日記:20231014〜音楽のちから〜

 上野公園野外ステージで行われる、水中、それは苦しい主催イベント「音楽のちから」を見に行く。
 
 まずは秋葉原で下車して、カレーの老舗・ベンガルでお昼ご飯。厚切りビーフと野菜カレーを大盛りで。
 ほんのり苦味のあるコク深いカレーに、具沢山の季節野菜と大きなビーフがごろごろ入っていてとても美味しい。ちょっとお値段は張るけど、ビーフだけだと単調になっていたかもだし、大盛りにしなかったらルーが余っていそうだからこれで正解だった。
 次は薄切りビーフカレーに野菜トッピングするか、焼きカレーにも挑戦してみたい。


 イベントが長丁場なのでおやつを買っておこうと、道中のファミマでチョコパウンドケーキとピーチ香るルイボスティーを購入。ピーチ香るルイボスティーほんとに美味しい。どこにも行くな。
 おやつ買った直後に、すぐ並びに甘味屋さんがあって、テイクアウトのジェラートやみつ豆なんかも売っていることに気づいた。間が悪かった。


 会場に到着して、上手側の前方の席に座る。座布団やクッション持参を推奨されていたので、Negiccoの佐渡島ライブでもらった座布団を持ってきた。木製の椅子がめちゃくちゃ硬くて、これは確かに座布団ないと長時間はしんどい。
 古い施設だから仕方ないかと思っていたけど、ジョニー大蔵大臣のMCによると、前の方の椅子だけリニューアルされたらしい。リニューアルしてこれか〜。

 
 トップバッターはNaNoMoRaL。開演を待っている間から、金木犀の香りがほんのり漂っていて、今日のイベントは最高になることを確信。
 今日のNaNoMoRaLはベースに春尾ヨシダさんを加えた+1体制。前回のバンドセットでは見どころが多過ぎて見落としていたけど、改めてヨシダさんんのベース演奏、すごいな。うねるような変態的な奏法なんだけど、それがNaNoMoRaL(パセリちゃん)の楽曲と完璧にマッチしていて、いつも以上にグルーブ感のあるライブになっていた。
 
 ジョニー大蔵大臣とコラボした「087478」では、ジョニーさんが「『死にたい』というのは『生きたい』ということです」という言葉があり、思いがけずグッとくるものがあった。
 その後、自分たちのライブで「保育園落ちた、吉田死ね」の曲振りで「『死ね』というのは『生きろ』ということです。これが『コンプライアンス』です」と言ってたけど。
 
 NaNoMoRaLのファン以外の人も多かったと思うけど、みんな楽しそうにニコニコ見ていてとても気持ち良いライブだった。ひさびさに「唖然呆然」を聴いた気がする。本当に良い曲。


 いつもここから
 山田さんはふつうにNaNoMoRaLのファンらしい。
 持ち時間が5分だけで驚いたのだけど、5分でもギリギリなくらい噛みまくりネタ飛ばしまくりだった。そのへんも含めて「芸」にしてる感じで味わい深かったな。どけどけどけ〜い。


 ギャバホイ
 ブリッジ的に4回くらい出てきてショートコントを披露。手につけたメンダコのぬいぐるみとお話ししながらショートコントする設定が、かわいくもあり不気味でもあり面白い。
 「そんなこと言ってると銀だこに売っちゃうよ」
 「えっ!銀だこハイボール酒場!?」
 「あ、夜の業務形態で把握してるんだね」
 なんか色々あった後、「しーっ!ここは図書館ですよ」でオチをつけるやつ、前は全然違うコントのオチ台詞だった気がする。どんなコントでも同じオチにできるのすごい発明。


 松永天馬
 なぜかライブ中に大音量で異音が鳴り響くハプニングが繰り返し起こる。どこか近くで演奏している別の音を拾ってしまっている説があったけど、そんなことあるんだ。野外だからしょうがないのかな。
 最後は客席に金木犀の香水を振り撒いて去っていった。


 ヨネダ2000
 はじめて生で見られた。面白かったなあ。
 愛さんのヘソの位置当てクイズとか、営業でよくやってるんだろうなってネタを挟みつつ、しばらく黙ってから急に大声を出してびっくりさせて謝る習い事に通っている、というネタ。
 最後に満を持して餅つき。音源を被せながらの餅つきネタで、なんかライブっぽくなっていた。感動した。


 レ・ノマネスク
 このイベントでしか見たことなかったのだけど、かなり有名なアーティストだったことを知った。さまざまな国で人気を博していたり、ネットの再生回数を稼いでいたりするらしく、国や文化を超えて受けるボーダーレスな魅力のあるパフォーマンスなんだろうな。ETV界隈で人気なのもわかる。
 ベテラン芸人の営業を見ているような安定感のあるエンターテインメント。楽しかった。

 ホフディラン
 もともと元・たまの石川浩二さんとワタナベイビーのデュオで出演するはずが、石川さんが急病によりキャンセルとなったため、元の鞘に収まる形でホフディランでの出演。不幸中の幸いで逆に貴重なものを見られた。
 石川さんを強めにいじるMCもあって、病状回復したからこそ。よかった。


 三人トモフスキー
 ワタナベイビーらを加えた編成。この時はちょっと眠くなってた。


 水中、それは苦しい
 なぜか15分マキでスタート。このままだと予定よりだいぶ早く終わるということで、MCやアンコールで時間を伸ばして、結局予定通りの時間に終了。プロだ。
 コミカルな歌詞とかに隠れがちだけど、演奏テクニックは全員とんでもないんだよな。
 自分にとっての面白さを追求するストイックさが、パフォーマンスにも演者選びにも表れていて、その真剣さや嘘のなさが観客や共演者を惹きつけるんだろうな。
 とても楽しい1日でした。


 帰りは御徒町の方まで歩いて、ハンバーグ屋さんで晩ごはん。丸っこいハンバーグが中の方がレアの状態で提供されて、ナイフで半分に切ってから鉄板に押し付けて焼き加減を調整するさわやか方式のお店。という知識を食べログで読んで知っていたので対応できたけど、外国人店員さんの片言の説明がよく分からなくて、前知識なかったら生焼けのハンバーグ食べることになってたかもしれない。お味は美味しかったです。


 

 

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