モルック世界大会に出場。人生最大の夏を終えて…③このチームで勝つための戦略を
2024年8月23日から25日までに行われた「2024モルック世界大会in函館」に選手として出場していました😊
今回は、経緯も含めて「2024モルック世界大会in函館」を振り返り、折々の心情を思い出せる範囲で記録に残しておきたいと思います。
長くなりますが、お付き合いいただければ幸いです😊
前回の記事はこちらから💁🏻♂️
【モルック世界大会に向けての準備…のはずが】
一度参加を決めれば、後は
①チームメンバーの性格
②メンバーごとのモルック歴と実力
③モルックのプレイ傾向
がわかれば、戦略が立てられそうです📝
幸い知っている人が半数だったので、一度会ってみてどんな感じに投げるのかがわかれば、大まかなチームの方向性も決められそうでした。
ところが!
今回のチーム『YURU MOLKKY』は、他県の人もいれば同じ県内でも居場所が点在しており、「定期的に集まって練習」みたいなことは望めないことがわかりました😮
そして話を聞いていくと、どうやら練習できる環境・事情を設けるのも難しいらしく、チームメンバーが全員揃うのが『大会当日』だと判明しました😨
幸い、メンバーの大半とは8月に企画された「モルック合宿」を通じて一度会うことができるようなのですが…それまではブラックボックスだとわかったのです。
[大会は『勝つ意思』がドレスコード]
これは、捉え方を変えれば「大会に参加して思い出を作る」ことがメインのチームであり、良くも悪くも勝ちにこだわらなくても良いと言えます。
勝つ為に気負う必要がないのはありがたいのですが、とは言え、わざわざ函館まで来て「負けた思い出」を残すのは何とも惜しい😓
そもそもどんなスポーツであっても大会に出るからには、実力の有無に関係なく「勝ちに来ている」訳で、大会出場者はその前提を間違えてはいけません🙅🏻♂️
勝ち・負けの結果に関係なく『勝つ意思』で試合に臨むことが大会参加のドレスコード、というものです。
そして勝つ意思を固める為には事前練習(=経験の積み重ね)が欠かせず、それができないとなると、最悪の場合、大会や対戦相手を意図せず侮辱することにもなりかねません😰
これは…思わぬ課題に直面した、と思いました😅
[与えられた条件(手札)で勝つ為には?]
しかし、せっかく世界大会に誘っていただいたのですから、与えられた条件(手札)で勝つ為にはどうすれば良いかを考えました。
それが「実行できるかどうか」は問題ではなく、『勝つ意思』を対戦相手に見せる為には、勝つための戦略を見つけ出して実行する必要があるのです😤
わかっていることは以下の通り
・チームの全体練習は『大会当日』に行う
・モルックの練習は各自で行う
・「モルック合宿」で大半のメンバーと顔合わせができる
・モルック大会経験者は自分を含めて二人
・チーム内のモルック経験はまばら
・チーム自体が「与えられたもの」であり「自ら作ったもの」ではない為、『勝つ意思』を持ちにくい
といったもの。この条件から勝つ為に必要な手札を揃えていく為には
「どうなったら負けるのか」
から考えていく必要があります🧐
【「負け方」がわかれば「勝ち方」が見える】
条件から見えてきた「負け方」をまとめると
⑴練習不足からくる「実力負け」
→技術が必要な状況に追い込まれれば負ける(遠投、縦投げ、スキットル寄せなど)
⑵チーム内不和による「自滅」
→遠慮や諍いが起き、プレイに支障をきたして負ける
⑶大会の空気感に呑まれる「場負け」
→大会出場者の熱意や緊迫感に押され、萎縮して負ける
この3点が挙げられます。
⑴は、練習が自由意思である以上避けられない負け方であり、最も起きやすい負け方でもあります。
チームの実力を悟られれば「楽に勝てる手段」を対戦相手は取ってくるでしょうから、そうなれば崩れるように負けることが予想されます😰
⑵だけは自力で回避できる負け方で「チームメンバーの性格やモルックプレイの方向性がかみ合うかどうか」に掛かってきます。
そしてこの負け方は「後に残る負け方」でもあるので、チームとしては絶対に避けたい負け方でもあります。
⑶は、「その時にならないとわかない」負け方です。
