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日記:20231217〜cmiycラストチェミスマス・RAY裏表〜

 原宿のカレー屋さんでお昼ご飯。とろとろチーズが全面に乗った見栄えの良いキーマカレー。
 ご近所にも似たような見た目のキーマカレーのお店があるけど、あっちよりも食べやすくて、大盛りでも最後まで味に飽きたりくどく感じることなく完食できた。食べやすいと言っても、じわじわ汗ばむくらいスパイスは効いていて本格的なカレー。
 お味は最高だったけど、ちょっと店員さんの接客がピリピリしていたのが残念。人気店ということもあって忙しいから仕方ないのだけど。



 開場時間まですこし時間があったので、渋谷図書館で書棚を眺めて時間潰し。外国文学の棚だけでも読みたい本、気になる本だらけで、あっという間に時間が過ぎた。
 むかし読んだけどよくわかんなかった本を読み直そうシリーズもいいけど、まだ読んでない面白い本が山ほどあるんだよな。そのうち読める本は1%にも満たないし、読んだとしても内容を1%も理解できずに死んでいくことがわかってきてしまった。
 それでも、それだからこそ、もっとちゃんと本読まなきゃな。


 原宿ストロボカフェでcmiycのラストライブ『ラスト・チェミスマス』を見る。

 コウテカ3を辞めてソロデビューした場所で、渾身の全曲を披露した最後のライブ。cmiycとしての歴史と想いが詰まっていた。
 ソロ活動はコロナ禍もあり思い通りにはならいことの方が多かったと思うけど、気丈に笑顔で歌い続けようとするところも、最後の曲で声を詰まらせるところも、真剣にひたむきにステージに立ってきた者にしか表現できない姿だった。

 改めて全曲を聴くと、やっぱりcmiycのハイトーンな澄んだ歌声は何よりの魅力であり、武器だったなと実感した。たぶん音源化されていない曲もあったよね。それも含めてもったいないけど、彼女自身で決めた判断を尊重して次の人生を応援しています。
 フィロのスとの対バンで初めてコウテカ3を見たのが、5年前の彼女の生誕祭だった。あの時から確実に自分の人生が楽しく刺激的なものになった。本当に感謝しています。ありがとう。


 大塚に移動して、大塚ハーツネクストでRAYのライブ。この日は2部構成で、1部は披露回数の少ない曲で45分、2部は披露回数の多い曲で45分という、相変わらず趣向を凝らした主催公演。
 ここ最近、RAYのライブに行く本数が増えているのは、もちろんメンバー個々の魅力や楽曲の良さもあるけど、主催イベントの企画構成や出演する対バンイベントの選択が上手いこともかなり大きいウェートを占めている。

 裏RAYの1曲目『17』と3曲目の『マテリエ』は最近結構やってるイメージだったからびっくりしたけど、集計期間が11月中旬までだったんだ。もしライブの前日までの集計とかだったら、違う結果になっていただろうな。

 それ以外の披露曲はほぼ予想通り。『Show Me the Season』と『KAMONE』の繋ぎが狂気の二乗だった。KAMONEのイントロの土下座ポーズのままSMtSの長い長いアウトロが流れていて、完全にイカれていた。
 KAMONEの月海さんソロパート、前回見た時とは全く違う表情をしていて目を奪われた。壊れた人形のような、がらんどうの表情。
 月海さん、アイドルらしいかわいい笑顔や狂気じみた表情を曲によって使い分けるの凄い。

 琴山さん作詞のポエトリーリーディング曲『呼吸と面影』も良かった。愛海さんがこの曲のヒロインに見えてくるんだよな。本人も特典会で話してくれたけど、こないだの愛海さんのブログの内容と重なるところもある。この街で踊らされていた「わたし」が、いつかこの街で自分の意思で踊っていると言える日が来ますように。

 そういえば裏RAYセトリには、紬実詩さんが振付した曲が2曲(『バタ時フライエフェクトREMIX』『maboroshi』)入っていた。
 レアで尖った曲にこそ、メンバーそれぞれの個性が活きているのはRAYの強み。実験的な楽曲が製作陣の自己満足に終わらず、メンバーの個性やクリエイティブさを引き出す意図が込められているあたり、運営の一貫性と健全性を感じる。

 最後は予想通り『津軽よされ節』でおめでたく終了。

 裏RAYの後、ご飯を食べに大戸屋に。入店待ちが何組かいて、ウェイティングの表に名前を書こうとしたら、たまたま前の人が自分と同じ苗字だったので、とっさに「ウチヤマ」と書いた。結婚したんだから内山姓を名乗ってもいいよね。


 表RAYのセトリはほぼ予想していた通り。1位の『秘密がいたいよ』の披露回数が99回というのはびっくり。コットさんも言ってたけど、3日に1回はいたがってる。

 同じく現体制の開始と共に披露された『読書日記』が、今回も素晴らしかった。この曲、毎回見るたびに更新され続けていて、この曲を聴けばRAYの進化と成長が感じられる気がする。琴山さんのラストサビのロングトーンに胸をかき乱され、アウトロでそっと本を閉じる内山さんに乱れた胸を優しく撫でられた。

 あと『世界の終わりは君とふたりで』も良かったなあ。いつも以上に全員、気持ちが込もっていた。どちらかというと楽曲の世界観や雰囲気を伝えるパフォーマンスが目立ちがちだけど、その場限りの感情をライブで発露させるのも、いまのRAYの大きな魅力のひとつだと思う。

 マニアックな裏RAYとは対局的に、表RAYは文字通り王道のRAY楽曲でひたすら楽しかった。
 でも楽しいのと泥酔して騒ぐのは全く別物だと思ってます。泥酔でしか楽しさを表現できない人かわいそう。
 



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