日記:20230826〜横浜アリーナ〜
アットジャムを見に横浜アリーナへ。特急元町・中華街行き菊名下車21分で、菊名から横アリまで徒歩。
アットジャムに来るのは3回目だけど、来るたびにこのイベントが嫌いになる。会場に着いて30分もしないうちに、嫌いな理由を100個挙げられるくらい不満とストレスを募らせながら、オレンジステージという名のただの通路でPANDAMICを見る。
どんなにイベントに不満があっても、パンダミックのかわいさと曲の良さがあればすぐニコニコになってしまったのだけど、所詮ただの通路をステージと言い張る環境なので、マイクの音響バランスが最悪でせっかくの歌声が聴こえづらくやっぱりイライラした。
それでもTIFでやらなかったトンチノロウスを聴けたので良しとする。
岩倉さんのくるくる変わる表情が素敵だった。
そのまま流れでC;ONも見る。盛り上がりっぷりがすごかった。1曲目にサザンのカバーを持ってきたのは、開催地が横浜なのを意識していたんだろうか。
キウイステージのyosugalaを半分くらい見て、しばらく自分の席に戻ってぼんやり休憩してから、ピーチステージのりんご娘を見る。4人とも丸顔でほっぺがツヤツヤしてて、名前の通りりんごみたいでかわいらしい。
最初の2曲は初めて聴く曲だったかな。コミカルな雰囲気に隠れがちだけど、どちらも80年代っぽい上質なポップソング。
そしてついにメイン会場のストロベリーステージに移動。意外と前の方まで行けそうだったので、一般エリアの上手前方に陣取る。
BGMと出演者映像が流れ、いつものようにぴんぽんぱんぽーん……と思ったら、影ナレなしで「耳をすませば」からスタート。影ナレのないライブ、いつ以来だろう?
耳すまをハーフサイズで切り上げると、マイサイもショートバージョン。周りに二丁魁のコアなヲタクはそんなに多くなさそうだったけど、みんなオイオイ声出して振りコピしていて嬉しい。
続いてリバもハーフ!このへんで、もしかして今日は全部ハーフで行くのかと気づく。落ちサビのぺいちゃんリフトで周りがどよめいていて痛快。
まるもうけでセンターステージへ。GAY STAR、あるある言いたい、とにぎやかで楽しい曲が続く。振りコピで盛り上がれる曲を、すこしでも客席と近づけるセンターステージでやるのは効果的だったと思う。
反面、前方エリアからだとしばらく背中しか見えない時間が長くて、ちょっと寂しく感じたりはした。
ふたたびメインステージに戻って、やめとま。ここまで全部ハーフサイズ。
そしてラストの「青春は何度でもやり直せるなんて嘘だ」だけ、今日唯一、フル尺での歌唱だった。
「振り返るとどこかに手を伸ばしたくなるような」のところで、ミキティーがひとりセンターステージに出て歌う。その姿が、あまりにも孤独で不安げに見えた。
歌い終えて振り返るミキティーを泣き笑いのような表情のぺいちゃんが花道まで迎えに出て、メインステージ上で栄心くん、紅さんと4人で抱き合う。それは「53、54、55歳なる頃ぼくは誰かと手を取り合えていますか」に対する答えのような、そうであってほしいという願いのような光景だった。
「長くて短い人生で」のパートは振付なしのフリースタイルで歌い、その後の間奏で、4人の自己紹介があった。二丁魁が曲中の間奏で言葉を挟むのはとても珍しい。
自己紹介の後、最後のフレーズを歌う構成が、後で思い返すと映画みたいだった。エンドロールの後にラストのワンカットが続くような。
この日のライブは二丁魁の歌詞や曲をじっくり聴かせるというより、ステージを通して二丁魁そのものを、二丁魁の歩んできた歴史を見せる意図があったのだと思う。
そして二丁魁の全てを表現するには25分という持ち時間では短すぎて、ハーフサイズで急いで描くしかない粗い物語だったんだろう。
あるいは、ダイジェストの予告編だったのかもしれない。いつか過去も現在も未来も全てを余すことなく表現するであろう、二丁魁ワンマンライブ in 横浜アリーナのための。
いくらでも余韻に浸っていられるけど、時は無情にも過ぎてフィロソフィーのダンスのライブが始まる。
始まってすぐ、あんぬちゃんから「二丁魁さんの熱いライブの後で〜」といった言葉が聞けて、なんかもう感無量だった。この2組が続くタイテというだけで意味があるし、二丁魁の名前があんぬちゃんから発せられることにも勝手に感動してしまった。
でも、そんな個人のエモエモした情緒や感慨なんか軽々と吹っ飛ばすくらい、楽しさ全開のライブだった。
そういえば、2019年のアットジャムも二丁魁のキウイステージに衝撃を受けて、呆然としながらフィロのスの特典会に行って、マリリちゃんに「なんか泣いちゃうかも」と言ったら「泣いてもいいんだよー!」と励ましてもらったことを思い出した。
いつだって二丁魁は自分の心のいちばんやわらかい部分を刺激してくるし、いつだってフィロのスは明るく勇気づけてくれる。
ハルちゃんがステージ脇を通って通路の横で見学しているアイドルたちの方まで走って行ったり、VIPエリアにいた加茂さんを見つけて「あ、加茂さんだ」つったり、横アリに怖じることなく遊び回る姿が自由奔放。今すぐワンマンやっても全然広さを感じないだろうな。
そんなハルちゃんに「あそこはステージじゃないよ」とやんわりたしなめたり、加茂さんに「プロデューサーってあんな前で見るもんなんだね」つったり、マリリちゃんのツッコミが冴え渡っていた。自分からふざけ回ることもあれば、手綱を締める役に回ったり、機に応じてバランスを取れるマリリちゃん。
ななこちゃんは花道とセンターステージでテンション上がり過ぎたのか、慌ててメインステージにダッシュで戻ってきて、「どこがフロアで」のパートをセリフっぽく崩していたりと、ハルマリリイズムに染まり出していて、これからがますます楽しみ。
そんな中、メインステージに立ってしっかりと役目を全うするあんぬちゃん、ののちゃんのコンビがフィロのスの真面目なアイドル部分を担っていたのも頼もしくて素晴らしい。
横浜アリーナのメインステージで5人の魅力が存分に輝いていた。
この日、初披露となった「サンバーント・ロマンス」も良かったなあ。大サビで、マリリちゃんのロングトーンが響き渡る中、ハルちゃんの歌声が重なってくるところが美し過ぎて至福だった。
まだイベントは続くけど、はち切れそうなほど胸いっぱいになって、これ以上なにも要らないのでリストバンド引きちぎって帰宅。
晩ごはんに新横浜で崎陽軒のお弁当買おうと思ったけど見つけられず。
次善の策として、渋谷から歩いて紫禁飯店に向かったものの、店前に行列ができていて、「ラストオーダー終了しました」の看板が出ていた。
それでも、そんなこともあろうかとさらに想定していた北参道のasatteに行き、豚肉とピーマンとキャベツの塩ダレ定食に、黄身の醤油漬けと明太子も追加。ご飯が進む進む。
おかわりしてもまだ物足りなかったので、家に着いて買ってあった板チョコアイスのカスタードプリン味を食べる。甘過ぎて喉が焼けるかと思った。美味しいけど、とりあえず半分で満足したので残りは明日。
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