見出し画像

インターネットの現状はどうなっているのか?

おはようございます。またはこんにちは。もしくはこんばんわ。マゲっちSCと申します。6月20日。6月の第3日曜日は父の日ですが、母の日と比べると知名度が明らかに低いですよね。お父様がいらっしゃる方はぜひプレゼントを送って差し上げてみてはいかがでしょう?

さて、前回のブログネタはOSを使用することで得られる恩恵をお話しました。ソフトを作る側にも使う側にもかなりの恩恵があることがざっくりとイメージできたかと思います。マザーボードに接続されたすべてのハードウェアを制御し、コンピュータの根幹をなすプログラムであることがご理解いただければ問題はありません。そして、現在様々なソフトはインターネットに接続することを前提に作られているものが非常に多く、個人で制作されたソフトにはないものの、ソフトウェアメーカーが作っているもののほとんどはインターネット接続に対応しています。OSはもちろんのこと、こんなソフトがいつインターネットに接続するの?というものまで、ほとんどのソフトがインターネットに接続することを前提に設計・制作されているのです。なぜなら、ソフトウェアのバージョンアップ作業は現在、インターネット上にあるサーバにそのソフトの最新バージョンがアップロードされるからです。

ですが、時代は進み現在欧米ではもうCDという媒体そのものが出回っていません。DVDももう古い媒体となっておりブルーレイに取って代わられようとしています。しかしそのブルーレイをコンピュータへ読み込むブルーレイドライブも必須ではありません。なぜならもうソフトウェアは光学ディスクに入れて販売するものではなくなっているからです。映画やドラマ・アニメなどの映像系コンテンツはまだまだDVDやブルーレイで販売するのが主流ですし、日本ではまだまだ音楽CDも普通に売られているため、あまりピンとこないとは思います。しかし、欧米ではもう光学ディスクは古い媒体としての認識です。代わりにUSBメモリにソフトウェアのデータを入れたり、一応DVDやブルーレイディスクでの販売もしていますが、最近はダウンロード販売という形式に落ち着き始めました。

皆さんもダウンロード販売という言葉は聞いたことがあると思います。簡単に言うとデジタルデータをサーバに置いておき、それをアクセス権がある人だけがインターネット経由でデータをダウンロードし、手元にあるデジタルデバイスで扱えるようにするというものです。アクセス権限は様々で、無料で配布されているものであれば誰でもアクセスしてダウンロード・インストールすることができます。有料のものであればそのコンテンツに何らかの形でお金を払うことでアクセス権を得ることができ、その権限があることを証明できれば誰でもダウンロード・インストールすることが可能です。権限の証明はほとんどの場合ユーザ登録をすることで可能です。コンピュータやソフト・デバイスを購入してもユーザ登録をしなければメーカーの保証の恩恵を受けることができなかったり、ソフトのバージョンアップが不可能な場合もあります。そのコンピュータの販売元やソフトウェアやデバイスの販売元の意向によって微妙に違ってきますので、購入後はユーザ登録が必要かどうか確認しておくといいでしょう。

ではネットについて説明する前にアップロード・ダウンロード・インストールの区別をつけておきましょう。アップロードとは個人や企業の個人で扱うコンピュータなどからサーバへデータをコピーすることです。データの制作は基本的に個人で扱うコンピュータで作成します。皆さんも業務で使う文書や売上などのデータは個人で扱えるコンピュータ、つまり業務用のPCで作るはずです。作成したデータは個人のコンピュータ内に残りますが、その状態では全員で共有することは基本的にできません。そこでネットワークでつながったサーバにデータをコピーするか移動させる必要があります。個人で扱えるコンピュータからサーバへデータを移すことをアップロードといいます。逆にサーバにあるデータを個人で扱えるコンピュータへコピーすることをダウンロードといいます。両方とも使うネットワークは社内LANであったり、インターネットであったりとそのときどきによって使用するネットワークの種類は変わります。ちなみにインストールとは、ダウンロードしたデータをコンピュータで扱える状態にすることをいいます。普通に作成された文書や売上データはもうそのままでコンピュータで扱えるのでインストールする必要はありません。しかしソフトウェアは違います。個人で制作されたような小規模なソフトウェアであればダウンロードして、ソフトウェアを実行すればいいもの(インストール不要のもの)もありますが、基本的にソフトウェアはダウンロードしただけでは機能しません。別途インストール作業が必要です。スマホアプリはダウンロード終了後にインストールを自動で行いますので、PCではなくスマホ中心でデジタルコンテンツを利用している方にとってはあまり意識はしていないかも知れません。PCで扱うソフトも場合によってはダウンロードとインストール作業を同時に行うことがあります。

