見出し画像

トリコロールファイトfeat.アイドルマスター攻略記事

トリコロールファイトfeat.アイドルマスターにおける環境、デッキについての記事です。

◇トリコロールファイトfeat.アイドルマスターとは
◇サイド別解説:白
◇サイド別解説:黒
◇サイド別解説:青
☆☆☆

◇トリコロールファイトfeat.アイドルマスターとは


「トリコロールファイト」をアイマスタイトルのみで行う特殊な大会です。

(※公式よりhttps://ws-tcg.com/events/tric_im/


「ヴァイス」「シュヴァルツ」「ブラウ」のそれぞれのポジション別に解説、考察、デッキ紹介をしようと思います。

まずは各ポジションの解説から。

◇サイド別解説:白

「アイドルマスター シンデレラガールズ」限定構築のみ、実質タイトルカップとなるポジションです。
光景がないプールなので、デッキの動きの強さが勝ちに直結します。

まず、多数を占めると考えられるデッキがTriad Primus(通称TP)です。

・Triad Primus

今見ても明らかにOP

ネオスタンダードで一時代を築いた強力なデザイナーズデッキで、タイトルファン以外のユーザーも多く存在します。
故に、デッキパワー、使用者数の両面からトップメタであると考えられます。

特徴①圧倒的システム力

主にこのデッキでしか使えない、CXを縛った5枚集中と、青色参照4ルックの存在から、ゲームを通してシステム力が非常に高いです。
やることやってたら勝手に山が無敵になっちゃった的なゲームになることもしばしば。
更にこれらに加えてホラー大好き 小梅も使えます。
正直、現代WSと比較してもかなり恵まれたシステム群です。

特徴②強力な早出し盤面

中央無双の能力を持つTrancing Pulse 凛ですが、これを最も高いパワーで扱えるデッキがTPなので、他のデッキの中央Trancing Pulse 凛を一方的に倒せます。つまり、中央枠はTPの独擅場です。
また、Trancing Pulse 加蓮1面当たりのパワー影響が大き過ぎるため、このデッキのTrancing Pulse 凛は左右でも並み以上のパワーになる上、2枚目のTrancing Pulse 加蓮を出せば更に圧倒的になります。
サブの早出しである双葉 杏のパワーも大きいため、早出し同士の盤面の取り合いにおけるトップメタです。

特徴③Power of Smile 凛

システム、盤面ときて、詰めの火力もタイトルトップクラスです。
ソウルが乗りやすいこともあり、大味になりがちな連パンなのですが、リバース条件等がなく、タイトル内の対策も乏しいことから、受ける側は基本キャンセル頼みになります。
超強力なシステムと早出し盤面に抗って終盤まで戦ってきて、最後の最後でドデカい運ゲー要素をぶつけてくるのは、やられる側からするとかなり理不尽です。

これにどう対抗できるかが他のデッキに問われます。

・グッドスタッフ

TPのCX縛りから解放されたグッドスタッフです。
優秀なレベル0群の立ち上がりから、新田 美波のCXコンボ、強力な早出し回復、そして最後に連パンで締めるという、基本的な戦術が高いレベルで纏まった優等生なデッキ。
普通に強いのですが、仮想敵が普通どころではないため、対策を意識する必要があります


強みとして優秀な防御札合わない2人の存在があります。

解散にゃ!

構築段階で条件を満たせるようにする必要があるので、かなりデッキを選びます。
TP以外にも連パンと戦う可能性が高い大会なので、非常に有効な強みと言えそうです。

・Project:Krone

※デッキログにレシピが無いものは、レシピ割愛します

Project:Krone 文香による大幅な山札弱体化をトップに据えたテーマ。
Project:Krone 唯によるソウルパンプやCXコンボによるワンショットによって他とは違うアプローチができるため、メタゲーム的に面白い存在です。
序盤は、グスタ同様新田 美波を使うことが多いです。

・赤

パワーがみなぎっているポーズ

高いパワーやソウル減等を持ち、制圧要素が高い赤いカード群を軸としたデッキ。
緊張しすぎ 智絵里のパワー上昇や、気合の入った? かな子の突破力が高く、TP相手でも盤面に強く出れる可能性があるカード群です。
また、専用の防御札星に願いをも存在します。

