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アプリで出会ったK山くん②

やっと2回目のデート、月島もんじゃの日が来た。
楽しみにしていたもんじゃストリートだったが、
思ったより廃れていて活気がなく
ちょっと場所ミスったかななんて思う。
彼はそんなことなど気にしてなさそうだった。

事前に2人で決めていたお店に入って、
明太チーズもんじゃと豚玉を頼んだ。
彼はたしかハイボールで私はカシオレ。
自分たちで焼くスタイル。

一杯しか飲んでないのに、
目の前の鉄板で顔面がめちゃくちゃに熱せられて
すぐに火照ってしまった。
熱いし暑いしアツいし、いったん涼みたい。
でもこうなったら利用してやらん手はない。
たぶん今の私は、
ちょっと顔が赤くて可愛くなってるはずだ。
喰らえっ!渾身の「酔ってきたかも〜♡」

だいぶ喰らっちゃったんじゃない?

今回は私が払うという約束だったが、
彼が払ってくれたような気もする。
記憶が曖昧だ、ごめん。

そのあとは、月島から豊洲まで散歩した。
夜の豊洲って静かで雰囲気も良くて
すごく歩きやすいってのは知ってたんだよね。
豊洲の夜景を眺めながら
いい雰囲気だな~と思って歩いていると
「手つなご」と言われた。

断っちゃった。
今思えばただのバカ。
手くらい繋いどけよボケ!

私は彼を本気で好きになりそうだったから
ここではまだ繋ぎたくない、ここは我慢だと、
謎のプライドを発生させてしまった。
繋ぐならちゃんと好きになった時がいいし、
簡単に手を繋いでしまうような女と
思われたくなかった。

でも彼を傷つけちゃったな。
ベンチに座ってまたお話して、
遅くなったから帰った。

また会お、と言ってバイバイした。
そのあとも毎日LINEは欠かさなかったし、
彼が本当に私のことを好きになっているんだと
今回のデートで確信できたので、
私も彼のことをますます考えるようになった。
会わないうちに、
そういえば居心地いいよなとか
楽しいしふつうに面白いよなとか、
チャラ男でもクズ男でもないし、
シンプルに顔が好き!
などと彼のことを考えては
好きになっていた。
唯一引っかかるのは
アプリで出会った人であるという紛れもない事実。

それでもやっぱり私の頭の中は
K山くんでいっぱいになっていた。

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