EDEN/zero

愛しくて 愛しくて きみに
会えない世界は寒いよ
すすり泣き 仰いだ宙に
堕ちていく前につかまえたい

まだ翼の傷は痛んで
流れる血は鮮やかで
離れ離れに降り立った地は
白く霞んで先も見えない

きみとの永遠願った
無邪気なくらい純粋に
ちらり視線外したきみが
誘われた闇も見えず

無垢に愛を渡し合う
そんな未来は高望みですか？
生きることは傷つき
汚れてしまうということですか？
だとしてもあきらめないと
きみに伝えたかったのに

きみが飛べないのなら
ぼくがそこまで飛んでいくから
どうか輝きを消さないで
至高のあのまばゆさは
きみだけの魂の色
愛が織り成す文様

愛しくて 愛しくて きみに
会えない世界は暗いよ
身震いを押さえたこの手が
きみに届くまで行かないで

会いたくて 会いたくて きみに
会えないのならば歌うよ
鳥たちが愛を伝えるように
心とからだを震わせて

いつか行こうと誓い合った
理想郷はここじゃない
だから飛び立つよ
きみを見つけるために

エデンの裏に落ちていった
きみへの想いが
胸の奥で高らかに鐘を鳴らす
はじまりは今
大地を蹴って 痛みに耐えて
きみへと愛が誘われるままに

ゼロを蹴って
スタートを切るよ


ERICA