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類語辞典と断捨離

 外国語習得には単語力が絶対的に必要で単語力をつけるには辞書ではなく類語辞典を引くのがいい。英語の教師の勧めに素直に従い英語の類語辞典Thesaurusをペーパーバックで購入。西語の類語辞典diccionario sinonimos y antonimosもスペイン語書籍専門店から取り寄せた。
 適当なページを開くだけでわりと楽しい。たとえば今、英語類語辞典の591ページを開いた。paradeを見る。paradeは日本語になっている。いわゆるパレードだ。名詞と動詞がある。動詞paradeの類語としてmarch, process, file, troop, strut,swagger, stride, display, exhibit, make a show of, flaunt, show(off), demonstrateが挙げられている。このうちstrut, swagger, flaunt がよくわからない。swaggerの類語を引く。strut, parade, stride, boast, bluster,
crow, gloatとある。strutで引く。swagger, swank, parade, stride, sweepとある。類似の傾向にあるらしい単語が自然と集まってくる。覚えるより眺めるのが楽しい。thesaurusを7回くらい引き続けると単語が記憶に定着しはじめるらしい。7回。気が遠くなる。英語の教師が彼が使用している日本語の類語辞典を見せてくれた。ふやけたページと薄汚れた表紙、無数に貼られたインデックス。英語の教師は日本語の習得に10年かかったと完璧なおかつ現代風の日本語でそういった。

 同じことをスペイン語類語辞典でやってみる。fabuloso(素敵な)に対しmaravilloso, fantastico, estupendo, barbaro, exceptional, extraordinario,fascinante, imaginario, irreal, magicoといった豪華な言葉が並ぶ。


バスク語の辞書とシソーラスを手に入れたい。最近、本ばかり購入しているのでそろそろ金がない。たいてい旦那さんにたかるが、彼の懐も最近固い、
スーパーで昨日398円をつけていたブロッコリーが一晩たつと498円になっている。昨日のブロッコリーと今日のブロッコリーにどこに100円の差異があるのだろう?498円のブロッコリーをあきらめ、一個138円のトマトを買った。昔、祖父の畑にはトマトがごろごろなっていた。きゅうりもナスもあった。収穫したばかりの野菜を川で洗い、バケツで運んで畑で食べた。私は五歳か六歳で一円も持っていなかった、でも最高にご機嫌な五歳だったと今でも当時を誇りに思う。

これから洗濯掃除に取り掛かる。先日寄った故郷の家で母は亡くなった父に対する恨み言に時間を費やしていたが、それでも家は母の手によって見事に整理され必要なものが必要なだけ用意準備装飾されていた。反して我が家はどうだろう?不必要なものばかりが狭い空間を覆っていないだろうか?

断捨離。
流行りだが流行りにも意味はきっとある。

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