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Windows10→Windows11へ乗り換えた結果どうなったのか?

おはようございます。またはこんにちは。もしくはこんばんわ。マゲっちSCと申します。5月上旬ももうすぐ終わりですね。このブログを書いているのは2022年5月7日の土曜日の早朝です。本当のGWの終わりも近づいてきました。皆さんはいかがお過ごしでしょうか?

さて、前回のブログではWindows10からWindows11へ乗り換えの報告とともに、乗り換える際の注意点についても少しお話させていただきました。正直なところ内容は注意喚起に近いものがあったためあまり面白い内容ではなかったかなと思います。今回は前PCと現PCの性能差とWindows10とWindows11でどの程度ゲーム性能が変化したのか?というある動画サイトでの自作PC動画のような感じのご報告ブログとなります。

前PCはどのようなスペックだったか?

では本題に入りましょう。現PCのスペック(性能)を書く前に比較対象となる前PCのお話を少しさせていただきます。かれこれ5年使い続けました。前PCも私が作った自作PCのためやはり愛着はあります。
・CPU:intel第7世代 i7-7700K 4.2GHz
・メインメモリ:キングストン製4GB×2 DDR4-2133MHzを2セット
・マザーボード:ROG-STRIX H270チップセットATX
・ストレージ:KIOXIA SATA3対応240GB×2(RAID0で使用)
・グラフィックカード:GTX1070
・CPUクーラー:Novonest 簡易水冷120mm
・光学ドライブ:DVDマルチドライブ
・電源ユニット:Cyonic製 80Plusゴールド認証 650W フルプラグイン
・ネットワークカード:intelギガビットLANアダプター
・PCケース:アンテック パフォーマンスONE P100
・OS:Windows10Pro

いろいろと部品を交換して使っていたので、最終的なものになりますがこのような部品で構成されたPCでした。

では現PCですが以下のような構成になっています。
・CPU:intel第12世代 i5-12400F 2.5GHz
・メインメモリ:コルセア製16GB×2 DDR4-3200MHz
・マザーボード:TUF-GAMING B660チップセットATX
・ストレージ:ウェスタンデジタル NVMe M.2-SSD 500GB
・グラフィックカード:GTX1070
・CPUクーラー:コルセア製簡易水冷クーラー240mm
・電源ユニット:シルバーストーン製 80Plusゴールド認証 750W セミプラグイン
・PCケース:MSI製PCケース MAG FORCE110R
・OS:Windows10Pro→Windows11Pro

以上です。

実際のPC性能はどの程度上がったのか?

新しいPCを組み上げてOS、各種ドライバ、各種ユーティリティソフト、ブラウザ、Steamクライアントソフトをインストール後それぞれを最新版へ更新し、OSも最新版へ更新しました。そのときに感じたのは、前PCより明らかに処理速度が上がったという点です。この環境づくりの時点ですでに高速化しているなという漠然とした印象を抱いていました。

続いてブラウジングによる体感ですが、マザーボードについているギガビットイーサネットが1Gbpsから2.5Gbpsになったこともあり(ネット回線は最大1Gbpsのプランのままです)、スピードが上がっていないとは思いますが安定したような印象がありました。また、CPUのコア数が4コア8スレッドから6コア12スレッドになったことと、メインメモリのデータ転送速度が2133MHzから3200MHzになったため、ブラウジングの速度が圧倒的に早くなりました。以前の環境では例えば、更新ボタンを推したり新しいウェブページを表示するまでに若干のブランクタイムがあったのですが、それがほぼなくなりました。また、ブラウザでネットの生配信を見ているときにFF14クライアントソフトを立ち上げた場合に一瞬生配信の受信が止まっていたのですが、現PC環境では意識しない限り止まっているなという感覚はありません(意識していると一瞬だけ止まっていることはわかります)。

FF14ベンチマーク結果での差はどうか?

