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2022年版 Pミリオン

2022年版、ミリオンライブのデッキ記事です。

私が以前書いた、ミリマスのデッキをルーツとしています。
その記事はこちら【すごいミリマスのデッキ解説】https://note.com/magaopeyangu/n/n979499d33362
💡たくさんの応援、コメント、支援ありがとうございました。💡

今回のデッキは新弾追加版ということで、前回のノウハウも活用していきますので、初見の人は、参考情報として是非前回の記事も読んでみてください。

目次

◇デッキレシピ
◇デッキの強み
 ☆マーカーで無限圧縮
 ☆インチキソリティアでワンショットキル
 ☆制圧系に滅法強い突破力
◇カード解説
◇CX配分

◇デッキレシピ

2恋する視線 星井美希
2あどけない仕草 大神 環
3聖夜を飾る雪だるま 宮尾美也
2寿の華、ごらんあれ! 箱崎星梨花
2へっちゃらプライド 中谷 育
4チアフル・クリスマス! 高山紗代子
2優等生アイドル 田中琴葉

4水上のユーフォリア 伊吹 翼
2誘惑テクニック 百瀬莉緒
2フラスタ

1神懸りし舞調べ 星井美希
4梅雨限定スタイル 松田亜利沙
1太陽のスポットライト 二階堂千鶴

1ハッピー・ホーリーナイト 北上麗花
4新しい自分へ 田中琴葉
1ニューイヤー・ゴング 福田のり子
3都会の風に吹かれて 白石 紬
2覚醒アイテム~Angel~

4サンリズム・オーケストラ♪
3ジレるハートに火をつけて
1Shooting Stars

デッキコード:5WMQ2

WGP2022 東京会場で使ったレシピで、その環境を想定した構築となっています。

◇デッキの強み

☆マーカーで無限圧縮

前回に引き続き、マーカーによる無限圧縮が可能になっています。

優等生アイドル 田中琴葉(※)とトップチェックを組み合わせることで安全にマーカーを貯め続けて、薄い山を作ることができます。(※以後、優等生アイドル田中琴葉を便宜上ミニ琴葉と書きます。)

新弾で後列常駐のトップチェッカーとして美也が加わったため、集中を捻らないターンはとりあえず1圧縮が可能になりました。
また、相手の盤面を崩すついでに、3枚分もの安全確認ができるのり子も非常に相性の良い追加です。

これらとフラスタを駆使してミニ琴葉にマーカーを貯めることで、マーカー圧縮対策のない相手には圧勝することができます。

もっとも、ミリマス初弾の頃と比べると、現代はどのタイトルにも何かしら圧縮に抗うカードが実装されています。
なので、この戦法だけを狙うということはまずなく、簡単に死なないための手段の一つといった立ち位置になりました。

そうはいっても、なんだかんだで、圧縮できる場所が一つ多い時点でやはり強いです。

☆インチキソリティアでワンショットキル

今回の目玉。
梅雨限定スタイル 松田亜利沙がとても強いことが判明してしまいました。

いや、このカードが強いこと自体は新発見でもなんでもないかと思いますが…
このデッキのカードとのコンボが強いという話です。

少し複雑ですので順を追って説明します。

まず、基本コンボとして、ミニ琴葉あどけない仕草 大神 環のセットを揃えれば、マーカーが一気に3枚貯められるため、そのまま手札の新しい自分へ 田中琴葉がコスト踏み倒し登場できます。

これを狙い、それらのパーツを亜利沙で拾い集めていきます。
集めたら、マーカーを貯めて新しい自分へ 田中琴葉ミニ琴葉の効果で出すのですが、その際、都合の良いことに、ストックが増えて回復もできるので、亜利沙の登場コスト、及びクロックコストが何故かチャラになってしまうのです。

つまり、手札の新しい自分へ 田中琴葉亜利沙1枚でストック消費0で出ます。スゴイ。

更に、これを工夫します。
亜利沙の回収対象を「亜利沙足りないパーツ」にすれば、回収回数を増やすことができます。

これにより、ストックと、控え室の亜利沙が尽きない限り、強引にパーツを引っ張り続けることが可能です。
(💡琴葉特殊召喚1回で3ストック相当のリターンなので、3回回収してもストック赤字にはなりません。)

