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velvet

毎日の終わりに
きみが腕の中にいて
朝を怖がるように
ぼくにしがみつく
こんな愛しさは初めてで
なめらかなきみの肌を
撫でながら感じる胸の苦しみ

会えなくて
悲しんだりいらついたりして
上手くいかなかった日を越えて
ふたりの願いが叶った
同じ形の2つの鍵を
見せあって微笑んだ幸せな夜

暮らし始めてわかった
きみがどんなに丁寧に
ぼくのために生活を整えているか
季節ごとの色鮮やかな花
好きなフレーバーの紅茶
肌触りのいいタオル
掃除の行き届いた部屋
全て当然なんかじゃない
貴重なきみの時間が
形を変えてぼくを癒すものになっている

ありがとうとたくさん言うけど
足りてる気がしなくて
ぼくはきみを抱きしめる
ぼくらの間に隙間はなくて
1つの影が床に落ちている
満ち足りた時

人生はこれほどに
なめらかで心地いいと
きみは教えてくれる
朝になって目を開く時
視界にはきみのつややかな長い髪
少女のように健やかな寝息
誰にも渡さない
どうしたらもっと幸せに出来るだろう

ふたりの未来が重なったところは
全てvelvetのよう
優しくて温かくてなめらかに
ぼくらを包んでくれる
そう、きみの肌のように
しっとりと麗しく輝く

この上ない技術をもって
染め上げた愛情の色が
毎日を闘うぼくの瞳を染めて
世界を優しさに塗りかえていく
きみを守りたいと思う気持ちが
ぼくを限りなく強くする

愛しているよ

つぶやくときみは
涙ぐんで頷く
やっと出会えた奇跡に
感謝するよいつも
ぼくの最後の恋
どんな季節にも
美しく花開く
なめらかな愛の毎日は
最高級のvelvet


ERICA

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