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日記:20231123〜RAY(下)〜

 月海まおさんの生誕ライブが終わって、2部までけっこう時間があるので大塚から池袋まで徒歩で移動。
 池袋にあるお気に入りのドーナツ屋さんでエッグタルトでも買って、南池袋公園の芝生で食べながら時間を潰そうと算段を立てた。

 ところが、ドーナツ屋さんの前まで来たらエグい行列ができていた。もともとドーナツ1個か2個くらいをササッと買うだけのつもりでいたので、長時間並んでまで買う気は起きずに今回は見送り。

 かわりに豊島区役所の屋上にある豊島の森という庭園がなかなか眺望の良いスポットらしいので、そちらに行ってみることに。
 そしたら休日は区役所だけでなく屋上庭園もお休みとのことで、入れなかった。

 仕方なく南池袋公園で芝生に寝転んで本でも読むかと思ったら、芝生が造成中だった。

 なにもかもうまく行かなすぎて面白くなってきた。ひとりで行動していると、予定通りに事が進まなくても同行者に気を遣って申し訳なくならずに済むので気が楽で良い。
 
 しばらく公園で本を読んで時間を潰して、おなか空いてきたので近所のびっくりドンキーで食事をすることにした。

 オンラインの来店予約システムがあることを知って、予約してからお店に行き、入口の機械でチェックインを済ませる。おかげで待つことなくスムーズに案内してもらえた。
 前回、池袋で丸一日過ごした時に満員で食べられなかったびっくりドンキーにようやくありつけて感慨深い。

 実は翌日に健康診断があり、21時以降は絶食しなければいけない。ライブが終わるのは確実に21時を過ぎるので、その前にできるだけ食い溜めしておかなければ、とチーズフォンデュ風バーグ300gにドンキーセットご飯大盛りでがっつりキメた。


 大塚に戻ってRAYの2部。バンドセット45分のライブの後、通常セットで45分という楽曲ニーズに振り切ったイベント。これを昼夜2現場目でやるから恐ろしい。

 前回、高円寺HIGHで見た時と同じバンドメンバーがスタンバイする中、RAYの5人が登場し1曲目は「わたし夜に泳ぐの」。正直なことを言うと、この曲だけはバンドより音源セットの方が好きかも。アウトロのいきなり激しくなるところとか、バンドセットだと音圧の急激な変化がそこまで際立たないし、大好きな円を描いて舞う場面もステージが窮屈に見えてしまうので。

 とはいえ、前回はバンドサウンドに押されて聴こえづらかったボーカルが、今回はかなり改善されていたように思う。音響のせいもあるだろうし、もちろんメンバーの努力にもよるんだろう。頭が下がる思い。

 高円寺HIGHのライブを踏襲した曲目の中、新たに追加されたバンドセットの曲は「ディス・イズ・ノット・ア・ラブソング」だった。予想外な選曲であると同時に、バンドセットの中でいちばん良かった。良い意味で原曲との違いが顕著で、まったく違う曲を聴いているような新鮮な魅力があった。

 転換を挟んで通常セット。
 「星に願いを」「17」「moment」「レジグナチオン」など、セトリの中心になるキラーチューンや大曲というよりも、脇をしっかり固めるタイプという印象の佳曲が続く。
 このセトリ、相当好きだった。このへんでこの曲来てほしいなと思ったところで、「マテリエ」が来て声出そうになった。痒い所に手が届く。

 ちょうど真ん中で「火曜日の雨」が放り込まれて異彩を放っていた。この曲は大体いつも異色になるのだけど。まおまお生誕の時くらいだよ、違和感なかったの。
 「火曜日の雨」はたぶん決められた振り付け・表現だけでなく、ある程度、メンバーにパフォーマンスの裁量を委ねられている部分があると思うのだけど、特に終盤は回を重ねるごとにその日、その時だけの表現が見られるようになってきて、今まで以上に目が離せない。
 特にこの日は月海まおさんの吐き捨てるような「青!」と、内山結愛さんの狂気じみた笑みを浮かべた「青!」が素晴らしかった。

 素晴らしかったと言えば、紬実詩さんのコーラスがとても印象的だった。わりとキーの高いボーカルが多いRAYの曲の中で、みこちの下ハモがすごく綺麗に響いていた。ダンスだけでなく、歌唱でもステージを支えていて頼もしいぞ、みこち。

 ライブの終盤に来て満を持して「フロンティア」。溜めてきたものを解き放つようなカタルシスに満ちたフロンティアだった。
 これで終わりかと思いきや、さらに「読書日記」を持ってくる構成も見事。フロンティアも読書日記も現体制のRAYを象徴するような曲だと思っているので、この2曲は長い1日の締めくくりに最適だった。

 丸一日、というか、昨日の夜からずっとRAYを見ていて、その間ずっと楽しかった。もしかして、ずっとRAYを見続けていればずっと人生楽しいんじゃないか?

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