こちらも、合わない2人と同じく4面必要で、構築段階で打てるように組む必要があるカード。
上手くいけば、低コストでかなり大きなリターンとなります。
グッドスタッフの上の部分にだけ赤を取り入れる構築も可能で、どこまで寄せるかはプレイヤー次第です。

・黄

ファミリアツイン 美嘉&莉嘉の追加で足回りがいくらかマシになった黄色いカードを中心とした構築。
縛りがキツイ上、集中CXコンボを始め様々なカードが他に見劣りしがちなため、真っ向勝負では弱いです。
使うなら無二の要素から強みを見出したいところです。

ファミリアツイン 莉嘉は、維持できれば超強力な圧縮を作れます。
現代感覚だと直ぐに踏まれそうですが、例えば左右の枠に居る莉嘉は、TPで踏むなら早くから双葉 杏の早出しまで見越しておく必要があるため、対応できなければゲームを持っていく恐れのあるカードです。
莉嘉からの手紙は、全体ショット付与という、強い山に抗うことができるテキスト。
黄色単でしか使えませんが、詰めが大味になりやすいデレマスにおいては特徴的な1枚です。

・その他

根強いファンがいる蘭子ギミック始め、後列焼き等、特定のギミックを組み込んだグッドスタッフに近いデッキ達です。
全般的な基本戦術は、レベル1帯の盤面勝負をギミックで有利に運び、早出しが絡んでパワー勝負が難しい部分に市原 仁奈始め早出しメタをぶつけていくのが基本となります。
そのまま、連パンバーン等の詰めに繋ぎます。

総じて、ギミックでの優位を生かしたまま盤面勝負のオールドWSに持ち込めれば良い勝負、システム回転の現代WSになってしまうとTPに付け入るのが難しいという印象です。

◇サイド別解説:黒

「アイドルマスター」限定構築
「アイドルマスター ミリオンライブ!」限定構築
「アイドルマスター シャイニーカラーズ」限定構築

3つのタイトルが属し、構築の幅が広いポジション。
何が飛び出てきてもおかしくない上、光景もあるため、これだけ対策すれば大丈夫といった枠ではありません。
安定して勝つためには、多くのデッキを理解した上で、自身のデッキパワーも高い必要があります。

「アイドルマスター」

唯一光景を有するタイトル。
非常に広いプールを持ち、多種多様なデッキタイプが考えられますが、現在はスタンバイ軸が主流です。

特徴①千早CXコンボでのリソース拡大

アクアマリンマーメイド 如月千早ストックが一気に貯まる上、トリガースタンバイでの盤面増強も見込める強力なCXコンボです。
欠点は序盤のソウルがやや細めで、相手の山が強くなりやすい点(特にミリマス、シャニマス)。

特徴②光景の存在から、山を作っても安心できない

スタンバイでの準備中に相手が作った強い山札を、いつもの光景で一気にひっくり返せます。
先述の、相手の山が強くなりやすい弱点が、武器に変わる可能性を秘めています。
そこに、輝きの向こう側へ! 美希の無料バーンが参入します。レベル2からでもどんどんバーンできるデッキなので、弱い山札を一瞬たりとも晒したくない相手目線では、いつもの光景のプレッシャーが非常に大きいです。
この段階で、盤面、山強度、ダメージレースで優位に立つのがこのデッキの理想です。

特徴③手札を増やすのは苦手

太いアドソースに乏しいタイトルなので、盤面パワーや恋する視線 星井美希で堅実にリソース拡大する必要があります。
作った盤面を常に破壊されるとキツくなりがちです。

歴史が深いタイトルなので、デッキタイプは文字通り無数に存在するのですが、リソース面で現代に追い付いているギミックが千早のCXコンボくらいなので、主にスタンバイを絡めたデッキが中心だと考えて良いです。

最も、独自に研究を突き進めている隠れた愛好家が多いのもこのタイトルだと思うので、絶対とは言えないのが少し怖い所です…

「アイドルマスター ミリオンライブ!」

この大会では、最もテキストが新しいカードプールを有するタイトル。
直近のネオスタンダードでも活躍していたため、そちらから流れてくるプレイヤーも想定されます。
要チェック。

