出かけてきたよ㉒(縁ある地)
(昨年夏の思い出を綴っています)
東京から名古屋へ。
途中下車して、私に縁のある地に立ち寄った。
「先祖子孫グループライン」に、
「今日、お墓にうかがいます💕」とメッセージをして、東京駅を出発。
新幹線の車窓に、雨粒が当たっては流れていく。
その日は夕方まで、名古屋までのエリアで雨が降るとのことだった。
降車の駅近くなって、驚いたことが起きた。
雨雲がどこかへ行き、車窓いっぱいに光が差してきたのだ。
駅を出たところで、青空が広がっていた。
先ほどまで、ここも雨が降っていたのだろう、
道路はどこも濡れ、暑さで蒸気が立っている。
太陽の陽を浴びながら、道を歩く。
緑多いこの地。木々の雫は、日の光を受け輝いている。
墓所に到着。
少し前に、他の子孫が訪ねていたようだ。
墓周りは整えられて、手向けられた花が残っていた。
水で墓石を清めると、夏の暑さにあっという間に乾く。
持参した花を生け、線香の香りが立つと、清々しい気持ちになった。
子孫と同じく、私のご先祖様方は旅好きだ。
この墓所のある地にじっとしている方は、ほぼいない。
タイミングよく居合わせたご先祖様から教わった。
「ここの抹茶も美味しいよ」
へえ、そうなんだ。
この地は茶どころなので、煎茶はいつも買っていた。
今日は、抹茶があるか見てみよう。
墓所を後にし、駅にある店をのぞいてみた。
お茶のコーナーに、きれいなデザインの抹茶缶セットを発見。
それも「新パッケージ記念」で、お手頃な値段になっている。
私が見ていると、近くにいらした方が
「そこのお抹茶、とても美味しいですよ。おすすめ」と教えてくださった。
きれいな抹茶缶セットを手に、再び新幹線に乗る。
雨空の下、清めの雨を受けながら西へ向かった。
後日、その抹茶を楽しんだ。
縁ある地の抹茶も、とても美味しいことを知った。
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