そして、ここからが芸術点の高いポイントなのですが、琴葉登場時の回復によって、先程クロックに置いた亜利沙が控え室に落とせます。
そうすると、もう1枚の亜利沙によってまた亜利沙が控え室から拾える状態に必ずなるのです。(ついでに、ミニ琴葉も控え室に落ちて、また拾えるようになります。)
つまり、上手く回復が挟まるように回収と特殊召喚を繰り返せば、控え室に亜利沙が少ない状態でも回収効果を何度も使うことができてしまうため、タイミングを選ばずに、低コストで一気に展開することができてしまうのです。

実際に見てみないと分かりにくいかもしれませんが、ちょっと、こんなことできて良いのかなと思ってしまう動きをしています。
相手側から見えるストック量をはるかに上回る盤面を築ける上、出し方次第で3000パンプも複数回絡められるので、パワー問題も同時に解決可能と、びっくりする程都合が良いです。

このコンボの存在から、琴葉3面も普通に現実的と言える程のリソース的余裕があるデッキとなりました。
琴葉2面に至っては、盤面のマーカーと前のターンの3パン分のストックがあれば十分できてしまうので(!?)、盤面破壊や山札干渉を加える余裕もバッチリあります。
ストック要らずなので、スピードゲームでも安定して高火力が出せるのも魅力です。

とりあえず点を通せば、ソリティアして勝てる。そんなデッキです。

今回はこのコンボでの必殺を目指して構築を寄せて組みました。
前回が三刀流なら、今回は謂わば研ぎ澄まされた一刀流構築となっています。

☆制圧系に滅法強い突破力

これは追加後のミリオンライブの全般的な強みでもあります。
早出し対策キャラに加え、亜利沙でお手軽な高パワーが出せるため、パワーを必要とする相手、特に高パワーの早出しキャラ多面で盤面を制圧するコンセプトのデッキには特に強い部類になります。
加えてこのデッキでは、最終的に琴葉で踏む必要があることから、パワーを盛ったり盤面を崩すことには一層力を入れています。

また、大きなポイントとして、先述のソリティアコンボの存在から中盤にストックを温存する必要があまり無い点があります。
詰めの決定力が主眼のデッキでありながら、早出し盤面突破にリソースを十分に割けるため、相手のプランを崩しつつ、それでいて自分の最終火力は確保した非常に有利な状態でゲームを進めることができます。

2022年は舞台の上で 天音かなたはじめ、最終的に未来へ一緒に ときのそら妖しい微笑み ユナ等の顔も見るようになりました。
これらの、デッキ選択によっては地雷マッチになり得る相手に、正面からぶつかっても打ち勝てることは強みと言えました。

◇カード解説

・コンセプト部分
新しい自分へ 田中琴葉 4枚
あどけない仕草 大神 環 2枚
優等生アイドル 田中琴葉 2枚


切り札のレベル3と専用召喚セット。

新しい自分へ 田中琴葉は3面CXコンボを狙うようになると4枚でも足りなく感じます。
メインプランは2面だとしても、相手の美夏等に対して、3枚並べて2面通す形を作る場合もあるので、ここは減らさない方が良いでしょう。

マーカー関連セットについてですが、は、特別強くはないけれど、絞り過ぎて行方不明になると困るので、2枚が無難です。
問題はミニ琴葉の方なのですが、レベル0での出席率を高くしたいなら3枚以上が良いです。
前回の構築では、環境的に、レベル0でのパワーマイナス効果を重く見てそうしましたが、今回の環境ではそうは考えませんでした。
また、マーカー圧縮も、レベル0からは熱心に行わなくなったため、今回は2枚採用としました。
最終的に1枚あれば、亜利沙ドリブル中に何度も回収できるので、沢山積まなくても大丈夫です。

梅雨限定スタイル 松田亜利沙 4枚

3000パンプ要因でありながら、クロックに置くことで2枚回収できるアバレ札。
どのミリマスにも数枚採用されることが多いパワカですが、このデッキではこちらもコンセプトといって差し支えないでしょう。
パワーパンプもそうですが、好きなタイミングでレベル3に上がれるようになったりと、琴葉と全面的に相性が良いカードです。
同名回収を繰り返す都合上、必ず2枚は触れる領域にあってほしいため4枚採用。
他にも、チョイスでストックに置く、経験に使う、そして、レベル1でのラッキースタンバイ登場もかなり強いためフル投入です。