「場に呑まれる」かどうかは練習量以上に『大会出場経験』がポイントとなります。未経験だと呑まれやすく、経験者ほど場慣れして呑まれにくくなります。
[勝ち筋を見つけよう]
こうして「自分たちが負けるビジョン」が具体的になるほど『打開策』も明確になっていきます😮
何故なら「負ける未来」が『今』(負ける前から)見えているから。
見えている落とし穴に落ちる人がいないように、負ける道筋がわかっていてその道を通る人もいないのです🕳️
では、具体的にどうするか。
⑴実力負け対策
・「チームの実力がわかるまで」のタイムラグを作り、相手がチームの実力を錯覚している間に勝つ。
→チーム内の実力に『緩急』を付ける
⑵自滅対策
・「どちらの意見も聞き、自分の意見も言う」スタンスを貫く。チームの空気感を『自律』と『調和』で保つ。
→チーム名「ゆるモルック」の名前通り、チームが「ゆる〜くモルックができる状態」を維持する
⑶場負け対策
・「ミス」を「チャレンジ」として受け入れる声掛けと、「(実力差から言えば)そもそも負けて当たり前」だと共有し、変に気負わせない空気作り。
→ビビらずに「とにかく投げる」こと。投げれば結果は出るし、投げ結果を良くしたいならそもそも練習しよう、という話。
これらが具体的に取れる対策となり、まとめると
・勝ちにこだわる必要がない(こだわりを持つ条件を満たしていない)
・チームの根幹(名前)が「ゆるくモルックを楽しみたい」
であることから
「ポジティブ全振りで投げる🥖💪🏻」
ことがこのチーム唯一の勝ち筋であり、またそれがこのチームの『強み』でもあります。
[心理戦と、実力と]
モルックのセオリー通りに戦えば『技術戦』となり、その時点で練習差からチームは負けてしまいます🥲
逆に言えば、「練習差」を逆手に取って強みにできればこのチームにも勝ち目があり、
「スキルではなくメンタルで勝つ」
そのためには、チームとしては『ポジティブ全振り』であることが必須条件だと考えたのです🤔
もちろんこれは小手先の戦法で、「モルック世界大会かつ他のモルック大会もほぼ初参加」というチームメンバーだからこそ
「『見たことがないメンツ』という、実力が不透明な怖さ」
と
「世界大会という大舞台で『勝ち進みたい』という、全チームが潜在的に持つ欲」
を掛け合わせた、目に見えない領域からの『得体の知れないプレッシャー』を与えることができる、と踏んだのです。
ただ、これだけでは当然練習を積み重ねた上級者には手も足も出ません。
そして世界大会に出場する意思のあるモルッカーは基本上級者だと備えておくくらいが良くて、セオリー通りの試合展開でも誰かは手が届く必要があります😳
何故なら一旦セオリーから外れるのだとしても、モルックには明確な『ルール』があり、50点であがる為にはセオリーに従うタイミングが来るからです。
と言うことは、です。
チームとしては「ポジティブ全振りで投げる」のだとしても、一人はモルックプレイの精度を高めてフォローする必要があるのです。
そして今回のチームにおいて
・モルック大会の空気感を経験している
・そこそこモルック歴がある
・「モルックを上手くなりたい」という欲がある
・全体の場を整えるのに(職業柄)慣れている
・練習する時間や環境が整っている
という条件を満たせるのが僕だったので、世界大会出場者と「競り合えるレベル」にまでプレイ精度を上げることを自分に課すことにしました🥖💪🏻
ずいぶんと高いハードルですが、できなければチームが大敗する未来も見えていたので、世界大会に誘っていただいた恩を返す為にも頑張ろうと決めました。
(次回に続きます)
……と、ここまでの話が「後付け」っぽく見えてしまうのは勿体無いなぁと思ったので、アメーバブログの方では「世界大会出場前」に同じような内容を投稿しています。
こちらも併せて読んでもらえれば嬉しいです☺️
この他にも介護ブログや読書ブログを運営しています。
今回の記事に共感してもらえたり、興味を持ってもらえたなら、ぜひご覧ください☺️
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