シティリーグ予選最終戦で隣の席がヤバかった話

2024年1月
埼玉県のシティリーグS2での話

自分は3-1卓でミラーマッチを制し、おそらく予選抜けたと思いホッと一息ついていた
そろそろ試合終了25分だなと思い隣の席を観るとまだ対戦中であった

ロスギラ対ビーダル型リザードンか…
盤面を見るとロスギラ側のサイドが残り4でリザードン側のサイドが残り2だった
順当にいけばリザの勝ちだろうとこの時は思っていた

「制限時間終了です、一度対戦の手を止めてください」とジャッジのコールが入った
しかし両プレイヤー手を止める様子がない

「そこ、手を止めてください!」
ジャッジの指摘が入る

ジャッジがどちらのプレイヤーが先攻かどちらのプレイヤーの番かと質問され、ロスギラの人が手をあげる
「では後攻の番までゲームを続けてください。そこで決着がつかなければ両者敗北です」

ロスギラ側のプレイヤーが
「いや、ジャッジの対応があったので延長が欲しいんですけど…」

確かに自分の対戦中横目で見ていたが、ジャッジを呼んでいた
しかし延長札が出されるほど長いジャッジの対応ではなかったように思う
そういえばこのロスギラの人、前のラウンドでもジャッジの対応が入った試合をしてたな
確かにその時は延長札を貰っていたが…
まぁ勘違いしても無理はない

「対応したジャッジ確認したところ確かに裁定の対応がありました。しかし軽微な対応のため延長は出しません。」

まぁ普通はそうだよな

「今回は制限時間をすぎていますがジャッジが対応した事実はありますので、“特例”でこのタイミングのみ投了を認めます。お互いに話し合ってプレイを続行するか投了するか選んでください。」

え、マジ?そこまでやるの?
ジャッジがここまでの対応をするのは異例すぎるしかなり譲歩したと思う

「試合を続行するとどうなりますか?」とロスギラの人が質問すると
「試合を続行して決着がつかなければ両者敗北です。投了すればオポネント次第にはなりますが、対戦相手の方が決勝トーナメント進出となりますね。」
「え!?このまま試合が続けば勝てるのに、両者敗北なんですか!?でも投了すると自分が予選落ちて相手がトーナメント行けるのズルくないですか!?」

は?????
何を言ってるんだ????
サイド残り4枚で時間が切れた時点でロスギラ側に勝ちはもうないのである

「あと追加1ターンあれば勝ちなんですよ!そこをなんとかなりませんか?」

なんとかなるわけないだろ!
大体、朝のジャッジの両者敗北に関する説明何も聞いてなかったのかよ!
さらに言えば公式サイトのシティリーグの説明を読んでいないのか…
仮にここで更に追加1ターンもらったら同じ条件でやっている他のプレイヤーに示しがつかないだろ
そもそも時間内に終わらせようとしなかった自分のせいでは?
何言ってんだコイツは…と思いながら聞いていた

その後お互いにどのカードをプレイする予定か話し合いを行う
お互いの主張は以下の通り

・ロスギラ側の主張
雪道を貼りながら手札干渉してリザードンを突破する
相手の動きを止め、次の番に裏のロトムVを取ればサイドを取り切って勝てる

・リザ側の主張
リソース回収札がもうなく、悪リザの起動が無理
ただし雪道を壊しながら、裏のギラティナV呼び出してかがリザで倒せればサイドを取り切って勝てる
しかし山の枚数も多くはたらく前歯1回で全パーツ揃えるのはかなり確率が低い…

そう、お互いにまだ勝ち筋がある状況なのである
確かにこのままゲームがロスギラ側が高確率で勝てるだろう
しかし1ターン足りないのである

「もうジャンケンで決めませんか?」
「ジャンケンはダメです!」
ジャッジがすぐさま止めに入る

この人はフロアルール読んだことないのか???

「このままですと、決勝トーナメントの進行に影響しますので14時25分までに決めてください。決まらない場合は両者敗北とします。」

お互いに沈黙が走りただただ時間だけが過ぎていく

「もうどっちでもいいですよ。」

あぁ、これリザ側の人もう疲れてんなぁ…

そして14時25分直前になり
「プレイ続行します。雪道ツヅジ、スターレクイエムでリザードン倒してサイド2枚取ります。」

「番もらいます。働く前歯使って2枚引きます。ペパー使います。対象なしで。…………番返します。」「それでは決着がつかなかったため両者敗北とします。」

試合後の感想で
「いやぁ、ボス握れてたのであと1ターンあれば勝てたんですけどね(笑)」

こんなことがあった直後でヘラヘラできる神経が自分にはわからなかった

「普段どこでプレイされてますか?都内ですか?自分は池袋とかでよく遊んでるんですよ。また機会があったらよろしくお願いします。」

もし自分が同じ立場であったら個人的には二度とよろしくしたくない


以上がシティリーグ予選最終戦で隣の席がヤバかった話である。
…なんだかラノベみたいなタイトルになってしまったが。

両負けを回避するには自分のプレイを早めるしかないのかなぁと思う一方で
真剣勝負の場だと理解はしているが、ルール説明を聞かない(あるいは読まない)プレイヤーが一定数いる。
知り合いもCLの8回戦で両負けのルールを理解していないプレイヤーと当たり、25分直前で投了したところ「なんでプレイ続行しないで投了したんですか?」と質問されたことがあるらしい。

猫ミームで1度も対戦しないままシティリーグに挑戦が話題になってはいるが、
あの動画でちゃんと投了して両負けを回避してるのは偉い。
初心者がシティリーグに挑戦することの是非については言及はしない。
しないが、初心者だろうと上級者だろうとCLやシティリーグの説明は読むべきだし朝の説明は聞くべきなのである。
自分も昔はCLの朝の開会式のルール説明長いし、何度も聞いているんだよなと思ったことがある。
しかしジャッジ資格を取得した今ではルールについて毎回ちゃんと聞いてくれと切に願う。
せっかく休みにポケモンカードを楽しみに遊びに来ているのに、ルールを知らないではお互い不幸になるだけなのだから。

長ったらしくなったが何を言いたいかというと
・公式サイトのルール説明はしっかり読もう
・ジャッジの朝のルール説明はしっかり聞こう
・時間切れによる両負けは不幸しか生まないので時間切れには気をつけながらプレイしましょう

以上である。




なお冒頭のシティリーグの話に戻るが、自分は無事4-1で予選を抜けた。
決勝トーナメント1戦目に先攻ヤミラミにエネ手張りで終了し、後1ダイナミックスパークされて敗北した。


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