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私と舞台。震えさせてくれる場所を求めて〜

実は何度か舞台を観に行ったことがあります。旅行する際の1イベントとして舞台を組み込むぜブームが一時期ありまして、観に行った回数としては全然多くはないのですが、たまにはそんな話をnoteに綴ってみよう思います。

THE LEFT STAFF

まず人生で初めてちゃんとまともに自らの意思で劇場に観にいった舞台が、後藤ひろひとさん主催の『THE LEFT STUFF』でした。

人生で初めて(2回目だったかも)訪れた東京は下北沢の本多劇場で観劇させて頂きました。めちゃくちゃ迷った。予約していたホテルの場所が分からなくてまずホテルにチェックインする段階からとにかく迷った。これが東京砂漠か(多分何か違う)。

雨に打たれまくって彷徨いながら、最後の手段でタクシーに乗りやっと辿り着いたことを覚えております(ごめんね奥様)。

なぜはるばる四国の片隅から東京は本多劇場まで足を運んだかと言いますと、当時の僕がバリンバリン(?)の相武紗季さん推しだったのですね。1度で良いから同じ空間で拝見したいという思いが募ったところでの相武紗季さんが初舞台を踏む、という噂を聞き付け馳せ参じた次第です。

人生で1番相武紗季さんに接近した日(言うても400席ある中の真ん中やや後ろの方だったのでそれなりの距離はありましたが)になりました。

それなのに、僕は逆に距離を感じました。舞台上の相武紗季さんはそれはもう完全に女優でした。役に入り切り、躍動する姿。そして同じく一流の役者さん達が奏でる物語に魅入られました。

自分と彼女の間にはこんなにも差があるのか。こんなにも人々の視線を一点に集め、時に笑わせ、時に逡巡させ、時には人生観すら変えてしまうような。舞台上から放たれる躍動感とリアルタイムで起こっている出来事のエネルギーに心打たれましたね。

その時は言語化出来なかったのですが、当時の僕の中に生まれた気持ちは「舞台上の彼女達のように自分も誰かを楽しませる、この空間にいることの幸せを感じてもらえるような発信をしたい」というものだったのだと今なら答えられます。

そこから舞台というものが醸し出す力、その空間がもたらしてくれる興奮を味わいたいと感じるようになりました。

ZIPANG PUNK〜五右衛門ロックIII

次に観劇したのはまたしても東京は渋谷ヒカリエで開催された【劇団☆新感線】の『ZIPANG PUNK〜五右衛門ロックIII』でした。

渋谷ヒカリエがまた素敵な建物&素敵な劇場で田舎者はテンション駄々上がりです(そんな日本語あるのか?)。

座長の古田新田さん扮する石川五右衛門の粋さ、ゲスト枠で参加されていた蒼井優さんの演技の素晴らしさ、そして三浦春馬さんも参加されていました。

舞台上での華やかさ、殺陣の華麗さ。歌声も美しく、視線を持っていかれると言うかとにかく華を感じさせてくれた役者さんでした。同じ時代に生まれてこれたこと、ライブでお姿を拝見させて頂けたことは本当に幸せな体験でした。きっともっともっと沢山の方に感動や幸せを届けられる方だったと思います。謹んでご冥福をお祈りいたします。

【劇団☆新感線】さんならではのロック全開の激しいステージ、まさに圧巻でした。チケット代もかなり圧巻でしたが、良いものを観させてもらいました。また観に行きたいな。

ライクドロシー

次に観劇させて頂いたのは長澤まさみさん主演の舞台『ライクドロシー』でした。「オズの魔法使い」をアレンジした作品で、なんといっても今をときめく女優長澤まさみさんを観たい!という気持ちと、舞台素人にも分かりやすく楽しめそうな印象があったのです。