・8ゲート

ネオスレギュで実績がある環境筆頭デッキ
主にSAOに対してのメタとして台頭したデッキなので、この大会でのデッキパワーが特別高いわけではありませんが、そのまま握るプレイヤーも少なくなさそうです。

特徴①高いレベル0のライン

類を見ない3500アタッカーもりもりデッキ

寛ぎのひととき 北沢志保の存在もあり、レベル0のパワーが高く、枚数も多く採用されています。
ゆっくり戦うと序盤からマウントを取りやすい構築です。

特徴②高い再現性

盤面が揃い、寛ぎのひととき 北沢志保のCXコンボが使えるようになると、ゲートアイコンなのも相まって、ほぼ毎ターンのCXコンボができるようになります。
好きなカードを拾えるので、思い通りのカードが並べられるデッキで、盤面突破力も高いです。

特徴③防御札を無視した強力な詰め

PR静香の登場で詰めの信頼度がぐっと上がりました。
手札、ストックコストが軽く準備が容易で、その上防御札への耐性を持っているため、問答無用な強い詰めです。

特徴④山は弱い

山削りカードは使い捨てになりがち

8ゲートに加え、後列固定の弊害から山ケアが苦手です。
良くも悪くも、"強い動き"を最優先する現代WSに適応したデッキだと思います。

亜種として、2人のキャンバス ロコ花より咲き誇り 天空橋朋花を採用した6ゲート型やトップをはじける夏の味♪ 佐竹美奈子にしたカムバック採用型も存在します。

ロコ朋花はひたすら殴るだけだったレベル2帯に、ゲートアイコンを生かして、強力なCXコンボを組み込んだ形。
2人のキャンバス ロコ寛ぎのひととき 北沢志保で拾っておいて、多面展開で一気に圧縮を図るデッキです。
ロコが突破できなければ、ゲートアイコンを生かして延々と圧縮を図れるため、光景を持たないアイマス以外のデッキでは手が出なくなりがちです。
ただ、この大会では、ブランニュー・シーナリー 萩原雪歩との遭遇率が高そうなので、無双は難しい印象です。
また、例によって、デッキの山管理能力自体は高くないので、ロコを並べたターンにそのまま押し込まれてレべル3といったゲームが少なくないのも不安点です。

花より咲き誇り 天空橋朋花は自前で手札補充ができる画期的なソウル減です。
自身の回収効果でCX交換等を拾えるため、多面並ぶと本気で詰む可能性があるカードです。
ただ、並べるためのストックを稼ぐのが難しく、1枚ずつ出してもミリマスには簡単に突破されるのが苦しいところ。

はじける夏の味♪ 佐竹美奈子五月をマイルドにした感じのカード。
といっても十分殺傷能力は高く、3面CXコンボも簡単で、ゲート型以上にキルレンジが広いです。
参考レシピがありました。

・カムバックチョイス

レベル1のCXコンボを中心とした"一般的なWS"において、多様なアーキタイプが考えられるミリマスですが、その中でもCX乱れ打ちというよりは素の安定性に寄ったスタイルのデッキ
CXコンボで山に触れない分、山調整カードをいろいろ採用したり、ストックブーストキャラを厚く組み込んだりしていて、CX無しでも弱いターンを見せないように組まれているのが特徴です。
詰めはウインタースノーマジック 桜守歌織で、テキストを最大限使おうとすると手札要求が多いですが、ミリマスは余ったストックを梅雨限定スタイル 松田亜利沙で手札に還元できるため、見た目以上の決定力を持ちます。
暴れん坊の多い黒サイド枠の中ではおとなしい印象ですが、特別相性が悪い相手も存在しないので、手堅いWSが得意な人にオススメできるデッキです。

・ソウル+2エミリー

照れ笑いの撫子 エミリーを採用したデッキ。
CXの印象から運だけデッキみたいに聞こえがちですが、エミリー自体は高いパワーと手札補充、山削り能力を備えており、普通に強いです。
一周目の遅い8ゲート型に刺さっているので、立ち位置も良いデッキだと思います。
手札増加や山削りの機会が相手のキャンセルに依存するため、実は使っている側も判断を誤ると自滅しかねません。使いこなすのが難しいCXコンボです。

