俺の人生④


高校時代〜高1〜

私立の高校に合格をもらい、ついに入学式の日がやってきました。
その高校は県庁近くの街中で、昔から名前を書けば入れる的な、言い方は悪いがレベルの低い高校でした。
誇れる点は自動車整備士に必要な知識の授業が3年間みっちりあり、実務経験としてカウントされ、3級自動車整備士試験の受験資格がもらえるとこです。

入学式当日、学校へ行くと周りはガラの悪い奴が多い感じでした。
中学の時からそこそこ悪いことしていたため、いわゆる高校デビューのやつはすぐ見分けがつきます。
高校デビューも何人かいましたね。笑
自分も少し尖っていた部分もあり、中学時代は施設生活だったため友達なんかいませんでした。
ですが、1人の同級生から声を掛けられました。

「なんしょん!!わや久しぶりじゃが!」

最初は気付きませんでしたが、そこには地元の同級生で一緒に悪さしてきたKがいました。
Kは小4の時に転校してきて以来の付き合いで、唯一の【連れ】でした。
施設暮らしの僕は外部との連絡は絶たれていたため、たまたま同じ高校に進学したんです。

(こいつとは腐れ縁だなー。)
そう思いながら少し感動したの覚えてます。
そしてもう1人、同じ中学校だったS(女)も同じ高校に進学し、いつも3人で行動していました。
Sは女の子にしてはかなりのヤンキー気質で、中学校はあまり来てなかったんです。
自分も学校にあまり行かなかったため、そんなに仲がいい関係ではなかったのですが、自分の事件の事や施設生活の話や地元の話などだんだん仲良くなっていきました。
Kは顔が広く、同じ高校に進学した隣の中学校の人とも仲が良かったため自分も違和感なく溶け込むことができました。
ですが自分は施設から通っているため、学校の間と帰りに駅まで一緒に帰るくらいで、長い時間一緒にいることはできなかったんです。
それでもKやSはタバコを分けてくれたり、飲み物やお菓子など買ってくれたり。
当時はまだ自分もガキだったので何も思わなかったですが、今思えば感謝しかないですね・・・。

この高校では年に一度、クラス対抗のソフトボール大会があり、体育の授業で練習がありました。
自分は中学校の2年間ほど野球をやっていたこともあり、周りの素人よりは戦力になってました。
大会当日、自分のソフトボールをやっている姿を見た軟式野球部の顧問が声を掛けてきました。
「今部活はやっているのか」などいろんな事を聞かれ、最終的には軟式野球部の勧誘でした。
硬式野球部は部員が60名ほどいるのに対し、軟式野球部は15人ほどで、部員不足だったんです。
最初の頃は野球をやるつもりはなかったのでキッパリ断りました。
ですが、この顧問先生はしつこいんです。笑
次の日も、その次の日も・・・
学校ですれ違うたびに勧誘されます。
自分も少し考え方が変わり、「部活をやれば門限が延びるかも」「部活を休めばたまに遊びにいけるかも」という下心から入部しようかなと思い始めました。
施設の方や、顧問の先生などに相談をしついに軟式野球部に入部することができました。
たまに部活を休んでKと遊んだり、部活が20時まである(本当は18時頃)と嘘をいい、部活終わりに少し遊んだり。
そんな高校1年目を過ごしていました。

続く・・・

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