場所は広島のアステールプラザ大ホールでした。広島で確か1公演だけ行うと言うことで、日本地図換算だと比較的近所なので頑張って車で参戦しました。

舞台は最高に面白く、しかも席もめちゃくちゃよかったので尚更最高でした。そして当時はまだ今ほど人気に火がついていなかったと記憶しているのですが高橋一生さんが出演されていました。

今思えば相当レアな体験ができました。2013年の12月の公演だったのでもうかなり前の話ですが、面白い舞台だったなという記憶は鮮明にあります。ドランクドラゴンの塚地さん、ラーメンズの片桐仁さんも出演されていて、豪華なキャストでした。普段はお目にかかれない芸能人の方を直接目にすることができることも舞台の良さだなと感じます。

そして舞台ならではだよね、と嬉しくなったのがライブで放送している故の事故と言いますか、当日長澤まさみさん演じるドロシーの台詞で「ええ、そうよ!」という台詞があったのですが、その台詞を長澤まさみさんが間違えて「ええよ!」と全力で言ってしまうシーンがありまして。

思わず長澤まさみさんが笑ってしまう一幕というのがまた舞台の良さでもあるよなぁと感じました。

映画だとリテイクできるのでそのような偶然の産物を見ることは叶わないのですが、舞台というナマモノのエンタメならではの楽しみでもあるよな、と感じました。そして長澤まさみさんがめちゃくちゃ可愛かったのは言うまででもありません。

キレイー神様と待ち合わせした女

大阪のシアターBRAVAで観劇したのは大人計画主催の舞台『キレイー神様と待ち合わせした女』です。確か当日すぐ近くにある大阪城ホールでTHE BAWDIES[ザボゥディーズ]がライブしてました。周辺を歩いている皆さんBAWDIESのTシャツを着てたのでなんかその印象が強く残ってたりもします。

そして、この舞台、なんと席が1番後ろだったのです。正直遠い!

主演に多部未華子さん、脇を固める俳優さんも阿部サダヲさん、小池徹平さん、松雪泰子さんなど錚々たるメンバー。過去1豪華キャストだな〜と思いつつ、正直話が結構難しいと言うか、脳内解像スキルがそこまで高くない僕には結構難しかったなぁ〜という印象です。

ただ、その日が舞台の千秋楽で、最後に感動して涙ぐんでいた多部未華子さんの熱演ぶりには心打たれました。役者さんってすごい。

『いいからしばらく黙ってろ!』

ここでマンガライターらしくマンガの話を少々。

舞台をテーマにしたマンガで『いいからしばらく黙ってろ!』という作品があります。

主人公の女の子、藤という裕福な家庭で育った女の子が、親が決めた婚約者に振られてしまい、就職先も決まらず絶望のまま大学を卒業する中で友人にもウザがられるという不幸のズンドコ(?)に陥るも、とある劇団に魅入られて舞台演劇の道へ進み始める、と言う物語です。

うまいこと説明できないので、アルライターのちゃんめいさんがラジオで本作品を的確に解説されてますので詳しくはこちらのラジオ放送回をお聞きいただければと思います。

作中では舞台から生きるエネルギーを与えてもらう、というような描写があり、まさにこれは舞台の魅力そのものなので、この作品から舞台の素晴らしさを感じられるのではないかと思うのでこちらも要チェックやで!(急な関西弁)

ライブの魅力がすごいよ

と、言うことで今回は私事をつらつらと書き連ねてしまいました。プロレス好きでもある私ですが、舞台にも少なからず通じるところがあると感じていて、やはりそれは生の躍動と言うか、今まさに目の前で起こっている人間達の全力のやりとりがたまらなく好きなんだろうな、と感じています。

今後も私がひっそりと行っているゲストの方とマンガを語るラジオもライブ配信に拘って可能な限り続けて行きたい所存です。最後に自分のラジオをそっとぶっ込んだところで本記事、そろそろカーテンコールです。

グッズを買って帰ってくださいとまでは言いませんので、せめてラジオフォローされていない方はフォローして頂けると嬉しくて嬉しくて震えちゃいますね。それでは!


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