・8スタンバイ

初弾の頃はミリマスの代名詞ともいえる存在だった8スタンバイのアップデート型。
覚醒アイテム~Princess~が最大の特徴です。
現在はあまり流行っていませんが、「新弾はガッツリ買わなかったけれど手持ちのデッキは強化した」というタイプの層もいるので、愛好家が握る可能性は否定できません。(というかタイトルカップには沢山いました。)
立ち位置としては、同タイトル対決では、相手も同じアタッカーを採用してくる(主に8ゲート)ため序盤の利が少なく、スタンバイで出したアタッカーに対する当たりも厳しいため楽ができず、ソウルも細い分不利な印象。
アイマス対面では、アタッカーこそ同じですが、光景の存在からこちらはストックを貯めにくいのが嫌なところ。
シャニマス対面ではアンコールアタッカーのストック送りを徹底されるとキツイです。
総じて、辛い要素が目立ちます。

・ぺヤング型

私が以前記事で紹介したデッキです。
(記事はこちら↓)

優勝者の方がデッキ名を「ぺヤング」でブシナビ登録していて笑いました。

高い決定力と圧縮力を併せ持つデッキですが、この大会では、デッキパワーこそ高いですが、しかし対策もされているという立ち位置です。
仮想敵にリバース回避要素を持つ恋する視線 星井美希杜野凛世の印象派 杜野凛世等を採用したアーキタイプが多く、対面の多くが新しい自分へ 田中琴葉で踏みにくい相手であると予想できるからです。
ただし、それ即ち全面的に不利という訳でもありません。
特に、ミリマス、シャニマスについては光景がないことから、マーカーによる圧縮戦法がハマりやすいため、詰めに至る前に一方的なゲーム展開になることも少なくないです。
対アイマスも、圧縮頼みのゲームこそ難しいですが、スタンバイ型に対しての突破力も高いデッキなので、ダメージレースで押す展開になることが多いです。
詰めは難しいですが、純粋に、強いWSが得意なデッキという印象です。


「アイドルマスター シャイニーカラーズ」

ネオスタンダード、トリオサバイバル共に入賞が全くないため、研究成果があまり公開されていないタイトル。
公式掲載のレシピもタイカプ中心となっています。
私の肌感覚に寄った考察であることをご了承ください。

うまストロメリア

アルストロメリアの詰めが非常に強力で、この大会ではトップクラスの脅威です。
大きな直ダメを飛ばせる事務所。静寂。大輪の華 大崎甜花に、多面ショット付与のスタンバイオッケー 大崎甘奈を絡めて滅多矢鱈にバーンを飛ばして勝ちます。
共鳴条件のマイ・ピュア・ロマンス 桑山千雪も、トップ操作と手札に戻ってソウルパンプという極めて有用な効果を持っており、これらのカード群だけで詰めとして高レベルに纏まっています。

この詰めに集約するのが基本となります。

杜野凛世の印象派 杜野凛世

ネオスタンダードで主流の型だったと記憶しています。

特徴①杜野凛世の印象派 杜野凛世による継続アタック

手札に戻る凛世、トレジャーアイコンやCXサーチを駆使して毎ターンCXコンボを多面します。
凛世が自身で高いパワーになるため、最低限のサポートで高出力のアタックを続けられるのが強み。

特徴②押し上げて強力な詰め

先述のアルストロメリアで詰めます。
最大火力が脅威なのは勿論ですが、効果にストックを要求せず、パワーラインも高い大崎甘奈ジャブ感覚で吹っ掛けれるのも強み
やられる方はかなり嫌です。

特徴③防御札搭載可能

レベル3は詰めだけでなく、実は高いパワーラインを持ち、そこに防御札を構えられます
より採用率が高いのは、トレジャーアイコンと相性が良いちび放課後クライマックスガールズです。
この大会では、ミリマスの水滴のプリズム 最上静香が耐性を持っており通用しないため、この強みはやや薄まり気味な印象です。

