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旅路

この夜が明けたなら
きみに聞いてみたいことがある
そんなに失っても
地に伏しても
また立ち上がる強さの理由を

守りたいものなら
ぼくにだってある
見てみたい未来なら
誰にだってある
だけどきみは
いつもひとりで
唇を噛みしめて
何もないその場所から
一歩でも前へ進むため
哀しみを纏ったままで
立ち上がるんだね

つらくはないの
痛くはないの
どうしてそんなに
優しく笑うの
傷だらけの魂を
冷たい風にさらして
ぼくらを護ろうとする
白い背中
あきらめを知らない
無垢な姿

追いかけたいよ
追いつきたいよ
時にはきみをかばいたいよ
力足らずの悔しさは
きみの強さに似ているだろうか

誰もみな
泣きながら生まれ
ひとりきりで去って行く
切なさに縁取られた命
だからこそ
今ここに揺れている
愛しいぬくもりを
きみに伝えたい
その傷を包み込む
やわらかな想いに
気づいて欲しい

夜空彩る星々に比べれば
儚いぼくらの命だけれど
信じ合う熱は負けてはいない
灯火が消えるその日まで
全身全霊できみを想う
この広い宇宙で巡り逢えた
ぼくらの意味がわかるまで

そばにいるよ
強くなるよ
疲れてもいいよ
ぼくがいるよ
未来から届く淡い輝きを
逃さぬように
澄んだ心を
護り合うふたりでいよう

護り合えるふたりでいよう

奇跡でつながれた
ぼくらの旅は続いてく
魂の熱はそのままに


ERICA

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