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読書感想『戦物語』※ネタバレ注意

今週読んだ二冊目の本は著作西尾維新の物語シリーズ第二十八巻(Wikiみないともう何巻なのかわからない)『戦物語』でした。
昨日、2023年5月17日発売の物語シリーズ最新巻。前作『死物語・下』からおよそ二年も待ちわびた新作であり首を長くして待っていました。


この本の感想を語る前に一つ、共有しておきたい動画がこちら

5/17発売!<物語>シリーズ『戦物語』メッセージムービー

こちらの動画、講談社公式YouTubeチャンネルで投稿されたメッセージムービーなのですが、このシリーズに出会って10年弱のファンではありますがウルっと来る動画でした。
なによりこれを収録されてる神谷さんの心境を聞いてみたい。我々ファンとはおそらく違う感傷があるのではないかと考えてしまいます。

というわけで本題。
素晴らしい作品でした。本当に。

今作は結婚後の阿良々木君の葛藤が描かれており、個人的には物語シリーズにおける大きな区切りなんじゃないかなと感じました。
これは学生が終わった続・終の時以上に強く感じており、これから正式に大人になり戦場ヶ原さんと家庭を築いていく(順調にいくとは思えないが)ための一巻だと思いました。
一つの終わりであり、一つの始まりだと。

時事がよく取り入れられる作品で殺生石が出てきたからにはなにかあるかと思いましたが、壮大な前振りでしたね。
あくまで主題は阿良々木君はこの先どう忍と戦場ヶ原さんと生きていくのか、忍の過去をどう夫婦として扱うのかなどで悩み続ける巻でした。

あれこれ悩んだ割に最終的には二人とも同じことを提案するというオチ。まぁそうだよね、と。

そしてやはり最後、この二人で天体観測といったらこうですよね。見事なお膳立て(後々の臥遠さんの激怒は無視して)と懐かしさと美しさ、期待していたものをやはり読ませてくれました。

なにより最後のVOFANさんの戦場ヶ原さんと忍の絵を見てください。あれが一番ウルっと来ました。あれがこの先の日常になっていてほしい。

それと『いろは坂』を出したのはジャンプ連載中の作品へのリードなんですかね(笑)。そう考えると最近終わったマガジンで連載されていた漫画・化物語へのリードとしてこの終わり方にしたのかもと推測したくなってしまいますね。

待ちに待った楽しみにし続けた物語シリーズということで爆速で読んでしまいました。
あいかわらず実家のような安心感の会話劇、雰囲気など、とても、とても楽しめました。次回作はいつですかね。

というわけで今週読んだのは『戦物語』でした。
来週は飛ばしてしまった『怪人デス・マーチの退転』を読みたいと思っています。

それでは最後まで読んでくださった方いらっしゃればありがとうございました。
著者Twitter:まがしき @esportsmagasiki


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