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日記:20230605〜日常〜

 ゴールデンウィークと夏休みの間に存在する鹿休みに向けて、今週末の奈良市の天候だけが気になる。
 雨なら雨で紫陽花や菖蒲の咲く寺院や公園に行くプランも準備しているけど、やっぱり子鹿をこれでもかというほど眺めたい。デジカメのバッテリーが切れるまで写真を撮りたい。
 どうにか3日中、1日だけでもいいから雨の降らない日があってほしい。

 
 配信アーカイブでRAYとLeo-Wonderのアコースティックライブを見る。
 月海さんが喉の不調でギター演奏のみの参加だったけど、RAY各メンバーの丁寧な歌唱を堪能。あとメンバー全員ほんとうにかわいい。
 対するレオワンは2人ともスタンディングで身振りを加えながら情熱的なパフォーマンス。
 静と動という感じで、好対照で面白かった。

 
 夜になって代代代が活動終了というニュースが飛び込んできて愕然とする。クロちゃんに続いて代ちゃんも……。
 気持ちが落ち込んでて特典会に参加せずに帰った日のライブが最後になってしまう。パフォーマンス自体はとても良かったから、それはそれで良いのだけれど。寂しい。


 春日武彦「屋根裏に誰かいるんですよ」読了。
 魅惑的なタイトルに惹かれて読んだ。精神科医である著者が実際に関わったことのある「屋根裏に誰かがいる」という妄想に取り憑かれた症例を、乱歩の「屋根裏の散歩者」を筆頭に、小説や都市伝説、タブロイド記事の奇談などと絡めながら分析していく。

 海外の文献による「幻の同居人」というネーミングが素敵。ローラン・トポールみたいだ。

 妄想を募らせていく孤独な人たちが閉じこもっている「家」という閉鎖的な空間を、妄想が個人の頭の中で生まれて膿んでいくさまと重ね合わせる指摘は唸らされる。

 自分自身、思春期の頃に神経を患っていた頃は、本書に登場する症例に似たような奇怪かつ陳腐な妄想に悩まされていたので、読んでいて他人事ではなかった。
 自分の場合は、頭にどうしても生まれてしまう妄想がありえないことを自覚していたので、「そんなことはないと分かっているけど、そうなのかもしれないと気になってしまう」という強迫観念のような状態だったけど、狂気との境は紙一重だったと思う。

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