No.8 甘い葉の記憶

『甘い葉の記憶』

美しさが問題視された昼下がり
彼女は妖しく髪を掻き上げ
大胆不敵に二度回った

私は8年前の駅のホームに降り立ち
出会った日の夕景に手を翳す

オレンジ色の泡となって消えていく彼女

予告の無い南風が 私から涙を奪う

#詩

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