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【数学】方程式の利用(次数下げ)

対象:定期試験以上

今回は 方程式の利用の1つである「次数下げ」についてお話します
数学IまたはIIの最初のほうに出てくるお話です
早速問題を通して確認しましょう
前提として,整式の除法 の知識が必要です



まともに代入すると計算が大変ですが
除法を利用して式変形をしてから 値を代入する
ことで計算量が一気に減ります

1つずつ確認すると まず最初の3行で
$${x=1-\sqrt{5}}$$を解にもつ2次方程式を作ります

そのまま両辺2乗してもよいのですが
除法の際に係数に$${\sqrt{5}}$$があるとメンドウなので
係数が整数となるような2次方程式を作りました
たくさんの方程式を作ることができますが 簡単なものを選んだということです

よくあるQ&Aとしては次のようなものがあります

単なる式変形であり 因数分解や平方完成と同じ「恒等変形」です

また,得られた方程式 $${x^2-2x-4=0}$$ を変形して
$${x^2=2x+4}$$ として利用してもよいでしょう


$${x=1-\sqrt{5}}$$ のときには $${x^2}$$ は $${2x+4}$$ と等しいことから 2次式は1次式で表すことができる
すなわち 任意の$${n}$$次式は1次式で表すことができる
ということです
手間は少し増えますが 「次数下げ」 という言葉がしっくりきます
いくつかのところで,突然出てきます
定積分で
$${\displaystyle \int^{2-\sqrt{5}}_{0}(x^2+3x+1) \ dx}$$
のような場合もそうですね
「代入するのがメンドウだなー」という計算が出てきたら
これを利用できるようにておきましょう

というわけで 今回は 方程式の利用(次数下げ)でした


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