・カムバック型

レベル1のCXコンボをばってん長崎恋岬 月岡恋鐘にした形。
山回転のスピードアップに加え、構築上の色問題が簡単になるため、安定した初動が見込めます。
防御札は、283プロダクション(アルストロメリア)になります。
手札が作りやすくなったことで、ピンポイントメタも採用しやすくなっているのが特徴。
反面、トレジャー型と違い、アタッカーを用意し続けないといけないため、失速するリスクがあります。

・ゲート型

こちらもレベル1のCXコンボを別の色にしたデッキですが、亜種というよりは思い出をコンセプトとした別のデッキに近いです。
山が強くなりやすいことに加え、HAPPY-!NG 市川雛菜の存在から、手札補充の頼りどころが他より多い利点があります。
ちびノクチルが見た目よりも強く、行きのパワーが高いのもポイントです。
思い出圧縮が決まると強力ですが、ストック消費が多いため、得意のゲームに持ち込めないと終盤のパフォーマンスがやや低くなりがちなのが不安点です。

・TD放課後クライマックスガールズ型

白いツバサ 小宮果穂のCXコンボを採用した形。
後列でCXコンボできるため、ブレイブヒーロージャージ 小宮果穂等の前列でアドを取るカードと組み合わせて一気にリソース拡大を狙えます
山のスピードも速く、手札が良い時はレベル0から仕掛けれるのも特有のメリットです。
環境的には、リバース連動故に恋する視線 星井美希の存在が目の上のタンコブ
美希が前列に1面なら効果対象をそこに集約して多面CXコンボができますが、前列2面や後列待機をされるととても鬱陶しいです。

・TD放クラ坂道だらけのこの街で型

こちらは、詰めをアルストロメリアではなく、バッドガールの羽ばたき 西城樹里にしたデッキ。想ひいろは 杜野凛世のサポートもあり、見た目よりも使いやすいバーン効果です。
タイカプでの実績があり、完成度も高いです。
レベル2のリフレッシュサマー 有栖川夏葉と共通のCXコンボとなっており、中盤以降高いパワーラインで制圧してちび放課後クライマックスガールズを構えるのが安定した勝ち筋となっています。
今大会では、ミリマスに苦手なカードが集まっているので環境が悪い印象です。

◇サイド別解説:青

ブラウ枠。
「アイドルマスター SideM」のみで、現在カードプールが最も狭いです。
カードの種類こそ90種程度しかないのですが、結果を残しているレシピがバラバラで、所謂最強テンプレというものはあまり定まっていません。
実はかなり仮想デッキを絞りにくいポジションです。

デッキレシピは多彩ですが、デッキの方向性は概ね似ていると考えています。
大まかに2タイプ、カムバック型ゲート型に分けて方向性を理解したのち、他のカードの解説に踏み込もうと思います。

8カムバック型

ブラウファイト in BCF2023 名古屋会場 優勝デッキレシピ

(※ブラウは、公式にデッキログへのURLが見つからなかったため、スクショでご容赦ください)

特徴①後列が強い

寒さ吹き飛ばす晴雪 秋山隼人の存在から、毎ターン好きなカードを拾って手札を増やせるため、終始手札供給が安定しています。
また8カムバック構築だと、全てのCXが全体パワーパンプ能力の引き金となるため、パワー面でも後列としての価値が非常に高いです。

特徴②トリガー由来の安定感

カムバックの性質に起因するデッキの特徴です。

💡カムバックアイコンはトリガー時の恩恵が安定しています。
特にゲートアイコンと比べると、控え室に回収対象となるカードが存在しないことは殆どないです。
また、ゲートアイコンは、次の周の山札となる控え室からCXを減らすという動作なので、そのままではキャンセル率が大きく下がってしまいます
特にリフレッシュ直前にトリガーした時はそれを嫌いあえて回収ナシと言うことも少なくありません。
対して、カムバックは常に「次の山札のCX以外のカードを減らすトリガー」として働くので、次の山札のキャンセル率を上げることに繋がります。

