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業界はパラレルワールド

 だからあなたの創りたい世界を生きること。


 「〇〇業界」ってありますよね?マジシャン、カフェ、音楽、ケーキ、ファション…。

 これを、「1つの世界」って捉えると、途端に苦しくなるっていう話です。

 実際には「パラレル(∞)ワールド」なんですね。


一 寿司屋


 ちょっと寿司屋にたとえて考えてみましょう。

 寿司業界には、「回転寿司」(今はそう言わないのかもしれないですが、ここではそう言うことにしましょう)と、回らない「本物のお寿司を握っているところ」とがあります。仮にそれらを、三流と一流と呼ぶことにするとして、それら双方のお客様は、別世界の寿司屋に興味があるか?ということです。

 回転寿司によく行く人はおそらく、一流の寿司屋には入らないと思います。また反対に、本物のお寿司をよく食べる人も、三流向け回転寿司には行かない

 となると、同じ業界である、同業者?の「回転寿司屋」と「一流の寿司屋」は、競合しているのでしょうか?

 全く、関係ないですよね。

 「回転寿司」のテレビCMがたっくさん増えたからといって、「本物の寿司屋」のお客様が減る、ということはないんです(景気で客足が変わることはあっても)。っていうかたぶん、一流思考の方はそんなにテレビを見ていないと思います。

 分かりやすいたとえにしましたが、こんなふうに、同じ業界にいても、寿司屋の世界はパラレルワールドなので、ライバルがどう動こうと関係ない、ということです。
 反対に「この世界(業界・市場)は1つ」という思考に囚われると、寿司屋本来の創作・創造ができなくなるはずです。

二 マジシャン


 翻って、マジシャンの世界で考えてみます。

 僕は、中学生でも思いつくような、ネタバラシ動画マジシャンが嫌いなのですが、そういう人が以前はよく、目につきました。実際、周囲にもいました。
 今まるでそういう人は僕の周囲に存在もしなければ、ネットで見ることもなくなってしまいました。

 僕がそういった活動を毛嫌いするのは、なんの知性も品格もないからです。中学生でも思いつくことを実践して、何がブランドなのでしょうか?マジックによって人生が豊かになったというのに、マジックを創作する側ではなく、価値を削るだけの活動にどんな精神性があるというのでしょうか?(タネあかしが価値になるのはマジシャン自身に価値がある場合です)

 こういった葛藤を抱えながら生きてきたのですが、よく考えてみると、先の寿司屋と同じように、マジシャンとしての僕のことを本当の意味で好きな人は、そういうマジシャンの存在さえ知らない(興味がない)って思ったのです。

 マジックの世界・業界もまた、パラレルワールドなんですね。無限的に、世界が存在していて、それぞれにお客様やフォロワーがいる。(もちろん複数のワールドを行き来している人・同時に存在している人もいるでしょう)

三 絶対的価格設定


 こんな気づきに至った時、もうひとつ気楽になったのは、価格設定についてです。

 価格設定も、絶対的でいいんだ!(比較によるもの・相対的ではない)という気づきです。

 「マジシャン業界」と言葉でくくるとそれは1つですが、実際にはパラレルワールドなのですから、価格をどのように付けてもいい。
 (※いくらにしてもいい!となったらあなたはぼったくりますか?あなたはなんでも無料で出しますか?)

 自分の『絶対価値(主観)』を、自信をもって、お客様に — 価格として — 提示するだけ。

 それが分かる(好きな)人と関わればいいんだもん。


 こういうご経験、ありませんか?

 「自分より下手くそなやつの方が稼いでいて、ムカつく…」

 でもね、これよく考えてみると、じゃあ自分がその世界にパラレルトラベル(タイムトラベルみたいに)して、そのマジシャンの肉体に入り込んで、お金をもらっていたら、あなたはハッピーですか?

 絶対ヤだ!!

 ね?だから、僕らが欲しいのって「カネ」(だけ)じゃないんです。お金と共にある経験や感情のクオリティーです。内容。

 お金もパラレルワールド的なんですよ。

 悪い(嬉しくもない)100万円もあるだろうし、幸せな2万円だってある。そこにチューニングして、取りにいく。(ラジオの番組と時間と音量みたいな感じで)

 だから、「数字」で同業者と比較しても本当にしょーもない。フォロワーの数だって同じ、仕事の数も、実績だって、全部そう。
 だって、パラレルワールドだから。

 同業者はこのくらいの価格だけど、自分としてはこのくらいがしっくりくる。
 ふつうこれは安く売るものだけど、自分としては価値を感じているから、高く受け取って欲しい。
 もらいすぎるとプレッシャーになるから、自分はこのくらいのリーズナブルな価格がちょうどいい。
 ふつうAの方が高くなるが、自分はBの方を高くする。

 靴を履く時、より大きいサイズでもなく、より小さいものでもなく、「ぴったり」であればあるほど、快適に遠くまで歩けますよね?
 数字の設定も同じです。時間やエネルギーのかけ方、交わり方も。「あなたのサイズ」にする。

四 未来もパラレルワールド


 欲しい世界があるなら、そこを目指してパラレルワールドを選択する。
その世界に生きていない他人は関係ないし、同業者も関係ない。それは何かを戦争のように破壊することじゃないはずだし(あなたはそんな世界に生きたいの?)、自分の美学を押し殺すことでもないはずなんです。

 自然に余計な思考は手放してオリジナルを極め、咲かせるということです。


 自由ならば、下品ではなくむしろ、美しさを尊く紡ぐはずです。


Matty

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