邪悪な魔導書「グランドグリモア」の話、第1巻の内容(; ・`д・´)(閲覧注意)
※アフィリエイトを含みます( `ー´)ノ。
今回は、知る人ぞ知る「グランドグリモア(Grand Grimoire)」という魔導書のお話です。
超有名な書物の一つで、魔術を研究する人は是非、一度は目を通して欲しい・・・・と言いたいところですが、その内容があまりよろしくないので、今回は閲覧注意ということで。
なお、この本は2巻で構成されていますので、今回は1巻のほうの内容を簡単に簡単に説明していきます。
で、ですね・・・不快に感じる方はかなり不快に感じる内容ですので、そういったものが嫌いな人はこれから先は読んだらダメ!(*ノωノ)。
一応内容はだいぶボカして書いてますが・・・・忠告しましたからね(●´ω`●)。
それでは、さっそく説明に入って行きます。
1 グランドグリモア(Grand Grimoire)とは
この書物は1500年代に書かれたとされている魔導書で、2巻構成の本です。
(まあ、現代での評価は19世紀に作られたものであるとなっていますが、夢が無いので、一応1500年代の書物が原本・・・としておきますか)。
またの名を「ル・ドラゴン・ルージュ」もしくは「レッド・ドラゴン」とも呼ばれています。
内容は当時の魔術の世界観たっぷりの黒魔術書で、ゴエティック・グリモワールに分類されます。
(ゴエティアという言葉は聞いたことが多いのではないでしょうか?たまに特定の魔術書などのことを指すと勘違いしている場合がありますがそれはレメトゲンというソロモンの悪魔の呼び出し方法などが記された書物の第1部の表題が「ゴエティア」だったことが一番影響しています。ここからゴエティア=本というイメージが強くなりますが、細かいことを言うとちょっと違うんですよ・・・でも細かいのでめんどくさいから今回は無視します(笑))。
内容はソロモンの書物からパク・・・リスペクトした内容になります。
悪魔の呼び出し方や召喚に必要な杖の作り方、悪魔の名前と階級、その他、もろもろ書いてあります。
日本では大奥義書やグラン・グリモワールという名前の方が有名かもしれません。
なお、この書物はブードゥの魔術師に結構な影響を与えていて、あちらでは「トゥルーレッドドラゴン(真の赤き竜)」という名前で崇拝されています。
2 はじめの内容
※今回、ご紹介する内容は1522年の本から写本されましたよ~という触れ込みで1854年に印刷された本をもとにお話ししています。
また、内容はザクッとわかるような書き方をしていますので、どうしてもちゃんとした内容が気になる方は本を購入して読んでください。
ただし、今発売されているグランドグリモアがどの程度の内容を書いているのか?などは私にもわかりません(現代版のものは読んでませんので)ので、購入した本とこちらの記述内容は異なる場合があります。
内容が内容だけに、現代発売されているものは内容が少し違うかも?。
始まりは「精霊を操る技術から、死者と対話、お宝を発見するものなどがあるよ~」という文言が書かれています。
※表現をそのまま書くと、無駄に小難しく書いてあるので簡単に説明していきます。
で、そのあとに色々書いてありますが、それらに関してはまあ、本を買った方の後のお楽しみとして今回ははしょりますが、ただ、この本にも「ソロモン王の書物からコピーされたものだよ~」と書かれています。
※なお、偽物のグランドグリモアと呼ばれる1910年にアメリカの帝国協議会というところが配布していたものにも、同じようなことが書かれています。ちなみにそちらは「ピタゴラスがグランドグリモアの原本を作った」的な事が書かれていますwそちらの内容の話もそのうち書く予定です)。
この後はしばらく「この本はすげ~んだぞ!(*'ω'*)」という文言が続きます。
3 儀式の準備
で、やっと本題に入っていきますが、まずは「身を清める方法」が書かれています。
ただし、当時の時代背景なので、どちらかというと男性向けに書かれている内容です(女性の方は気を悪くしないでください、そういう時代です)。
女性とかかわらないようにして、そして精霊の頂点だとされている「アドナイ」に時間を定めて食事して食事の前に祈り捧げるから力貸してちょ!的なことを行います(*'ω'*)。
(ちなみに「アドナイ」とは、「わが主」という意味です。ユダヤ人が当時神様の名前を言う事は恐れ多いことだから、神様の名前を直接言わず「わが主よ」という事にしたというところから来ています)。
