汐崎初音生誕祭『日本横浜化計画会議』
3月19日
NUANCE『汐崎初音生誕祭 日本横浜化計画会議』@yokohama mint hall
ヌュアンスの汐崎初音さんの生誕祭『日本横浜化計画会議』を見に、横浜mint hall へ。
Podcastなどで日本中を横浜化しようと画策するキャラをつけられて、すっかり本人も乗っかっているのが面白い。さらに、この日のライブでは初音さんと各メンバーがそれぞれデュオで架空のアイドルグループ(と漫才コンビ)を結成してゲストとして出演するという手の込んだ企画も。
もともと初音さんは真面目そうに見えて実はいちばんの変人、と変人揃いのヌュアンス関係者から言われ続けているので、だんだん本来の姿(なのか無理してキャラを演じているのかはわからないけど)を露わにしてきたのはとても良い傾向。
1組目。わかちゃんと組んだrainboW StormはアニソンとAKBのカバー。プリキュアの曲、アイドルの生誕祭だけで聴いたことある。グループ名の「W」と「S」がお互いのイニシャルからきているので、それぞれの自己紹介は「わかです」「汐崎です」だった。
2組目。恭美さんとのデュオまじかるみるきぃ。自己紹介で恭美さんが「まじかるみるきぃのみるきぃです」と名乗ってるのに「汐崎初音です」と名乗ってて、設定どうなってるんだろうと思ったらふつうに間違えていたらしい。曲中で「rainbow みるきぃ」と言ったり、なかなかのグダりっぷりだった。これだけやること多かったら仕方ない。しかも前後にワンマンとかバトライズとかフェヌュとか異常なほどイベント詰め込んでるし。
3組目。海月さんとの漫才コンビ・から揚げとラーメン。怖い話をテーマにした漫才。海月さん渾身の台本で、とてもよくできていた。「おわかりいただけただろうか」→「おかわりいただけるだろうか」のくだり好き。初音さん、コントライブを通じてどんどん演技力ついてきてる。
ここからようやくヌュアンスのライブが始まり、そのままMCなしでノンストップの14曲。本当にやることが極端。
セトリはたぶん初音さん本人が決めたのだろうけど、フジサキさんにやらされているとかでなく、自発的に曲数詰め込んだセトリを組むあたりにヌュアンスの精神が染み込んでいる。
セトリの流れが本当に素晴らしくて、特に前半、sekisyoから始まり、カモメつながりでKaMoMe。港のイメージでセツナシンドローム、ハーバームーンと続き、特急 元町・中華街行き27分、Ocha cha cha chinatown、赤レンガ空中散歩、コロニアルスタイルと横浜性の強い楽曲を畳み掛けていく構成、曲の雰囲気の移り変わりもお見事だった。
ヌュアンスの精神といえば、ファンにもすっかり浸透していて、生誕委員が配ってくれたグッズが、初音さんの描いた愛犬・よつば(よっつー)のイラスト入りうちわと紫のサイリウム。指定されたとおり『赤レンガ空中散歩』のラップパートでうちわをみんなで振って、メンバーが笑って歌詞を飛ばす一幕も。
次の曲の『コロニアルスタイル』で、わかちゃんから「(サビの)ふわっふわのところで、よっつー振ろうよ」と提案があり、予定にないところでもうちわを振ることに。わけのわからない突然の事態にも難なく対応できるアドリブ力は、まぎれもなくヌュアンスのライブスタイルで鍛え上げられてきたものだろう。
さらには会場のバースペースに用意されていたメニュー表まで手が込んでいて、細部までこだわる遊び心がヌュアンスらしさであり、こういう文化を定着させていけるのがグループとしての強みだと感じた。
汐崎初音さん、楽しい生誕ライブをありがとう。そしてお誕生日おめでとうございます!
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