人は何もしていないと、本当に何もしなくなるものである。
私の親族付き合いは普通の人から見ても少ない方だと思う。いとこなんて名前から覚えていないし、はとこが存在しているのかどうかも、知らない。祖父母は皆他界し、両親の兄弟ーー叔母叔父に当たる方々も、小さい時はどのあたりに住んでいるのか知ってはいたが、現在はわからない。
そんな希薄とも言える関係であるが、唯一伯父だけは知っている。
伯父は若い頃ーー年齢か定かではないが、就職したら会社で酷い虐待を受けていた。パワハラだったのかもしれない。同期からの妬みによるものだったのかもしれない。母曰く、優秀であったがために狙われた、と言っていた。
そんな伯父は今で言うFIREを果たし、仕事を辞めていた。そんな経緯もあって、おばあちゃんちに遊びに行くと常に彼はそこにおり、ゲームが非常に上手であった。
かくして、姪である私の認識に唯一入り込んだ親戚であったと言って過言ではないだろう。
そんな彼であるが、たまにひどく私に似ていると思う要素がある。怠惰なのである。
私も彼と同様、新卒で入った仕事場でパワハラにあった。私の場合は時世も作用し、3年も耐える必要がないと知っていたからこそ逃げられたが、彼はおそらくそうではなかった。その影響で私より深く傷を負ったのだと認識している。私も、時世が終身雇用前提の社会であれば、彼と同じ道を辿っていた可能性は大いにあると思う。
そんな、彼にとっては明らかな外的要因からなる生活であったが、私も現在無職で、似たような生活をしている。
何をするにしても、動きたくない。動かずとも生活が回るのならば、動かない方が効率がいいと思ってしまう。頭の中では動かなければ大きな損失が待っていることくらいわかるのだが…どうも、きっかけがないと動けない。
今度友人と旅行に行く計画を立てているが、そのようなプラスの、楽しい事象も受け身で過ごしている。
書いていて、どうにも良くないなと自覚してきたので、そろそろ真面目に、能動的に行動しようかな。
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