8カムバックは、性質上、リソース供給として高水準でブレが少なく、最も圧縮率の高い山札に繋がりやすい型といえます。

特徴③詰めは運が絡む

瞳に映るその先に 天ヶ瀬冬馬のバーンテキストは、成功すれば高い決定力を持ちますが、成否が相手の山配置に依存しており少々不安定。
コスト先払いなので、失敗して勝ちきれなかった場合はストックの無駄遣いになってしまい、大抵、消耗した状態で冬馬が全て倒され、何もできなくなって最終的に競り負けるパターンに陥ります。
よって、詰めのポテンシャルこそありますが、長距離からお祈りシュートするのは最終手段としたいところ。
道中の安定性を生かしてストックやライフ面での優位を十分に作っておいて、最後にちょっと押して勝つ形に持ち込むのが理想です。

8ゲート型

ブラウファイト in BCF2023 仙台会場 優勝デッキレシピ

特徴①山札削りのシステムに寄った構築

軸となるCXコンボが控え室回収なので、CXコンボ時の回収選択肢を増やすために控え室を肥やすカードを厚く投入します
何を積むかはプレイヤーの好みが出ていますが、基本、能動的に山札を削る手段を多めに採用している形となります。

特徴②手札の質が高い

CXコンボによって一気に手札を好きな内容に作り直せます。
その影響で、デッキに入ってさえいればピン投のカードも対戦中の選択肢になるので、採用率の低いシステムカードや助太刀を忍ばせた構築も見かけます。
ゲートトリガーのCX供給のお陰でCXコンボの連打も得意なため、最初のCXコンボにさえ成功すれば、ゲーム中ずっと強い動きが狙えるようになっています。

特徴③詰めのキャラが強い

世界を満たす歌 天峰秀は余分なコストを一切要求せずに1点回復と1点バーン、パワー上昇で相手のキャラもほぼ確実に倒してくれます。
ゲームを有利にする効果が都合よく纏まっており、仮にそのターン中に勝ち切れなくても、相手は瀕死でキャラ全滅、こちらはクロック全回復といった状況にできれば、次のターンを貰って勝つ可能性が十分にあります。
このカードを採用したデッキは終盤に強みがあると言えると思います。

代表的な2つのデッキタイプからゲームメイクの方向性の違いを見出しました。
・トリガーの恩恵を生かし、自然と有利になっていくカムバック型タイプ
・CXコンボを軸に、力強い動きを繰り返してゲームを引き寄せていくゲート型タイプ

他の構成のデッキも、概ね上記の方向性を部分的に取り入れていったものであると解釈することができます。
典型的なのが4:4型です。

4:4型

High×Joker、C.FIRST

トリコロールファイト in BCF2023 名古屋会場 (第3位)

FRAME、Jupiter

トリコロールファイト in BCF2023 名古屋会場 (第4位)

カムバックとゲートが半分ずつのハイブリッドデッキです。
トリガーから見たデッキの性質としては、カムバックの強みとゲートの強みを半分ずつ取り入れた形になっています。
ゲートの恩恵でCXコンボを積極的に絡めつつも、次の山の圧縮率への意識は高く保ちたいという欲張り派閥と解釈できます。

デッキの動きとしては、レベル1のCXコンボの影響が色濃く、そこにもう半分の要素を取り入れていく印象。

High×Joker、C.FIRSTは安定した手札供給とストックブーストが強み。
よりCXを絡めやすいということで、8カムバック以上にレベル1のキャラによるストックブースト機会が多く、リソース面で非常に充実しているのが特徴。

FRAME、Jupiterは中盤以降の手札の質が大幅に良くなります。
8ゲート型よりもキャラ回収機会が増えるため、多彩なアタッカーを採用して、山の状況や相手のデッキを見て舞台のキャラを選べるようになっています。
有利な盤面を築いた後は、カムバックの恩恵を受けて堅実な打ち回しが可能です。
予め決めたプランを遂行する能力が高いデッキと言えます。


その他のCXコンボも解説します。
アイコンも様々ですが、半分はカムバックかゲートであることが多く、大まかなデッキの方向性はその特徴に寄っていると考えて良いでしょう。

W

胸が高鳴る先に 蒼井悠介

チョイスアイコン対応の連パン。
カムバックとの組み合わせで入賞実績があります。

トリコロールファイト in BCF2023 京都会場 第3位
ブラウファイト in BCF2023 名古屋会場 優勝
(別の人ですが、同じ50枚でした)