では本題のネットに関してですが、今回のブログネタではインターネットについて扱います。社内や宅内でのLANに関してはまた別の機会にお話させていただきます。そもそもインターネットとは何なのか?という根本的な部分からのお話になりますが、インターという言葉はもともと「相互」という意味があります。先程のアップロードやダウンロードという言葉のとおり、サーバと個人のコンピュータをネットワークで接続して相互にデータのやり取りを行うサービスのことをインターネットと呼びます。最近ではSNSの発達もあり、文字や写真や動画のデータは意識してデータをアップロードしている!と思わなくても簡単に自身のPCやスマホ・ゲーム機からデータをアップロードしているのです。例えばツイッターなどで文章を書いて送信したり、写真をつけて送信するとタイムラインに自分の書いた文章や写真が掲載されますが、あの行為をアップロードと呼んでいます。ただ皆さんはその意識はありませんよね。逆にタイムラインに誰かが書き込むとそのデータをダウンロードして手元のコンピュータに文章や写真が表示されます。ダウンロード権限の管理はフォロワー登録をしているかどうかで判断しています。

一昔前のインターネットは電話回線を利用していましたが、それではいろいろと不都合なことが多くありました。電話回線はもともと電話をするために引かれた回線でデータ通信用ではありません。誰かがインターネットを利用していると家の固定電話が利用できませんでした。過去のブログネタでパソコン通信についてお話しましたが、インターネットのサービスが始まっても接続するのに使用する回線や装置は基本的にそのままです。使われる通信装置はモデムと呼ばれていて、中にはFAXモデムというPCで電話とFAX両方を扱えるものもありましたが基本的には同じものです。電話回線に流せるのは音声信号のみです。ところがPCで扱うデータは0と1のデジタル信号です。これを電話回線で送受信するためにはデジタルデータを音声信号にする必要があります。そこでモデムによってデジタル信号を音声信号に変調します。または逆に送られてきた音声データをデジタル信号に復調します。簡単に言えばPCが電話を使ってお近くのNTTの電話基地局に電話をかけているようなものです。しかしネットの世界には昔からですが悪意を持った人間も多数存在しており、悪意のあるソフトをネット経由で勝手にダウンロード・インストールさせ、普通は市内の電話基地局へかけるはずの連絡先を海外の電話基地局へ接続するように仕向けるというものがありました。まだコンピュータウィルス対策やネットワークセキュリティが叫ばれる前の時代です。勝手に連絡先の電話基地局を変更されて国外通話の高い料金を支払わされた方も結構います。また通常の電話回線は通話することを目的に敷設されているためデータ通信を行う際の通信速度が非常に遅く、大量のデータをやり取りすることにも向いていませんでした。

