資産にする株 売り抜ける株

事業を買う と 成長だけ乗るの 違い

これらはどちらも投資です
事業価値の高まりを見据えてポジションを取ります
それ自体は同じですが株式そのものを資産で考えるか
事業価値が高まって株価も高くなったら売り抜けて現金にするかの
決定的な違いがあります 最初から売り抜けありきのポジですから
時間は長いですが投機の考えに近くなります


事業を買う 基本
先に書きますが対象は非常に少ないです
何十年先まで資産として持ちたいと考えるわけですから
基本妥協はありません

扱っている製品やサービスの価値が劣化しにくいもの

効率化省力化で短期間で価値が劣化します
その筆頭が半導体です 性能が高まり数年前高額な品が今では誰でも帰るような価格
だれも買わないような品になったりするようなサイクルです
一般的なソフトウエアも 高性能高品質が 短期間で安価になったります

これらは業界の構造の問題もありますが 大きな研究費用や設備投資の継続を意味し
大きな資本で大きく儲かる反面 止めることができない自転車操業のような仕組みでもあります
事業の拡大や成長に大きな資本が必要ではない 資本効率がいい事業は必須です

今の時代でその劣化がないというのは大きな優位性です
これは投資の盲点になりやすい部分です

価値が劣化しにくい事業
外食や食品などが該当しますがそれらも投資には向かない場合がほとんどです
理由は成長と競争です

大きな食品はブランドもあり研究費用も不要ですがその製品が広く知られて
今以上の大きな市場を得ることが難しい場合がほとんどです
逆に勝てるかどうかわからない食品や外食に資金を入れるのも難しく
ほとんど投資のタイミングないと言ってもいいでしょう

では外食はどうか 成長期の外食は非常に魅力的な投資対象です
当然ですが需要限界があります 特に低価格で大きくなってきた事業は難しく
多くが客単価を上げて売上を伸ばそうとするわけですが それは値上げや質の劣化に繋がり
今まで成長の基本となっていた部分の否定になります

そもそも成長が止まった外食を成長させるというのが無理ゲーなので
最初から先述した売り抜けありきのポジションで考えるのがいいでしょう

同じような理由で小売も店を出すような場所がなくなれば 競合します
さらに小売は差別化も難しく 参入障壁が外食同様低い
そうなると拡大を急ぎ 成長というより膨張に近い形になって
統廃合される これの繰り返しです そういう事業を長期で保持する意味はありません
美味しいところだけ頂いて 魅力がなくなれば売り抜けするべきでしょう

これは自分の考えですが 長期である以上負けにくいポジを考える必要がある
事業としてのリスクを削ぐなら インフラなどを除き大衆を相手にするようなものを避けるべきです
自分が探すものは逆で 客は限られても高付加価値に高い報酬が要求できる事業です


市場が大きいと大きな資本が入り競争になりやすいわけで
投資候補からヤマダやイオンが入ってきてもおかしくない事業は外しましょうことです
これらの価格競争に巻き込まれると良い事業が稼げなくなります