※つまり、サタンを神として信仰している人が言う場合は「アドナイ=サタン」みたいな感じになります。
祈りの呪文は定められていて、以下のような意味になります。
※あくまで私が翻訳したものですので、当時の意味合いとは少し違うものになるかもしれません。
偉大で強大なアドナイよ、すべての精霊の支配者であるあなたに懇願します。 おお、エロイムよ。おお、エホバよ、私はあなたに懇願します。おお、偉大なるアドナイよ!私はあなたに私の魂を捧げます、 わが心、わが腸、わが手、わが足、わが吐息、わが存在よ、おお 偉大なアドナイよ、私に好意的になるよう設計してください。
そうあるように、アーメン。
なお、エロイムは「神よ」で、エホバは「イスラエル民族の万物の創造主」です。
※このあたりを見るとわかりますが、この時点で「ん?」と思う点がいくつも存在しますが、目をつぶってください(;´∀`))。
余談ですが、よく聞く「エロイムエッサイム 我は求め訴えたり」という言葉は「エロイム=神」「エッサイム=悪魔」となります。
そして我は求め訴えたりという部分は、もともとラテン語の俗語か、古語イタリア語から来ているとされていて、それをもう少し読み変えると「我は求め訴えたり=私の願いを叶えてください」っていう意味になります。
つまり、「神よ悪魔よ!私の願いを叶えてください!」という感じです。
※神か悪魔かどっちかにしろよ!とツッコミ入れたくなりますね(●´ω`●)。
で、これを3ヶ月ぐらい繰り返しますが、その間、できるだけ衣類は着用せず、そしてあまり寝ないようにするのです(; ・`д・´)。
そして暇があればアドナイにこれから行う儀式が成功するようにというか、まあ瞑想しながらそういったことを思い続けます。
んで、ここからの内容がしばらく鬼畜です(; ・`д・´)
○文字で伏せますし、内容もはしょったりボカしたりするので大丈夫とは思いますが、一応、閲覧注意ということで・・・。
(公の場では書けないって。このnote読んで実行しました!なんて言われたらたまらんw)
※なおその前にブラッドストーンなどを購入してうんたらかんたら~ってものがありますがはしょります。
まず○○の○○を購入し、月の○日目に○を切り落とします。
その前にクマツヅラ(バーベナ)の花輪で飾って、緑のリボンを○と○の下に結びつけます。
んで、右腕の衣類を肩までまくり上げてから、ん~ちゃらかんちゃらして、次の呪文を唱えます。
この ○○○ を捧げます、偉大なアドナイ、エロヒム、アリエル、そしてエホバよ。これはすべての霊よりも高い尊厳、栄光、そして力に捧げるものです。偉大なアドナイよ、これを喜んで受け入れてください。アーメン。
(ここでアリエルが出てきます。だいたいの人は大天使アリエルを想像すると思いますが、アリエルとは「神のライオン」「神殿の炉」ともされ、○○○を燃やすための炉でもあるわけです。なお、豊かさをもたらし、願いを叶えるとも言われます)。
※なんでもチャンポンじゃね?と言わず、大目に見てください(;´∀`))。
で ○○をあーしてこーしてこーするのです(てかマジで書けないんですよ・・・本当に・・・)。
4 神秘の杖作りとその後の儀式。
ここで、次の工程「神秘の杖」の製造方法が記載されます。
2の儀式の前夜に、野生のヘーゼルナッツ(ハシバミ)の枝を見つけます(落ちているものではなく、まだ木についている状態)。
ただし、一度も実をつけていない枝で、先端が二股に分岐、そして長さは19.5インチのものを探します。
この時、探している姿もその後も人に見られないようにして待機し、儀式を行う日までがんばったら朝日とともにその枝を切り取ります。
で、3の「 ○○をあーしてこーして」ではしょってますが、そこで使用したあるものでその枝を切り落とします。
葉っぱや小枝がついている時はキレイに取り除きます。
(なお、本によっては、この杖が二股ではなく2本必要!だったりします。
これは、後から杖にする木と同じ大きさのものを用意するという内容の本があるのですが、そちらを翻訳した際に変化したものだと思います。
合理的に見れば、あとから同じ長さの木が必要であれば最初から取っておいたが早いですからね~。
私個人の意見としては、加工しない魔法の杖の場合、二股の枝を使用することが多々ありますので、二股のものが正しいのではないかと思います。※二股は古来より力があるとして考えられてますから)。
で、その切り落としの際に次の呪文を唱えるのじゃ(; ・`д・´)!