しかし現在はその弱点をほぼすべて克服した光回線が敷設されており、電話回線とは別のインターネット専用の回線として広く普及し、高速で使い放題の、しかも安全な(とは言ってもネットワークセキュリティ問題はまだ根強く存在している)ネット環境が構築されています。固定電話サービスを一緒にする可能で、光電話とよばれることもありますが、固定電話はあくまでもおまけのサービスであり、PCまたはスマホ・ゲーム機のいずれかがあれば申し込むことができます。しかし光回線にも弱点があります。それはサービス可能エリアが限定されている点にあります。通信回線そのものとしての性能はもちろん高性能なのですが、法律で敷設が定められている電話回線とは違い、光回線はすべての地域に敷設することを義務付けられていません。日本では必ず通信が可能な状態にするために何らかの通信回線を建物に入れなければなりませんが、電話回線は日本のどの地域に住んでいても敷設されているため、山奥でも海底でも人が住む場合は使用できるようにする義務があります。しかし光回線はそうではなく単純に利益の出ない地域に無理やり敷設する必要はありません。なくても電話回線があり音声通信が可能だからです。現在の固定電話回線はいわゆるユニバーサルサービスと呼ばれるもので、ネット料金や固定電話料金・携帯電話料金の明細を見るとだいたい1円で請求されています。これは電話回線を使用した音声通信が日本のどこにいても利用できるようにするためにユーザが支払う料金なのです。

光回線はユニバーサルサービスではないため、利益の出ない場所(人口が少ない市区町村や山奥・海沿いなど物理的に敷設不可能な場所も含む)には敷設しなくてもいいのです。そのため、今もADSL回線を利用していたりモバイルWiFiサービスを利用している方もいらっしゃると思います。ちなみに2021年6月現在ではADSLの申込みは原則として終了しています。場合によっては申し込みが可能な地域もあるようですので、光回線が敷設されていない地域の方は一度調べてみるといいかも知れません。では光回線はどのようなものなのでしょうか?一昔前はインターネットといえば電話回線に接続してつなぐものでした。プランによってその速度や安定性・電話との同時使用が可能かどうかが分かれます。しかし、通信速度が遅かったり不安定になることも多いものでした。モデムと呼ばれる装置を電話回線に接続して各家庭からインターネットを利用するのですが、そもそも高速通信のプランがなかったりNTTの電話基地局や中継局から住居までの物理的な距離がありすぎていたり、住居の周りにノイズを発生させるものが多い場合(電車・新幹線の線路や車の交通量が多い幹線道路近辺など)、通信が不安定になることが多々ありました。また保安器が古い場合ADSL回線であっても電話がかかってきたときに通信が切れることがありました。保安器とは電柱から電話回線を建物に引き込む際に、電話回線に落雷の影響が出ないようにするための安全装置です。また普通の電話回線では通信速度が遅く実用に耐えない状態であり、通信中は電話が不通になります。ISDN回線であっても通信速度の遅さは致命的であり、電話との同時使用が可能であっても実用的ではありません。

現在はネット上にあふれるデータの量が一昔前とは違いとてつもない容量になっています。文章と写真で掲載していた情報は動画へと進化しました。それだけ情報量が増えています。なので光回線へとどんどん切り替わっていっています。おそらく一昔前はADSLで充分とおっしゃっていた方も、各通信会社がADSLのサービス打ち切りを切り出したため、やむなく光回線へと切り替えた方もいらっしゃると思います。ですが、ADSL回線の最高速度である最大72Mbpsももう時代遅れの速度となり、現在では最大1Gbps(1Gは1000M)が当たり前となりました。ネット回線で扱えるデータ量の増加と通信速度の速度が飛躍的に早くなった結果、WEBサイトでの動画広告やSNSへの写真・動画のアップロード、YouTubeなどの動画閲覧サイトやオンラインゲームのサービスが可能になりました。どれも高速かつ大容量で安定した通信ができなければ不可能なものばかりです。一昔前にパソコン通信としてコンピュータオタクたちが電文による情報のやり取り(現在でいうLINEに近いイメージ)を行っていたものは今現在、生活になくてはならないほど重要な通信手段となりました。

