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【資格試験】緊張せず試験に臨む5つの方法

「学ぶって、楽しすぎる。」-弁護士の岩瀬雄飛です。

本noteでは学ぶことの面白さや学習のノウハウ等を発信するとともに、自分が学んだことの記録を発信しています。

今日のテーマは「緊張対策」。

試験前夜や試験中、どの程度緊張するかについては個人差があると思われる。私は学生の際は極度の上がり症で、司法試験を受けた際は、1日目前夜は一睡もできず、最終日前夜も2時間睡眠であったことを覚えている。

しかし、緊張のために本来の力が発揮できず不合格になることは避けたいものである。そのため、今回は緊張対策について考えてみたい。なお、今回は私が人生で最も緊張した司法試験を例にするが、各資格試験について共通するものはぜひ参考にしてみてほしい。


①初日の科目を得意にしておく

緊張のピークはやはり初日であると思われる。そのため、試験前夜に寝ることができず本来の力が発揮できなかったとしても、人並み程度の答案が書けるようにしておくことは重要である。

また、初日の科目で失敗すると、その後の科目にも尾を引く。実際、私は当時のセンター試験において、1科目目(倫理)で失敗したため、全体的に点数がパッとしなかった。他方で、司法試験においては選択科目(国際私法)と公法系の論文は得意にしていたため、初日が終わった時点で「受かりそう」という感覚を持つことができた(その日はぐっすり眠れて2日目に良いバトンをつなげた)。

このように、初日の科目を得意にしておくことはメリットしかない。

②トイレに行くと決めておく

司法試験は手を上げて許可されればトイレに行くことが許される。私は選択科目(国際私法)中に、第1問(※全体の半分)を書き終えたらトイレに行くと決めていた。選択科目は試験問題が短い割に3時間あるため、比較的時間には余裕があった。

私がトイレに行くと決めていた理由は2つある。一つ目は単純に私自身トイレが近いことである。試験中に尿意を催すとは限らないが、仮に尿意を催した場合、トイレに行くか行かないか迷っている時間はもったいない。このように、事前に対応を考えておくことで心配事を減らしておくことができる。

2つ目は気分転換である。机に座って3時間はさすがに長い。トイレで背伸びしたり肩を回したりするだけでも疲れがとれる。また、視野が広がり、試験問題の解答の糸口が見つかるかもしれない。

③試験の振り返りはしない

昔から言われていることではあるが、試験期間中の試験の振り返りは避けるべきである。間違いに気づいても一度提出してしまった答案を回収して書き直すことはできないため、試験の振り返りは百害あって一利なしである。

関連して、試験期間中にSNSをチェックすることも厳禁である。周りの受験生の反応が気になるところではあるが、SNSの間違った情報に踊らされ、無駄に落ち込むことさえ考えられる。ただでさえ誹謗中傷や煽りが多いSNSを試験期間中に見ることはお勧めできない。

④人と話す

試験の前日、各日の試験が終わった後や中日(※司法試験は5日間の試験であり、3日目は試験のない中日として設定されている)は、友人や家族と話すことをお勧めしたい。

誰とも話さないと無意識に自分と話す(いろいろと考える)ことになる。しかし、試験が終わった後や中日に考えることは「あの問題はAではなくBだったのではないか」等、ネガティブな試験の振り返りとなることは容易に想像ができるだろう。

また、1日中誰とも話さないとネガティブなマインドになることが科学的にも分かっている。ただでさえ分量に比して試験時間が短い司法試験において迷っている時間はなく、また、自信の無さは答案にも現れる。ネガティブなマインドが試験に及ぼす悪影響は計り知れない。

そのため、友人や家族と話す時間をつくり、試験の振り返りをする時間を減らすとともに、ネガティブなマインドのリセットを図ることをお勧めしたい。実際私も2日目の民法で失敗したと思っていたが、中日にロースクールで友人と話していると徐々にネガティブな気持ちが和らいでいき、3日目はネガティブな感情を持ち込むことなく試験に臨むことができた。

⑤緊張を受け入れる

TOEFLはお金さえ払えば毎週でも受けられる。他方で、司法試験や予備試験は1年に1回である。大学受験も公認会計士試験も宅建も年に1回である。このような試験は不合格になってしまうとまた1年頑張らなければならないため緊張するのは当然である。

寝ることができないときに、無理に寝ようとせず、寝られないことを受け入れると寝られることがある。同様に、「今自分は緊張しているな」と受け入れると、緊張が和らいでいくといわれている。

終わりに

⑤のセルフマインドコントロールは効かない人もいる(実際、私は効かなかったために寝ることができなかった。)。そのため、自分で意識的にできる①~④の方法をお勧めしたい。特に緊張しがちな人は実践し、合格をつかみ取ってほしい。

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