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あなたのマジックはなぜ”つまらないのか?” 6.0

こんちゃっす!Ahanです!

「クソつまんなっ!」

そんなことをストリートマジックをしている時に、何度か言われたことがあります泣。

いつもウケるはずの鉄板ネタをやったのに、なぜそう思われたのか…

みなさんも同じような経験がありませんか?

言われるのはまだいい方で、どこか肌で感じる「あ、今つまらないっていう空気感出てるな~」という雰囲気は最悪ですよね笑。

  • 「あ、はい…分からなかったです。」

  • 「えー、まぁ…すごいですね。」

  • ”しょうがない感”たっぷりの小さな拍手

これらをお客さんから受けたときには、全力でその場から立ち去りたくなりますよね笑。

しかし見る側がつまらないと感じるには必ず原因があります。
大きく分けると【マジシャン側の原因・お客さん側の原因】の2つが考えられます。

マジシャン側の原因

まずはマジシャン側の原因から見ていきましょう。
様々な要因が考えられますが、おそらくここで紹介する3つが最も大きな原因です。

1.話が長い

これは一番ダメです。

相手はあなたに興味があるわけではありません。マジックに興味があるんです。

「好きなマジシャンや、歌手の人がダラダラ話しているのも聞きたい」というのは、その人のファンだからです。

しかし残念なことに、まだ日本ではマジックというのは歌やスポーツほど大きなエンタメではないです。
あいみょんやRADWIMPS、本田圭佑選手や大谷翔平選手は歌やスポーツを選んだから今のような知名度やファンがいるわけです。
彼らがマジシャンであったら…

↑ このように話が少しずつ離れていくと、相手は「話がなげぇよ」と感じます。

夏休み前の校長先生の長い話、中身が薄く長い仕事のプレゼンテーションなど、話が長いと相手はつまらないと感じる。

↑ このように具体的かつ端的に説明すれば、相手は理解できます。

話し方や内容に工夫を持たせて、相手につまらないと思わせないようにすることもできます。
ただそれは少し難しいので、まずは分かりやすく短くマジックをやるようにしましょう。

2.手順が多い

ここでいう手順が多いとは、手順のほうが現象の数より多い場合のことです。

手順の多さは、間延びにつながります。
間延びはつまり”何もしていない時間”なので、相手につまらないと感じさせる原因になります。

例)カード当て

  1. トランプを混ぜる

  2. 1枚覚えてもらう

  3. 真ん中に戻す

  4. そろえる

  5. 混ぜる

  6. そろえる

  7. ファンをする

  8. 混ぜる

  9. そろえる

  10. カードを当てる

手順とはテクニカルな部分だけでなく、「混ぜる・そろえる・ファンをする」など根本的な部分です。

  • その混ぜる手順は本当に必要なのか?

  • トランプをそろえる0.5秒を省くことはできないのか?

  • なぜ表側を見せて「どこにあるか分からないですよね」と聞くのか?

カードを覚える時間は、相手にとってストレスです。
トランプを揃える0.5秒でも、3回4回となれば合計で2秒の間延びになります。

”あえて”間延びのような時間を作って、相手の興味をひいている場合でない限り、手順はなるべく簡潔にしましょう。

手順が多くなりがちなマジック
・オイル&ウォーター
・サンドウィッチ
・ビジター

3.下手

マジックにおいてテクニックはそこまで重要ではないですが、あるに越したことはないですよね。

あえて下手っぴに演じるのと、本当に下手なのはお客さんの目でも分かります。

マギー司郎さんのようなコメディー感あるマジックでも、「上手に下手を演じる」からこそエンタメになるんです。

  • 不慣れ感がある手さばき

  • 見え見えのパス

  • 早さでごまかそうとする

始めのうちは仕方ないですが、ある程度練習をしたら動画を取ってチェックするなどして、テクニックの上達を測りましょう。

お客さん側の原因

次にお客さん側に原因があるパターンを紹介します。

正直、相手に原因がある場合はどうしようもないです笑。
がんばれば興味を引き出すことも可能ですが、エンタメは見たい人に見せるものなので諦めましょう。

見る気がない

たま~にいますよね。そもそもマジックを見る気が無い人。

同じ映画でも自分が見たいジャンルと、彼氏彼女が見たいジャンルって違うじゃないですか。
それで相手に合わせて見た映画って、メチャクチャつまんないよね笑。

よほど興味をひけるマジックじゃない限り、その人はマジックを見ようをしません。
だって興味ないんだもん笑。

そういう時は相手に合わせるのが一番です。

  • 種明かしを混ぜる

  • コメディー風にする

  • 下ネタに走ってみる

それでもダメなら諦めましょう笑。

マジシャンより優位に立ちたい

「あー、それ知ってる」
「よーし、見破ってやるぞ」

これが一番多い感じがしますよね。

こういうお客さんの心理状態は【タネが分からない=ダサい】から来るものです。

  • タネを見破った方がすごく見える

  • 知っている方が賢く思われる

  • ダサく思われたくない

つまりはマジシャンや周りの友達に「すげー、良く知ってるね」と、優位な立場になりたいということです。

ただこれは一見悪いように見えますが、とてもいいお客さんです!
見る気がない、マジックに興味がない人とは違い、マジックを見てくれるので。

マジシャン側が「こういう風にマジックを見て欲しい」というのは、相手に関係ありません。マジックをどのように楽しむかは人それぞれなので。

しかしそれで相手が「このマジシャン下手くそだ。」など、場の雰囲気が悪くなるような発言が出たらおしまいです。
すぐに片付けてその場を去りましょう笑。

タネを見破りたいお客さん、それ知ってると言われた時、それぞれの対処法はまた後日記事にまとめます。

お客さん側の問題は無視していい

マジックがつまらなくなる原因で、お客さん側に問題がある場合はある程度は無視しましょう。

特にマジシャン側に改善の余地がない場合は、どんなに「お前のマジックつまんない」と言われても無視です。だって、相手に楽しもうという気持ちが無ければ、どんなにがんばったって無理ですもん。

さっさと終わらせて、テクニックを磨いた方が次につながります。

しかし、何でもかんでも「今のは相手が悪いな」と決めつけるのもダメです。

  • 話しが長くはなかったか

  • 現象までの手順が多すぎではなかったか

  • 不慣れな感じが出ていなかったか

もちろんこれだけではなく、他にもたくさんの原因が考えられます。

ちなみにボクがストリートマジックで、お客さんが来てから一番に判断することは【この人はタメ口がOKかどうか】です。
この判断基準で、マジックの演じ方を変えます。

つまらない原因は治せるのか?

治せます!

ボクは元々コミュ障で早口で噛む回数が多い人間ですが、マジックの時は少し意識して喋るようにしています。
超具体的な話し方のコツ

話しかたの例)

  • 同じ言葉を連続して使わない

  • 分かりにくい説明は避ける

  • 現象が起こる瞬間は話さないで間を作る

それから手順も1つずつ吟味しながら、足し算引き算していくことでシャープに演じることができます。

手順の例)

  • ごそごそ揃えない

  • 混ぜるタイミングを考える

  • 憶えてもらうマジックなら、なるべく早く現象まで到達する

テクニックは今の時代であればYouTubeやTiktokで簡単に覚えられますし、自分の技を撮影して見返すことで改善もできます。

特にTiktokに動画投稿していると、過去の自分からどれくらい成長したのか実感することもできるのでオススメです!

後半ではより詳しく、ボクなりの”つまらないと思われないための工夫”について深堀りしていきます。

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