日記:20230522〜日常〜

 文フリで購入した琴山しずくさんのZINEを読む。
 ポートレートと短文の「コットは高いヒールを履かない」。トマトをテーマにしたイラスト集「コットマト展」。詩集「穴の空いたポケット」の3作品。
 どれもかわいらしく、コットさんのユニークな感性が表れていた。
 メルヘンチックで軽やかなイメージの作品の中で、「穴の空いたポケット」がすこし毛色が変わっていて強く印象に残った。すこしシリアスめなポエムに添えられた、落書き的なイラストがほっとする。


 続けて、すずめ園さんの旅行記「旅と蓋 3」も読了。
 すずめさんの文章に初めて触れたのはWEB連載されていた一人旅コラムだったので、旅行記を読むと自分にとっての原点を思い出す。
 すずめさんの体験した旅の記憶が伝わってくるだけでなく、自分の旅行の思い出も同時に蘇ってきて、端正な文章を読みながら旅をしている気持ちになれる。
 今回は境港や宇奈月温泉のトロッコ列車など、自分も行ったことのある場所が多かったせいもあるかもしれない。
 偶然途中下車した駅が「大当たり」で、穏やかな街並みと景色に高揚したり、期待して乗ってみた砂丘リフトがあんまりだったり、旅の醍醐味が悲喜それぞれダイレクトに伝わってくる。
 旅館の半纏をずっと「ベストみたいなやつ」と表現してるのおもしろかった。

 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?