・レベル1メインプラン
水上のユーフォリア 伊吹 翼 4枚
フラスタ 2枚

レベル1は山削りができてフラスタに触れる水上のユーフォリア 伊吹 翼を選択。
フラスタがデッキと相性が良いのもありますが、CXコンボの方も、スタンバイとのシナジーがあったり、4ルック中に最悪でも4投の亜利沙1枚に触れれば次も好きに動けるため、直サーチ能力でなくとも手札の質の低さを感じにくい点から、このデッキに向いているカードだと考えています。
手札の再構築力が高いため、枠の厳しいこのデッキにおいてシステム枠をダイエットできる点もポイント。

フラスタも本当は4枚入れたいのですが、減らせる枠でもあるので泣く泣く2枚。
「あればあるだけ強いカード」ではありますが、「勝つために必要なカード」達にしぶしぶ席を譲っている状況です…

・序盤を支えるカード
チアフル・クリスマス! 高山紗代子 4枚
寿の華、ごらんあれ! 箱崎星梨花 2枚
へっちゃらプライド 中谷 育 2枚

山サーチ、CX交換、4ルックを適量採用。

チアフル・クリスマス! 高山紗代子は気まぐれで3枚にしたこともありましたが、経験補助要員としても必須なので絶対4枚です。

寿の華、ごらんあれ! 箱崎星梨花はストック送り効果が強い環境だという考えから複数枚欲しいと思いました。
詰めにCXコンボが必須な以上、後から引いても嬉しい部類です。
そこで、序盤、終盤に素引きが期待できる枚数ということで2枚にしました。

へっちゃらプライド 中谷 育は序盤手札が重すぎる時や、山削りが足りない時に紗代子からアクセスすることが多いです。
3ルック杏奈か、これのどちらかは採用した方が良いと考えているのですが、後述の覚醒アイテム~Angel~に触れる点も評価してこちらにしています。

・頼りどころ
恋する視線 星井美希 2枚
誘惑テクニック 百瀬莉緒 2枚
聖夜を飾る雪だるま 宮尾美也 3枚

CXコンボや自傷系以外での、リソース供給源です。
CXがなかったり、点が抜けて厳しい試合などで頼りになります。

恋する視線 星井美希は自キャラを戻して手札を増やせるカード。
終盤、琴葉で踏むための餌を残す目的でも活躍するため、相性も良いカードです。
強いカードなのですが、新たに必要なキャラにアクセスする効果ではないため、メインプランからは外し、他に枠を譲って2枚にしました。
最初は紗代子を戻して効果を使うと強いと思って4枚だったのですが、キャンセルが強い特殊なゲーム以外においては、何度もクロックを貰うことでかえって苦しい展開が増えていました。
また、沢山入れると、後攻3パンしやすくて力強いのですが、そもそも後攻3パンが強くないと思いました。
特に、対D_CIDE TRAUMEREIに於いて顕著だったのですが、先上がりから一方的にレベル1を2ターン以上プレイされると、ミリマスでは触れないストックを沢山積まれてしまうため、レベル0をダラダラした方が遥かにマシなことがほとんどでした。
裏目がキツ過ぎるプランを無理に組み込む必要はないと考え、やめました。

誘惑テクニック 百瀬莉緒はストックブースト要員。
豊富な起動効果と相性が良いアタッカーで、恋する視線 星井美希と一緒に並べるとコストを自給自足できて強いです。
アタッカーを沢山入れなくても亜利沙で拾えるのもあって、最低限の2枚採用。

聖夜を飾る雪だるま 宮尾美也は新規の集中。
起動効果でトップチェックができ、フラスタ以外に、ミニ琴葉のマーカーとも好相性。
集中しなくても手札に余裕があるデッキなので、亜利沙で回収をするターン等、トップチェックをするタイミングはちょくちょくあります。
山削りとしては、CXコンボもあるので、3枚採用で十分です。

・レベル3
都会の風に吹かれて 白石 紬 3枚
ニューイヤー・ゴング 福田のり子 1枚
ハッピー・ホーリーナイト 北上麗花 1枚

琴葉以外のレベル3は全て早出し。
回復、3ルック、盤面崩しといった要素を積んでいます。

都会の風に吹かれて 白石 紬は回復と3ルックが選択できる優秀なカード。
青の経験要因として必ずレベル置き場に置くので実質2枚での運用です。
CXが無い時はじめ、スピードゲームでは3ルックとしての価値が高いですが、相手の殺傷圏から逃れる意味での回復もよく使います。
タイトル的に、早出し回復の選択肢が乏しいのもあって、色が多少難しくなってでも採用価値のあるカード。

