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教員採用試験を乗り越える!~けい先生のおすすめ本「宿題」編

けい先生です。

今回おすすめするのは、丸山啓史さんの「宿題からの解放~子どもも親も学校も、そして社会も」(かもがわ出版)です。

宿題を見直す視点で、とくに「いいなあ」と感じたのは、たとえば次のような部分です。

おおらかな対応をこころがける
宿題を減らす
なるべく楽しい宿題にする
宿題の必要性を問い直す

私は宿題の効用を否定するものではありません。しかし、同時に教師、保護者、子どもたちにとって、あまりにも重い負担であるものも、宿題だと考えています。

本当なら宿題を無くしてしまいたい。そうした方が、豊かな学びにつながる予感がしています。すくなくとも、多くの子どもたち、保護者、教師が宿題に追い詰められ、追い立てられているのは、たしかなのではないでしょうか。

しかし、学校は一人の思いで成り立っているのではなく、宿題を廃止するのはきわめて難しいです。

また、心では、「あんな教育はするまい」と思っていても、いざ教壇に立つと、染みついた学校教育はなかなかぬぐえないものです。そもそも、教職を目指すほどの人は、多かれ少なかれ学校教育に適応できた人間でしょう。私もある意味で宿題は嫌いではありませんでした。

この本は、そんな宿題原理主義者の私たちの「常識」を改めて問い直すきっかけをくれます。

若い先生方、これから教職をめざそうという方々に期待したいことは、「自分が受けてきた教育を絶対視しない」ことです。未来は若い世代が作っていくものです。



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