Ⅵ 𝐌𝐚𝐠𝐢𝐜𝐢𝐚𝐧'𝐬 𝐁𝐫𝐚𝐧𝐝𝐢𝐧𝐠 売れるマジック・メニューの作り方ⅰ ~ 知的な差別化戦略 ~
「100種類のケーキ屋さん」「チーズケーキ専門店」
どっちのケーキ屋さんの「チーズケーキ」が、美味しいと思いますか?
「ラーメン うどん そば スパゲッティー」「 博 多 とんこつ ら〜めん 」
2つの看板のうち、どっちの「(とんこつ)ラーメン」の方が、味を極めていそうですか?
これ、マジシャンに置き換えるなら…
「どんなシチュエーションでもマジックをお届けします!」
と言っているマジシャンと、
「ホームパーティー専門マジシャンです。」
とSNSで発信しているマジシャン —
“ ホームパーティーを依頼するなら ”
どっちのマジシャンの方が、競争力(選ばれる引力)があるか?ってことです。
さて、あなたはマジシャンとして、ま さ か 前者のような発信を、し て い な い で す よ ね ? 笑
と言いたいところですが、意外と多くのマジシャンが、マーケティング・ビジネスとしての戦略的な発想を持たずに、SNS発信、活動、お仕事、ブランディングをしてしまっているのではないかな、というのが僕の所感です。
そして、この部分の戦略がないと、「自分でマジシャンとしての将来を描くこと」ができなくなるはずです。
ご自身でお仕事を「つくる」「取る」ということができないために、誰かから仕事を「もらう」「まわしてもらう」だけの未来になるからです。
今回の記事は、
仕事を「待つ」のではなく、主体的に生み出し「売れる」ようになるために、
ニッチな = 絞り込んだコンセプトのマジックショー『オリジナル・メニュー』を作ってみよう!
というレッスンになります。
これができなければ、マジシャンとして本当に美味しいブランディング*もできっこないからです。
* 厳密にはポジショニング、と言いますが、ここではブランディングと解説していきます。
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⒈『なんでも屋さん・マジシャン』のデメリット
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まず最初に、「なんでも屋さん」としてのマジシャンになってしまうことの不利益からご説明しますね。
クロースアップ、サロン、ステージ、あるいはイリュージョン。
全てのジャンルを演じられ、幼稚園児から小学生、20代から大人、そしておじいちゃん・おばあちゃん … 全ての客層に、あらゆるシチュエーションでマジックができるとしたら、かなり有能なマジシャンですよね?
(僕自身もイリュージョン以外は全て経験があります。)
… でも、1ヶ月のスケジュールに、それらが混沌として入っていたとしたら、かなり大変なお仕事になります。
となると、全ての仕事をちゃんとこなすために、どうなっていくかというと —
それぞれのマジックのクオリティーを落として、いろいろ演じられるように対応していく
しかないわけです。
これ、マジックのレベルを落としているのですから、(同業者・マジシャンから見ると)しょぼいマジシャンになっていくしかないんです。
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