私は過去いくつかのブログ記事で、ゲームはFF14と鉄拳7をプレイしているとお話させていただています。FF14Windows版に関してはベンチマークソフトがあり、動画サイトで自作PCを組まれた方のゲーム性能を表現する指標としても、PC雑誌やPC関係のウェブサイトなどでもFF14ベンチマークはPCの性能を表す一つの手段として用いられています。前PCと現PCで同じグラフィックカードを用いた場合、どのようなゲーム性能の差が現れるのかということを、実際に検証してみました。結果は以下のとおりです。なお、前PCのスコアは半年ほど前に計測したものできちんとした記録がないため、細かい部分はうろ覚えなのでそこはご了承ください。
・前PC:約14000点(Windows10Pro チューニング後)
・現PC:18846点(Windows10Pro チューニング後)

となりました。約34%程度のゲーム性能向上が見られます。ベンチマークの設定はデスクトップPC用高画質設定(DirectX11)のプリセットを使用しました。

Windows10とWindows11では差は出たのか?

では続いて現PCでWindows10の場合とWindows11の場合で差が出るかどうかを確認してみました。結果としては以下の通りとなりました。
・18846点(Windows10Pro チューニング後)
・17656点(Windows11Pro チューニング前)
・17749点(Windows11Pro チューニング後)

現時点ではおそらくなのですが、ベンチマークソフトがWindows11に対してチューニングされていないのかもしれません。思ったよりも・・・というよりもむしろWindows10の方がスコアがいい結果となりました。FF14は2年に1回新しい大型バージョンアップがあり、それに合わせてベンチマークソフトが新しく出されます。今回使用したベンチマークソフトは暁月のフィナーレベンチと呼ばれる新バージョンのものになります。暁月のフィナーレのゲーム拡張パックは2021年の暮れに出ましたので、次回のベンチマークソフトは2023年の冬のはじめ頃に出るはずです。そのころにはもうWindows11にチューニングされたものになっているはずですので、Windows10とWindows11でのスコアに多少差が出るかもしれません。そして結果はあくまでも一つの指標として捉えるようにするのがいいですね。ベンチマークソフトはそれぞれ計測する部品や計測する目的が違います。できれば複数のベンチマークを測って判断する方がいいでしょう。

UEFI-BIOSとメインメモリの関係性とは?

実は昨今のメインメモリのデータ転送速度は2133MHzで動作するようになっています。例えば私の購入したメインメモリは、本来であれば3200MHzというスピードで動作する事になっています。が、それはマザーボードのUEFI-BIOS側でメインメモリのオーバークロックを設定した場合に出る速度であり、その速度に設定していない場合は通常2133MHzで動作します。今回取ったベンチマークのスコアの計測前に私はUEFI-BIOSで、X.M.Pを有効にしていました。X.M.Pというのはメインメモリのオーバークロックの設定のことだと思っていただいて構いませんUEFI-BIOSの初期設定ではほとんどのものがOFFに設定されています。なぜならメインメモリをオーバークロックした場合にシステムが不安定になる場合があるからです。

メインメモリのオーバークロックも本来であればそれなりの知識が必要で、手動でオーバークロック速度やメインメモリにかける電圧などを設定していきます。が、それはきちんとした速度や電圧を設定しないとメインメモリに負荷がかかり、最悪メインメモリの寿命を縮めてしまいます。メインメモリにできるだけ負荷をかけずにオーバークロックするにはどうすればいいのか?ということになりますが、それを可能にする技術がX.M.Pということになります。

設定方法は非常に簡単で、PCの電源を入れたあとUEFI-BIOSを呼び出します。呼び出し方はマザーボードメーカーによって違いますが、ほとんどのものはDELキーかF1・F2キーを連打していればUEFI-BIOS画面を呼び出すことができます。コツとしては電源ボタンを押した直後にDELキーまたはF1・F2キーを連打します。もしWindowsが起動してしまった場合は再起動してDELキーやF1・F2キーを連打します。自作PCの場合は初めて電源を投入した場合はUEFI-BIOSを設定するように促すメッセージが表示される場合もあります。その場合はF1キーを押すとUEFI-BIOS画面に移動します。

ほとんどのマザーボードの場合はここで簡易表示のメイン画面が表示され、マザーボードに取り付けられている部品の状態を見ることができます。X.M.Pを設定する前にCPU・メインメモリ・ストレージ・CPUクーラー、PCケースファンがちゃんと認識され動作しているか確認をしておくといいでしょう。取り付けたCPUやメインメモリの名前が違っていたり、クロック周波数が違う場合もあります。その場合はUEFI-BIOSを最新版に更新しなければなりません。そのまま使用した場合にCPUやメインメモリなどが本来の性能を発揮できなかったり負荷をかけたときにシステムが不安定になる場合があるからです。UEFI-BIOSを更新すると設定内容がリセットされてしまいます。

