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【数学】不等式の扱い

対象:定期試験以上

ここでは 不等式の扱い について確認しましょう

基本的には 方程式の扱いと変わらず ですが
注意点としては

でした
たとえば

でしたね
等式のときは 正負によらず$${a=b ⇔ a^2=b^2}$$ でしたが
不等式は 「両辺が正のときに限り」これが成り立ちます

さて 基本にもどって 不等号「$${\leqq}$$」と「$${<}$$」の違いについてですが

でした
次はどうでしょうか?

①と②の不等号の向きをそろえた状態で 辺々加えたものが③です
結論として ③は正しいです
正しいですが 等号「=」が成り立つことはありません
「=」が成り立つのは ①と②の等号が同時に成り立つときですが
①の等号は「$${x=1,\ y=2 \ のとき}$$」
②の等号は「$${x=y=0 \ のとき}$$」であるので
①と②の等号は同時に成り立たないからです

さて いま上で等式のときと同じように
2つの不等式を加えました

これは正しいです
一方,差についてはどうかというと

となり,正しくありません



さて,1変数の不等式の解き方ですが
すなわち「不等式を満たす$${x}$$の範囲を求めよ」というものですが

ただし,1次不等式に限り単純な「式変形」によって解決します
2次不等式,3次不等式の場合には,グラフによる考察が必要(頭の中で描ければよい)

また 1変数の連立不等式は
連立方程式のように 2式を加えたりせず
1つずつ解いて共通部分を考えましょう

2変数の不等式については 「領域」を表すので数学IIの範囲となります
2変数の連立不等式であれば,領域の共通部分となります
この場合も,1つずつ解いて共通部分を探します


ただし 2変数,3変数の不等式であっても
不等式の「自然数解」などとなれば 整数の範囲(数学A)で出てくることもあります

以上 不等式の扱い のお話でした


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