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日記:20230518〜薔薇を見にいく・新宿Marz〜

 今日は有休なので、薔薇を見に行くことにした。
 都内で薔薇が見られるところを5か所ほどピックアップして、ここへ行くなら何時に出発して、どこのお店でお昼ご飯を食べて、というところまで計画を立てた。
 でも最終的にどうするか決めきれなかったので、目が覚めた時間によってどこへ行くかだけ決めて、アラームをかけずに寝た。

 その結果、午前7時前に目が覚めてしまった。
 たまの「さんだる」を久しぶりに聴いたら、さねよしいさ子さんとのコラボ曲があって、そういえばNaNoMoRaLのパセリちゃんの42枚に両者のアルバムが入っていたことを思い出す、という夢を見た。「花粉が舞うような恋をした」という曲。そんな曲はなかった。
 あと、実家の近所の本屋に行ったら嘉門達夫が店内ライブをしていた、という夢も見た。


 結局、なんとなく当日の気分で都電荒川線の一日乗車券を買って、線路沿いの薔薇を見に行くことにした。
 お昼ご飯は新宿ではなく、都電早稲田まで歩いて、早稲田大学の近くのスープカレー屋さんで。とても美味しかったのだけど、本来入っているはずの玉子が自分のだけ入ってないことに半分くらい食べてから気づいた。言えないよなあ。

 早稲田方面に向かう途中、はじめて戸山公園の中を通った。都会のど真ん中とは思えない緑豊かな公園と、いかにも団地感のある無機質な建物の対比に眩暈がする。


 なんか箱根山とかあるし。富士塚みたいなことなのかな。

 早稲田電停から都電荒川線に乗り、事前に学習した通り、乗車したタイミングで運転士さんに直接「一日乗車券、モバイルsuicaでお願いします」と伝える。運転士さんが手元の装置をアレしてからICカードのタッチを促され、リーダーにかざすと無事、一日乗車券が購入できた。

 ひとまず荒川車庫前で降車し、次の電停である荒川遊園地前まで、線路脇の薔薇を見ながら歩く。
 ただ、車道の真ん中を走る都電の線路側に薔薇が植えられているので、薔薇に近づくには思い切り車道の脇を歩かなければならない。歩道からだと植え込みには距離があるし、車の交通量が少ないとはいえビクビクした。
 都電の車内はまあまあ混雑しているし、乗客のほとんどは高齢者で座席や手すり近くを譲らないといけないので、車内から薔薇を眺めるのも難しく、そのへんはちょっと誤算だった。

 薔薇の植え込みという優雅な景色と、道端に停められた自転車の上で座布団を干している荒川区ならではの景色がミスマッチしていて面白い。


 続いて町屋駅前で降車。線路沿いには歩けないようなので、駅前の花壇を眺めてぶらぶら散歩。このへんはわりと栄えていて交通量も多い。

 ほどなくして、荒川7丁目の電停が見えてきて、ちょうど電車も来たので乗車。

 次の荒川二丁目も薔薇の見どころがあるらしいので1駅で下車。駅前の遊歩道に薔薇が植えられていて、品種などの説明も書かれていた。親切。

 電停を降りてすぐの荒川自然公園は定休日だったけど、駅から少し歩いたところに、別の大きな公園があるようなので、そちらに足を伸ばしてみる。
 
 30度を超える真夏日で、噴水の石の上で水しぶきを浴びている亀の親子が気持ちよさそうだった。これが理想的な午後の過ごし方だ。

 荒川区役所前から再度乗車して、終点の三ノ輪橋まで。こちらも駅前の花壇に、品種の説明付きで立派な薔薇が植えられている。

 せっかく三ノ輪橋まで来たので、前から興味のあった小塚原の首切り地蔵を見に行くことにした。
 かつて処刑場のあった小塚原の跡地にある延命寺というお寺で、処刑された人や無縁仏たちを供養するために建立されたお地蔵様。とても穏やかな表情をされていて背筋を正した。
 