デッキの特徴としてまず目を引くのは、連パンコストである助太刀が沢山入っているところ。
補正値が大きく、凍晴の空になびく髪 水嶋咲のパワーと合わせると非常に要求値が高いです。
サイドアタックされるので、実際には助太刀として使わないことも多いですが、結果、連パンのターンまで抱えやすいです。

その他に、色の事情で他のデッキには組み込みにくい微笑みの雪花 ピエールが活躍しやすいところもポイント。

シンプルに強い

蒼井悠介に回復効果がないため、必然的にピエールに頼ることになるのですが、効果の相性も良いです。
連パンでストックが増えるため、他のデッキだとあまり機会がないピエール2面バーンも選択肢に入ります。
最も総火力が高いデッキと言えます。

Café Parade

おもてなしのステージ 神谷幸広

レベル1のチョイス連動。
こちらは8チョイスでの入賞レシピがあります。

トリコロールファイト in BCF2023 札幌会場 (準優勝)

8チョイスは、トリガーから見たデッキの性質は8カムバックにかなり近いです。
本家WSのように、妙なチョイスサポートやトリガー付きカードが軸になったりもしませんので、素直に、ストックが綺麗に積めるデッキといった印象です。

CXコンボについては、舞台にキャラを出すというテキストなので、登場時にデメリットがあるカードも採用出来るのが特徴。
その性質上、3面連動しても3枚アドを取れないのは少し残念なところですが、優秀なアタッカーを添えやすいため、舞台の質は安定しています

別の視点では、同色のアタッカー達が優秀なのが強み。

特に、青空に描くシュプール 柏木翼に一定の価値あり。
採用率の高いファーストグロース High×Jokerに対するメタになっており、特にリバースを取りたい君に届けたい言葉 握野英雄採用のデッキに対しての存在感は大きいです。
指差す先のきらめき 舞田類は、ストックを綺麗に積むチョイスアイコンの方向性と合致した良カードです。

もふもふえん

瞳に隠れた思惑 姫野かのん

対応CXはドローアイコン。
前列のファーストグロース High×Jokerと組み合わせて前後で一気にアドを取れる強みがあります。
また、この大会では、他のデッキが後列に応援をあまり置かないことから、盤面有利のメリットがあります。
パワーラインの高いこちらが、常に相手にワンアクションを要求する形になります。
自分から動かなくても有利という点で、カムバックとの相性が良さそうです。

不安点はデッキのシステム力が低くなりがちな点。
CXコンボ自体がランダム要素強めな上、前列のキャラでそれを補い続けるのも難しいです。
ミリマスの志保のように、後列を2枚応援で固定したまま戦える程のキャパシティはこのタイトルにはないため、沢山並べれば強いというわけでもありません。
上手くデッキを纏めるのは難しそうです。

THE 虎牙道

寄り添う茜色 円城寺道流

対応CXはドローアイコン。
ストックを増やすCXコンボを持った後列寄りのカード。
このタイトルには、有効なストックの使い道として凍晴の空になびく髪 水嶋咲が存在するため、CXコンボの価値は高めなのですが、このカード自身がレベル2と遅めの登場なのがネック。
自身の登場コストもあるため、CXコンボ2回目でようやくストックが増え始めるのですが、その頃には自分がレベル3になってしまっている可能性を否定できません。
使いにくい印象です。


☆☆☆

以上、大会ごとの解説でした。

この大会は、タイトルファンに向けた大会としての側面も強いので、意外なデッキタイプとぶつかる楽しみも醍醐味の一つだと思います。
もっとたくさんの人が多くの参加機会を得られるように、何度でも開催してほしいと思います。

ここまで読んでくださってありがとうございます。

この先は、ここまでの内容に基づいて、どんなデッキ、対策を持ち込むべきか考察し、実際に用意したデッキについて解説します。

今回の記事の有料部分は、人によって欲しいタイトル情報が異なると考えたため、別々の続きを用意しました。

攻略記事:白(500円)
攻略記事:黒(1000円)
攻略記事:青(500円)

逆に、「全部読むが??」という方に向けて、この先は全ポジションを纏めた形式としてあり、個別版と内容に差はありません。
値段は少しお得になっていますので、バラ買いは面倒くさいという方もこちらをどうぞ。

ここから先は

47,088字 / 110画像

¥ 1,500

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?