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令和6年能登半島地震に係る被害状況について~富山県教育委員会傍聴

令和6年1月12日(金)富山県教育委員会の傍聴に行ってきました。
教育委員会は原則公開となっており、誰でも傍聴することができます。

どのような資料が出ていたか、要点のみご紹介します。平日お仕事の方はむずかしいと思いますが、機会があればぜひ傍聴に挑戦してみてください。

令和6年能登半島地震に係る被害状況について(富山県教育委員会所管分)

1.人的被害
 ・教職員(事務局及び県立学校)
  被害なし
 ・県立学校全児童生徒
  全日制高校、特別支援学校は確認済み
  一部定時制高校(通信制含む)は確認中

2.施設被害
(1)県立学校(52校中45校)
 以下、被害状況が各学校ごとに示される
 壁面やガラスの破損、体育館の照明破損など、多くの学校で被害が出ているようです。
(2)文化財
 国指定、国登録文化財、国宝などの損傷
 ・国宝勝興寺は、本堂内陣来迎柱2本の金箔に裂け目
 ・国宝瑞龍寺は、灯篭2基倒壊、白壁ひび割れなど

教育委員の質疑から~県立高校再編に関して~

数名の委員から県立高校再編に関する質問がありました。気になった質問を挙げますね。

・定員割れを起こしている高校は、なぜ生徒から選ばれていないのかを検証する必要がある。とくに生徒の声を聴く必要がある。

・再編に関して県民に説明し意見を聞く「県立高校教育振興フォーラム」について。富山市と高岡市だけの開催だが、2市だけの開催でよかったのか。現在の申し込み状況は?

まとめ

定員割れの原因についての質問は、子どもたちの声に耳を傾けるべきという趣旨の発言だったと思われます。

ただし、これが本当に行われた場合、周辺の職業系高校などから再編の対象になる可能性があり、注意する必要があります。

二つ目の質問は、県教委の事務方も痛いところを突かれたようでした。

説明会は応募式にしているのですが、定員の150名にまったく届いていないようで、再募集をかけるとともに、メディアへも発信していくそうです。

県の、お世辞にも見やすいとは言えないホームページにただアップしただけでは周知にはほど遠いようです。

市や町に高校が1校しかない自治体は、非常な危機感を持っています。昨年、氷見市(今回の地震で被害が大きかった)の市長が教育委員会会議で陳述を行ったのは、その危機感の表れといえます。

少子化の急激な進行に対し、高校のあり方に関する様々な会議が矢継ぎ早に開かれ、再編に向けた動きがスケジュールに沿って機械的にすすめられています。わたしたち市民はこの動きをよく見て、しっかり声を上げていかなくてはなりません。