いたし、胸が締め付けられた。
歌い終わり、完全に泣き顔になったミキティーが挨拶もそこそこにステージを去ったのがたまらなく愛おしい。さよならに慣れるなんてできないよね。
転換中、すすり泣きの声が会場のあちこちから聞こえてきていた。

まなみのりさの本編はEscapeから。まみりにしかできないジャジーな名曲。であるだけに、こんな名曲をライブで見る機会が失われてしまうことがただただ切ない。
knockで3人が回るたびに衣装のひらひらが花のように広がって綺麗。後半にやった「花びら」、本当に花の精のようだった。
一方で「変わらなきゃ」で力強く足を蹴り上げる姿は、地に足をつけた大人の女性であり、ひとりの人間としてステージに立って歌っていた。
かと思えばライブ前のツイートで、緊張していたのか3人とも忘れ物したりとか、初々しく無邪気な少女性も併せ持っているのが、まみりの魅力だと思う。偶像に収まりきらないくらい、素の人柄が溢れている。

MCで感謝の言葉を述べてから、「栞」。初めて聴いた時、歌詞の一部に引っ張られて真意を汲み取れずに複雑な気持ちになってしまったことが、自分の中で二丁魁が「アンハッピーバースデー」を初披露した時と重なっている。歌詞にも共通するものがあるし。
「何度も何度も何度もやめてやるって思っても続けて来れたのは あなたが待っていてくれたから」
「苦しかった日々も孤独な時代も あの痛みさえ忘れない だってそれは痛みの出口に あなたが立っていたから」

そして「栞」に続いて本家「かかとを鳴らして」。打ち合わせして決めたのかは分からないけど、両組とも本編のラストがお互いのカバーした曲だったんだな。
まみりと初めてツーマンした時のツイキャスでミキティーが言っていた「2組で一つの物語を作るようなライブ」を、セトリの構成も含めて前回以上に体感できた。尊敬と感謝と愛だけの物語。


最後は二丁魁を呼び込んでトーク。
今度は7人でコラボしたいとミキティーが言い出し、そんなこと言ってもなあ……と内心思っていたら、3月18日のにおわせツーマンが、まみりとのツーマンだったことをサプライズ発表。
これは本気で驚いた。全く予想してなかった。めちゃくちゃ嬉しい!
できれば18時までに横浜に間に合う時間帯・会場だと助かるけど、ツーマン最優先でなんとかします!

ミキティーが誇張しすぎたみのりさんのモノマネをしていたけど、二丁魁について語っている時のみのりさんの身振り手振りを見る限り、ぜんぜん誇張じゃなかった。

笑いのある和やかなトークの最中、二丁魁からかけられた言葉への感謝を伝えながら泣いてしまうまなみさん、まみりについて語ろうとすると言葉にならないと言いながら声を震わせるぺいちゃん。どちらも「かかとを鳴らして」を歌い終えた後のミキティーといっしょで、嘘偽りのない感情そのものだった。
まなみさんは最後の挨拶の後、ステージからはける瞬間も涙を流していた。たまらなく愛おしい。みんなが。

この2組が出会ったゆるめるモ!主催のイベントの時、↑のツイートをしていたのを見てくれたのか、特典会でミキティーが第一声で「まなみのりさ、すっっっっごい良かった」と真剣に話しかけてくれたことを今でも鮮明に思い出せる。
あの日は別のメンバーとのツーショットを撮る予定だったのだけど、ミキティーとまみりの良さについて話し込んでツーショがお座なりになってしまったのだけ申し訳なかった。

あの日からずっとミキティーはアイドル同士であると同時に、まみりのファンであり続けているので、会場のまみりファンの方たちにも単純な対バン相手として見るのではなく、ミキティーの気持ちが届いていてほしいと思っていた。

終演後いつまでも鳴り止まなかった拍手の量がすべてだった。
今日のことをずっと忘れたくないし、今日につながる日々のことも忘れたくない。あの場所にいた人たちみんなにも忘れないでいてほしい。
特にまなみのりさファンの人たちには、今日のミキティーの言葉や振り付けや歌が、何年後になってもあなたの青春を思い出すきっかけになってほしいな、と願っています。
余計な世話であることは承知していますが。好きな人の願いはできるだけ叶えてやりてえと思っているので。


特典会を終えて柏の街をふらふら歩き、パン屋さんにもう1軒寄ってから、「中華大島」でカレー。この看板にして、ボンベイの系譜を受け継ぐ本格インドカレーのお店。ラーメンや餃子はやっていない。玉ねぎのうまみがとろけていて美味しかった。


ふだん「寂しい」という感情が死滅しているのだけど、帰り道なんだか寂しかった。今日が終わっていく、今日が薄れていくのが耐え難い。
でも3月18日の希望があるので常磐線でシクシク泣き出す畸人にならずに無事帰り着きました。

二丁魁さん、まみりさん、ありがとうございました。





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