そしてネット回線が大容量になることで、それまではCD-ROMやDVD-ROMに入れて販売していたソフトウェアの販売スタイルが、高速で大容量の安定した通信が提供可能になったことで大きく変化しました。それがダウンロード販売です。音楽・コンピュータソフトウェアがその対象です。この販売方法は私たち消費者にたくさんの恩恵をもたらしました。まず、音楽に関してですが、今まではCDに収録された曲をすべて購入する必要がありました。しかし、ダウンロード販売では楽曲が1曲ずつバラ売りされていれば、自分の気に入った曲だけを購入し手元のデバイスへダウンロードすることで安く入手可能です。また、後日欲しくなった曲があればまた必要なものだけをダウンロードすることも可能です。もし一括ですべての曲を入手する場合も、CDという媒体そのものが不要であったり、CDジャケットやケースなどの入れ物も不要になるため、同じ楽曲数でも安く購入することができます。歌詞カードはファイルをサーバに用意しておけばそれをダウンロードすることで見られます。コンピュータソフトウェアも同じでパッケージ・取扱説明書・CD-ROMやDVD-ROMを入れるプラスチックケースが不要になるため安く入手できるようになっています。

また各ソフトウェアはインターネット経由でのバージョンアップが可能になっています。OSやゲームソフトはもちろん、ビジネスソフトもバグ修正から新機能の追加に至るまですべてネット上にある更新データをダウンロード・インストールすることで最新の状態にすることが可能です。基本的には無料で提供されることが一般的ですが、大本のソフトウェア制作に使われる技術は変化することはありません。新技術が導入されたソフトに関しては更新ファイルという形で提供はせず、新バージョンのソフトとして店頭やインターネットで販売します。新技術の導入やそれによるソフトウェア制作はコストがかかります。企業経営は慈善事業ではありませんのでそのようなビジネススタイルになるわけです。一昔前はDVD-ROMの次に来るのはUSBメモリによる販売スタイルだと言われており、実際にUSBメモリにソフトを入れて販売されたケースもあります。購入後はソフトウェアのデータが入ったUSBメモリとして使用可能なため、ユーザ側への恩恵も大きかったわけですが現在はダウンロード販売が主流となりつつあり、USBメモリを使用した販売スタイルは下火になりつつあります。ゲーム機でもPS5や任天堂Switchに関しては、ゲームソフトをダウンロード販売できるようになっていますし、PS5に至ってはデジタルエディションという形式で、ブルーレイドライブが無いものも存在しています。ブルーレイでの映像作品を見ない方や、厳選してゲームソフトを選んでから購入する方にはブルーレイドライブは不要ですので、その分安く購入することができるのです。

このようにインターネットの進化は私達の生活を大きく変化させました。今は会社に務めていてもいなくても、インターネット環境さえあれば仕事ができる時代です。私も在宅で企業には就職せずライターとして業務を行っています。フリーランスの方にとってネット環境は必須です。そして以前はテレビやラジオなどのメディアに出なければ有名人になることは不可能でしたが、インターネットは双方向通信であるため動画や生配信を利用することで有名人になることも可能になりました。また動画や生配信にはコメントを投稿することで、製作者や主催者に自分の意見や感想を伝えることもできるようになっています。写真や動画なども以前の環境とは違い、サーバにアクセスするための知識がなくても、感覚的に投稿することが可能になりました。双方向通信を感覚的に行える技術のおかげで一つのゲームを不特定多数の人と遊ぶことも可能になりましたし、ビジネス面でもネット上にあるビジネスツールをあたかも自分のPCにインストールされているような感覚で使用することができます。ですが、インターネットでつながっているとは言っても最終的には人と人が関わるのです。そのため様々な人と以前では考えられない形でビジネスや交流ができるわけですが、誰とでも簡単につながれることの危険性ももちろん孕んでいます。次回のブログではネットの危険性についてお話させていただければと思いますので、ご興味がありましたらまたお立ち寄りください。それでは失礼いたします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?