「間借り書房 いりえ店主」の肩書きをおろしたら
あっという間に7月! 上記noteで紹介したように、共同運営マガジンを本格的に動かしていきます。今月のお題は「自己紹介」。
運営メンバーの方々は7月31日までにお題に沿った文章を書いて #自己紹介 のハッシュタグをつけてアップしたあと、マガジンに追加(方法はこちら)してください。
~ですます調、~である調、エッセイ風、小説風など形式は問いませんが、以下の共通項目を内容に盛り込んでくださると幸いです。
・出身地
・幼少期の思い出ひとつ
・好きな作家さんとその理由
・どんなジャンルの文章を主に書いているか/書いていきたいと思っているか
もちろんこれ以外のことも自由に書いてくださって構いません。さて、ご案内はここまでにして、さっそく自己紹介に移ります。どうぞよろしくお願いいたします!
出身地
北海道。生まれ育った町は海沿いにあり、山脈にも囲まれ、さらに牧場地帯が広がる非常にのびのびしたところ。合併に失敗して市になり損ねた過去がある。「間借り書房 いりえ」の屋号は、この町にかつてあった「いりえ書店」に由来する。
幼少期の思い出ひとつ
小学校に上がる前、CDかカセットテープで「小さな木の実」という童謡を聴いたらとても悲しい気持ちになって大泣きした。端的に言うと歌詞から「父の死」を汲み取ってショックを受けたのだが、私の父は元気だったし、そもそもこの頃はまだ「死」を身近に経験したこともなかったので、なぜ急に過剰反応したのかは今もって謎だ。
好きな作家さんとその理由
好きな作家さんは少なくないが、やはり挙げたいのは(「書くこと」メンバーの方々は恐らく何度も耳にしている)津村記久子さん。自分なりのほんの少しの善意を守る人、呪いを再生産しない人、いちどボロボロになってもそこから逃げられた自分を信じる人、をいろんな形で描いているような気がする。津村さんの文章に触れているとダイレクトに癒されていく感覚があり、会社に属して働いていた頃は特に助けられた。本がお守りだった。
どんなジャンルの文章を主に書いているか/書いていきたいと思っているか
普段書いているのはエッセイ。これまで体験したり感じたり考えたり妄想したりしたことをテーマにしている。これから書いていきたいと思っているのは掌編〜短編くらいの長さの小説。これまで体験したり感じたり考えたり妄想したりしたことのうち、取り留めもないはずなのに心に残り続ける一瞬(だからエッセイという形式では掬えなさそうなこと)に機会を与えたい。
肩書き
昨日(2024年6月30日)まで私の肩書きは「間借り書房 いりえ店主」だった。肩書きがあるのは何かと楽だし便利だ。だから間借り営業のゴールが見えてきた5月末から6月頭、この活動が終わったら自分は何になるのだろうと若干の心もとなさを感じたことがあった。
しかし、肩書きがなくとも人生は続く。物質的なものはその時々によって減ったりもするだろうが、自分の中にあるもの(知恵と経験、思考の傾向、好みや勘、世界を見る目、出てくる言葉といったさまざまな感覚)はなくならない。
それらを並べて考えてみると、次の道もある程度は絞られてくるものだ。ありがたいことに縁が作用することもある。
今後、新たな肩書きを得ることになるのかどうかは分からないものの、周囲と健やかにかかわっていける在り方を探しつつ、ひとまず目の前のこと一つひとつに丁寧に取り組んでいこうと思う。
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運営メンバーの方々も、今後はいち参加者として改めてどうぞよろしくお願いいたします。