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日記:20231122〜月見ル君想フ〜

 月見ル君想フで、ねおちmekakusheRAYのスリーマン。
 内山フェスに出演したmekakusheと、JYOCHOのだいじろーさんがサウンドプロデュースを手掛けるねおちという、意図が明確なブッキング。こういう対バンがいちばん好き。
 会場に着いたら、ねおちのプロデューサーの室井ゆうさんが自ら物販に立っていた。この人のバイタリティとクリエイティビティ、とんでもないな。
 

 トップバッターのRAY。現体制では意外にも初の月見ル。絶対に月見ルの雰囲気に合うだろうと思っていたけど、もちろん思っていた通りだった。
 1曲目から「フロンティア」を持ってくる強火なセトリ。やっぱりこの曲は聴くものを確実に2サビの開放的な多幸感に導くドラマティックな展開が素晴らしい。周囲の初見っぽい人たちも楽しそうにしていた。
 この日はじめてRAYを見た人、みんなRAYのこと好きになったんじゃないかな。初見でRAYを見られる人が羨ましくなるようなライブであり、ライブ環境だった。
 
 続いて「ATOMOSPHERE」。一時期、この2曲がライブでこすられすぎてすこしお腹いっぱいになりかけたことがあったけど、はじめてフロンティアとATOMOSPHEREがセトリに入っていた時の幸福感を久しぶりに思い出した。

 「秘密がいたいよ」を挟んで、「火曜日の雨」。ここまで光に溢れた曲が続いていたので、いきなりダークな世界観に変わって驚いた。その前の「秘密がいたいよ」が「光と影」を歌っているので、影に移行することをほのめかしていたのかも。

 そして「読書日記」。月見ル君想フの満月に照らされながらの読書日記は、あまりに荘厳だった。特に愛海さんが細めの三つ編みにした髪型で、神々しいほどの美しさ。

 最後は「ディス・イズ・ノット・ア・ラブソング」。この曲にも「完全なお月様」という歌詞が出てきて、もしかして今日は月しばりのセトリだったのかなと思った。あとで調べてみたら、6曲中4曲(フロンティア、ATOMOSPHERE、火曜日の雨、ディス・イズ…)の歌詞に「月」という単語が入っていた。
 それから、今日やった曲は全部、現体制になってから作られた曲で、ATOMOSPHERE以外はアルバム「Camellia」に収録されている曲だった。
 ねおちのアルバム(「待ち合わせの図書館にて」)リリース記念のライブだったことを考えると、この選曲にはRAYの最新アルバムへの矜持や、今のRAYを伝えたいという意志が込められていたようにも思える。


 2組目のmekakushe。
 アイドルではないミュージシャンにこういう感想は失礼かもしれないけど、ただもうとにかく、かわいい。容姿がとか歌声がとかじゃなくて、所作を含めて存在そのものが「かわいい」だった。
 自分にとってのかわいいを大事にしていて、かわいいに則って生きているからこそ生まれる「かわいい」。外部から評価されるためではなく、行動規範としてのかわいいを持っている人でなければまとえないかわいいだった。
 mekakusheさんを見るとひだりききクラブのすずめ園さんを思い出してしまうのだけど、おふたりとも同じ種類のかわいいだからなのかもしれない。
 オレのかわいい観はまだまだ未熟だったことを痛感した。もっとかわいいについて学ぶことが多々ある。

 「ペーパークラフト」の歌詞が聴くたびにハッとさせられる。語りかけるような語尾の歌い方も、聴き流すことのできない印象が残る。
 「恋する女の子」の「世界を突き破って進め!」って歌詞もかっこいい。あと、歌い終わった後、微笑みながら両手をぽんって合わせたのがとんでもなくかわいかった。

 ソールドアウトした月見ルで座ってライブを見るのは正直、体勢的にしんどかったけど、腰やケツの痛みも気にならないくらい良いものを見せていただいた。


 トリは主催のねおち。
 ライブを見るのは初めてで、楽曲も会場に向かう道中で初めて聴いたのだけど、いやー想像以上に素敵だった。

 最初はなんとなく作られたものを上手にこなすだけの無機質で人工的なアイドルなんじゃないの、と身構えていたのだけど、曲や歌詞の持つ柔らかさや暖かみだけでなく、メンバーたちの体温や息遣いが伝わるようなパフォーマンスで、ものすごく引き込まれた。

 6人ともそれぞれ魅力的だったけど、特に長身でショートカットの蓮さんの身のこなしがしなやかで目を惹かれた。足の跳ね上げ方がとても綺麗。あとちょっとAMEBAさんを髣髴としてしまった。

 音源で聴いた時にもいちばん気になった「をやすみゆうれい」が、ライブでも特に印象に残った。ヌュアンスのlast a wayのようなステージ斜めダッシュが見られて感動した。
 ライブの最後がインスト曲で、挨拶なしで捌けていくのも美学が徹底されていてよかった。

 良いアイドル、良い音楽と巡り会えてうれしい。またチェック必須なアイドルが増えてしまったな。


 ねおちの曲を聴きながら帰宅する途中、北参道のasatteで夕食。閉店時間が30分早くなったけど、なんとかラストオーダーに間に合った。今日の夜ご飯は棒棒鶏。トッピングで明太子もつけた。
 遅い時間だったけど、途切れずにお客さんが来ていて、みんなお酒も飲まずにご飯食べている光景がなんかよかった。長く繁盛してほしいお店。


 

 

 
 


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