仮に異常がなかったとしてもWindows11をインストールしている場合はUEFI-BIOSは最新版に更新しておくことをオススメします。現在マザーボードメーカーとマイクロソフト社側での調整が続いているためですね。UEFI-BIOSの新バージョンがあるかどうかはマザーボードメーカーのウェブサイトに行って確認するか、マザーボードメーカーの出しているユーティリティソフトから調べることができます。もしあったらぜひ更新しておきましょう。

UEFI-BIOSを最新版にしてきちんと各部品が正常にマザーボードに認識されていることがわかったら、次は簡易表示のメイン画面にX.M.Pの表示があるはずなので探してみてください。ほとんどの場合はそこの設定が「無効」になっているはずです。BTOパソコンの場合は「有効」になっているかもしれません。
無効になっていた場合は、「無効」までマウスカーソルを移動させてクリックします。するとプルダウンメニューが表示されます。「有効」に合わせてクリックするとX.M.Pが有効になります。これでメインメモリのオーバークロック設定は完了です。あとは「設定を保存して終了」を選ぶとX.M.Pの設定が有効の状態でシステムが再起動し、メインメモリのオーバークロック状態を維持したままWindowsが起動します。

メインメモリには実はRAM以外にEEPROMがあり、ここに実はメインメモリのX.M.Pで使用する値が書き込まれています。マザーボードにあるUEFI-BIOSは「有効」に設定するとこの値を自動取得してUEFI-BIOS内にあるメインメモリの設定項目に自動的に上書きします。そのため知識がなくても誰でも簡単に1クリックで安全にメインメモリのオーバークロックができるというわけです。

メインメモリのオーバークロックをしない状態でのベンチマーク結果とは?

では、メインメモリを2133MHzの状態で運用した場合差はどのくらい出るのでしょうか?実際に計測してみました。結果は以下のとおりです。
・16474点(Windows11Pro チューニング後 メインメモリ転送速度2133MHz)
・17749点(Windows11Pro チューニング後 メインメモリ転送速度3200MNHz)

スコアの差は1275点ですね。性能差としては約7%の差が出ました。もちろん他のベンチマーク結果ではまた違うスコア差になると思います。

FF14の暁月ベンチマークはメモリの性能も重要との話を聞いたことがありますので、他のベンチマークでは顕著な差は出ないかもしれません。が、メモリの転送速度が上がるだけでも性能が少し上がることがおわかりいただけたかと思います。また、CPUには実はオーバークロック(自動を含む)以外にターボブーストという機能があります。調べてみると結構古い世代のintel製CPUから対応しているということでした。このターボブーストという技術はオーバークロックとはまた別の性能アップ機能です。ここでは詳しくお話しませんが、ご興味のある方は一度調べてみてください。

まとめ

今回はWindows10とWindows11でのゲーム性能の差と、メインメモリのオーバークロックで得られる恩恵のお話でした。オーバークロックというとよくわからないとか、部品の寿命を縮めるだけという印象があるかもしれませんが、最近のマザーボードやメインメモリには安全にオーバークロックする機能が備わっています。またCPUもオーバークロックはできないけれどターボブーストは使えるというものがあります。皆さんが意識しなくても自動的に性能が上がっているというわけです。メインメモリの場合はX.M.Pでの設定が必要になりますが。

しかし、X.M.Pも万能ではありません。他の部品との相性などによってはシステムが不安定になる可能性もあります。その場合はX.M.Pをオフにして運用することになります。が、それでもCPUやグラフィックボードの性能によっては買い替える前と比較すると格段に処理速度が上がっていることが多いでしょう。では次回のブログですが、最近のCPUの重要性についてお話できたらと思います。

ゲーミングPCや動画編集などを行うPCに関してはCPU性能よりもグラフィックボードの性能が重要だと言われていることが一般的ですが、果たして重要なのはグラフィックボードの性能だけでしょうか? ご興味がありましたらまたお立ち寄りください。それでは失礼いたします。


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