 あと、間違えて延命時の近くにある回向院というお寺に行ってしまったのだけど、そちらに「プロレスの神様」カール・ゴッチのお墓があってびっくりした。
 さらに鼠小僧、「毒婦」と呼ばれた高橋お傳などのお墓もあり、その隣に並んでいる腕の喜三郎という江戸時代の侠客のお墓がすごかった。

 南千住のあたりは治安が悪いと聞いていたけど、ふつうに歩いている分には特に危険なこともなさそうと思っていたら、回向院のあたりでどこからか高齢男性らしき怒鳴り声が聞こえてきた。
 あとこんなひどい落書きがあったり。まあ治安が良いとは言えなさそう。

薔薇の写真を撮りに来てこんなの撮ってる自分も大概だが


 帰りも都電荒川線に乗り、始発駅の三ノ輪橋から終点・早稲田まで乗り倒す。

 暑い中、さんざん歩き回ってだいぶ朦朧としてきた中、新宿5丁目のベローチェで食べたほろにがプリンの甘さと冷たさが天の恵みだった。

 
 体力を回復して新宿MARZへ。「Four Shots」と題されたイベントを見る。
 vivid birdの代役ピューパ!、おやホロ、リリスク、RAYというラインナップも、開演前や転換中のBGMもアイドル楽曲への熱が感じられるイベントだった。

 ピューパを見るのは2回目。前回はたるとさん、ゆいのんさんの2人体制だったけど、4人になっても全然違和感なかった。衣装がおしゃれ。

 おやすみホログラムも現体制になって見るの2回目かな。前回よりもバンドっぽくなっていて、トリプル・ボーカルのまとまりも含めて厚みが増していた。
 ただ、後ろから強引に前に割り込んできたヲタクが、ぶつかりそうなくらい動いてくるので後ろに避難したら、我が物顔で5人分くらいのスペース取って暴れていて、後頭部に向けて呪いを送っておいた。
 曲は良いんだけどな。こういう現場だと通う気が薄れる。

 Lirycal School。こちらも新体制2回目だけど、前回は女性メンバーのみの変則的な編成だったので、フルメンバーは初。
 五反田で女性陣のみのライブを見たときは、正直、前体制と比べて少し複雑になるところもあったのだけど、完全体で見ると「今のリリスク」として素直に楽しめた。「DRIVE ME CRAZY」が特に好きかも。
 ryu-yaさん、あんまりヒップホップぽくない見た目が、歌のおにいさんみたいでかわいい。

 トリのRAYは今いちばんライブが楽しいアイドルかも。
 運良く最前で見られたのだけど、内山結愛さん、とんでもない表情でライブしてはる。ライブという戦いを楽しんでいる好戦的な表情。
 琴山しずくさんの可憐な姿からは想像できない、憑依的に入り込んだ表情も素敵だった。

 Blue Mondayのラスト、イナバウアー的に後ろ向きに体を反らせる場面で、紬実詞さんだけ2段階くらい反り返りが多くて凄かった。ああいう見せ場を一瞬だけ見せてすぐ幕を引く潔さというか、引き算の見せ方ができるところが、RAYのセンスの良さだと思う。
 
 あと最前で見ていたおかげで、月海まおさんが舞台上のアンプに右手をぶつけたところもしっかり見てしまった。痛そう。お大事に……。

 愛海さんは今日もお美しかった。激しい曲でも綺麗さが損なわれないところが素晴らしい。

 この日のRAYはたぶん意図的にバキバキのシューゲイザー曲と、ポップで明るい曲を交互に並べる落差のあるセトリ。さんざん振り回された挙句、「フロンティア」の眩しい開放感に包まれて、静かに涙が出そうだった。
 うろ覚えだった歌詞はやっぱりちょっと間違えていて、「明日に向かうのは君のためではなくて それでもきっと生きることが君へのLOVE」だった。本当に良い歌詞。


 

 

 
 

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