偉大なアドナイ、エロヒム、アリエル、およびエホバよ、私は貴方にお願いします。この切り取る小枝に、ヤコブ、モーセ、そして偉大なヨシュアの杖と同じ力と徳を与え、また、偉大なアドナイ、エロヒム、アリエル、およびエホバよ、私は貴方にお願いします。この小枝にサムソンのちから、エマヌエルの正しい怒り、そして審判の日に人々の罪を復讐する強力なザリアトナトミクの雷鳴をこの杖に注ぎ込んでくださるよう懇願します。 ! アーメン。
※ここの翻訳は、フランス版と英語版から書き出しています。なにやらいまいちわけがわからないところがあったんですよね。たとえばフランス版だとヨシュアの杖のところが「イエス(キリスト)」となっていたり・・・。
ここも補足していきますが、まずヨシュアとは旧約聖書のモーゼの子後継者で、新約聖書ではイエスと同じ「ヤハウェは救い」という意味になります(という考え方があるよっと)。
つまりヨシュアの杖とはモーゼの杖という意味です(後継者だからね~)。
次にサムソン。
旧約聖書の「怪力サムソン」です。
古代イスラエルの士師の一人。
名前には「太陽の」「神に仕えるもの」って意味があるそうです(*'ω'*)。
そしてザリアトナトミク。
・・・・・わからね~。
神の名前であることはわかるんですがね~。
AIに聞いてもわからんのですよ(腹が立つ(; ・`д・´))
なお、検索をしつこくしていると「ザリアトナトミクは未知の存在ですが、非常に強力です」というような説明を書いているサイトを見つけました。
で、そう呪文を唱えながら、太陽の昇る方を向いたまま、枝を切り落として持ち帰ってから、いろいろしますが、ここの部分は本ごと・・・というか、翻訳本ごとにかなり変わります。
で、現代読まれている翻訳本などは、初期のころのどの翻訳本を参考にしたかでこの部分の記述が決まります。
なので、この部分もはしょります。
※気になる方は、いろいろ調べてください。
そしていろいろ用意してから、○○の○○に集めたものでいろいろな道具を作らせます。
その後も荒唐無稽な儀式が続きますが、はっきり言って「グロい(; ・`д・´)」ので詳しく書きません。
5 召喚しよう!
4でいろいろ作る際に、魔法陣も作ります。
4ではしょった部分に供物をささげる呪文などもあります(要は、神に供物ささげて「これから行うことを成功させてー(*ノωノ)」という呪文です。
そうして、準備が整ったら、第一の召喚を行います。
ここでは「ルシファーお願いよぉ~貴方は偉大なのよぉ~だから私の質問に答えてね?じゃないとこれまで祈った神々と、4で作った神秘の杖の力で痛めつけるんだから(*'ω'*)」という内容の呪文を唱えます。
※ひでぇ・・・ひどすぎる・・・。
さらにその後に「私は神の代理なんだから!服従しなさいよ!すぐ来なさい!でももし都合が悪いならアスタロトを使者によこしなさいな!でも、大きな音を立てず、悪臭もさせず、私に悪い影響がないようにしてよこしなさい!じゃないと貴方と貴方たち一族、杖の力で底なし沼に叩き込むわよ!」と唱えます。
※・・・・鬼か!(; ・`д・´)どっちが悪魔かわからんぞこれ・・・。
これでも現れなかったら、神秘の杖を炎のなかにツッコミます。
すると、相手の「ぎゃぁぁぁぁあおt4ああ」という苦しむ声が聞こえます。
すげー声なので、驚いたらだめだそうです。
しかし、これはその前の呪文で現れなかった場合です。
現れた場合はその後の呪文に進みますが、現れなかった場合はそうやって痛めつけてからまた「早く来いよ~ルシファーかアスタロト、どっちでもいいから来い!じゃねーと神の怒りと杖の力をもう一回味わうことになるぞ!」という脅し呪文を唱えますw。
それでも出てこなかったら、もう一回、杖を炎につっこんで痛めつけてから、さっさと先に進みます。
※え?(;´∀`)出て来てなくても無視して続けるの?と思うかもしれませんが、とりあえず、ポジティブに先に進むのだよ・・・。
次の呪文は「ソロモンの鎖骨」から抜粋した呪文だそうです。
Je te conjure, ô esprit! de paraître dans la minute, par la force du grand Adonay, par Eloïm, par Ariel, par Jehovam, par Agla, Tagla, Mathon, Oarios, Almouzin, Arios, Membrot, Varios, Pithona, Magots, Silphæ, Cabost, Salamandræ, Tabots, Gnomus, Terræ, Gœlis, Godens, Gingua, Jamua, Etituamus, Zariatnatmik, etc. A.. E.. A.. J.. A.. T.. M.. O.. A.. A.. M.. V.. P.. M.. S.. C.. S.. T.. G.. T.. C.. G.. A.. G.. J.. E.. Z.. etc.