ニューイヤー・ゴング 福田のり子は今日のカードで見た時、相性が良すぎてひっくり返ったカード。
フラスタを無料使用したり、この機にミニ琴葉に一気にマーカーを貯める戦法が特に強力。
このデッキにしては珍しく、相手ターン中にパワーを要求できるので、詰め準備と早出し対策のついでにワンチャン帰ってくるのも嬉しいところ。
勿論、最後にバウンスとトリガーチェックとしても使えて大活躍です。
あまりにも強いので最初は2枚入れていたのですが、1枚でも拾って運用できたので1枚に。

ハッピー・ホーリーナイト 北上麗花は所謂消えていくハイライト ふたたびを内蔵したカード。
琴葉のCXコンボを通すにあたって、のり子のバウンスでは(踏む場所がなくなって)上手く解決できない相手にぶつけるために1枚だけ採用しました。
仮想敵は、ソウル減全般とバトル中に効果ダメージを受けなくなる連中です。

・勝利を掴むための切り札
神懸りし舞調べ 星井美希 1枚
太陽のスポットライト 二階堂千鶴 1枚
覚醒アイテム~Angel~ 2枚

要所で輝くカード達です。

神懸りし舞調べ 星井美希は防御札であり、相手のチャンプアタックを回避する役割もあります。

太陽のスポットライト 二階堂千鶴は貴重な相手の山への干渉札。
2帯で沢山回復してくる相手や、ゲートアイコンを扱うデッキに対して有効な場面が多いです。

覚醒アイテム~Angel~は相手の防御札を無力化して琴葉を通すための切り札。
このデッキは亜利沙ドリブルを始めるとクロックを回復しきれないことが多いので、やるからには必ずそのターン中に勝ちたいですし、そのためには相手の防御札が邪魔になります。
中でもD_CIDE TRAUMEREIの防御札は是非対策しておきたかったのでこのカードの採用に踏み切りました。
その他にも、ホロライブはあちゃまビーム 赤井はあと“死ぬ”と思った瞬間等、刺さる場面が少なくなかったため、採用して正解だったと思いました。
手札に加える難易度を考えて2枚採用。

◇CX配分


サンリズム・オーケストラ♪ 4枚
ジレるハートに火をつけて 3枚
Shooting Stars 1枚

レベル1のCXコンボを最重要視してサンリズム・オーケストラ♪は4枚。
疑問があるとすれば、ジレるハートに火をつけてを3枚にして、対応キャラの入っていないゲートアイコンを採用している部分だと思います。
スタンバイを減らしている理由とゲートアイコンを採用している理由に分けて説明します。

スタンバイを減らしている理由は邪魔なシーンがあるから。
特に初パントリガーは後列が埋まっていると残念な結果になることが少なくないです。
素引きについても、琴葉をスタンバイでガンガン出す必要がなく、CXコンボ用の1枚に触れれば問題ないため、絞って3枚としました。
何枚がベストかは個人の裁量で良いと思いますが、終盤に素引きしたいなら3枚以上、CX交換で良いなら2枚だと思います。

ゲートアイコンを採用している理由は、CX、特に中盤まではサンリズム・オーケストラ♪を手札に加えたいから。
相手をさっさと殺傷圏まで上げたいデッキですし、CXのないターンは貧弱気味なので、ゲートの有無にかかわらずサンリズム・オーケストラ♪は複数枚を握りしめて戦う価値がある程です。
なので、空き枠に採用するCXは何かと言われたらゲートアイコンが第一候補となります。
勿論、終盤にジレるハートに火をつけてを拾うのも強いです。

無料公開はここまでです。
ここまで読んでくださってありがとうございます。

続きが気になる方、実際に試してみたいと思った方、昼食代程度の価値はあるなと思った方は、是非この後も読んでみてください。
きっとここまでよりも更に退屈しない内容だと思います。

以下、有料部分の目次です。

◇回し方
◇経験について
◇一人回し全一(ソリティア指南)
 ☆必要ストック必要手札
 ☆亜利沙は何回使わなければいけないのか?
 ☆どう拾えば良いのか?
◇計画的犯行(打点の数え方)
 ☆確殺チェック
 ☆山に「有効CX」が何枚ありそうか
◇メタゲーム(個別解説)
◇おわりに

ここから先は

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