まあ、要は「すぐに来てね~神の力によって召喚するよ~、ん~たらかんたら」というような内容です。
※これは推測ですが、ここで少し優しくなったのは「お~よしよし、怖かったね~。でも優しくしてあげるからもう出ておいで」だと思います。本当にどっちが悪魔なんだか(; ・`д・´)。
(なお、悪魔悪魔と書いていますが、この時代のルシファーたちは正式には「精霊」です)。
上の呪文の正式な意味はよくわかっていませんが、とりあえず、上の呪文を2回、唱えると精霊は現れます。
※つっこみどころ満載ですが、シィ~(´艸`)。
で、ここからは、精霊(ルシファーかアスタロトのはずですが、なぜか違うのが来るときもある感じです)が現れた後の対話の例に突入します。
6 精霊との対話
これからは精霊の対話例みたいな感じで書かれていまして、それを簡単にわかるように書いていきます。
なお、本ではソロモン王のやり取りをどうやら契約までの一例として書かれているようです。
※なお、ここではルキフゲ・ロフォカレというルシファーたちに仕える6柱上級精霊の一人で富と金を管理する精霊を呼び出した時の内容を例としてあげてあります。
精霊:なんなんですか( ;∀;)なにをして欲しいんですか、せっかく眠ってたのに!杖で攻撃しないでよ!
ソロモン王:汝がさっさと出てくれば、杖使わなかった・・・覚えておけ!今後言う事きかなければ汝を永遠に痛めつける覚悟である!
精霊:ちょwまじでやめてwてか願いを先に言ってよ!
ソロモン王:汝はまず毎日の晩の時間に2回、私、もしくは私の書物(知恵)が託された者のもとを訪れよ!そしてその者らと契約せよ!(ここはたぶんそういう意味)。その時間を今から定める!ただし、都合が悪いなら別の時間を尋ねよ!
月曜日の9時と深夜。
火曜日、10時と1時。
水曜日、11時と2時。
木曜日、8時と10時。
金曜日、夕方7時と深夜。
土曜日、夜の9時と11時。
・・・・、ついでにここから一番近いところにある財宝を持ってくるがよい!
・・・まあ、なんだな・・かわりに報酬として毎月一日に私が受け取る宝の一部を授けよう!
精霊:・・・え~(; ・`д・´)なら50年後に肉体と魂ちょうだい!じゃなきゃ絶対嫌!
アクション:ここで精霊は魂などの見返りを要求してくるので、それに乗らず、杖を炎につっこみながら、前述のソロモンの鎖骨の呪文を繰り返し唱えます。
すると、精霊が「ひぎゃぁぁぁ」とのたうちまわり、次のような事を言います。
精霊:(´;ω;`)ひぐぅ・・・やめてよぉ毎日2時間言う事聞くから・・・。
月曜日の10時から深夜。
火曜日の11時から1時。
水曜日、深夜から2時。
木曜日、8時から11時。
金曜日、9時から深夜。
土曜日、10時から1時。
ソロモン王:よし!よかろう!羊皮紙にサインしろ!(ヒッヒッヒ)。
というようなやり取りが、上手にやり取りするための一例で書かれています。
そして、次はルシファーを呼び出すための呪文と来たあとの対話の内容などが書かれています。
というところで第1巻が終わる感じです。
なお、このあたりの流れって、本当に詳しく書かれてませんので、「おそらく」です。
※まあ、詳しく?書いたところで・・というつっこみは無しで(; ・`д・´)。
最後に
・・・ここまで読んでもらったらだいたいわかると思いますが、なんと言いましょうか・・・明らかに「変」です。
神を表す名が何通りも出て来たり、宗教がチャンポンだったり・・・。
そして、当時発刊された翻訳本ごとに内容が変わったりします。
一応、写本の原本(つまりもっとも古い写本)というものがありますが、これが書かれている文字が読みづらくて・・・はっきり言って読めません!。
なお、どうして翻訳本ごとに内容が違ったりするのか?ついてですが、これは昔の言葉が難しいので、翻訳間違いしていたり、翻訳本の著者が「意味わからん・・・でも私の魔術知識からすればたぶんこういうことだ!」とかそういった類で内容を勝手に変えている場合もあります。
たとえば、ある本には「クマツヅラ」とだけ書かれていますが、別の本には「バーベナ」と書かれていたり・・・。
このパターンは「クマツヅラ」といえば「バーベナ」という地域の翻訳であればそう書いてしまうというパターンです。
・・・まあですね、こうやって昔の本を写本した場合、地域やその人の考え方、習慣、知識などによって変わってしまうわけで・・・。
本当に本物の原本がどこからか出てこない限り、真相は闇の中になってしまうわけですよ(; ・`д・´)。
でも、怖いですよね・・・本当に内容が正しいかもわからないで、一心に信用してあがめる人が誕生してしまうのですから・・・。
では次の回では第2巻のほうの内容を書いていこうと思います(*ノωノ)。
※2次転載は基本禁止で。あと、グランドグリモアの内容を試しちゃだめよ(; ・`д・´)。
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