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生まれて初めて髪の色を派手にした

人の目が気になってしまい、興味があるけどなかなか踏み出せない。
そうして歳を重ねるにつれて、どんどん挑戦するハードルが大きくなり、結局踏み出すことをやめたことがいくつもある。

髪の毛にブリーチをかけて派手な色にするのもそのひとつ。
本当は思いっきり金髪とかしてみたかったんだけど、躊躇してしまって今まで茶髪かインナーカラー止まり。

学生の時も、社会人になってからもどこか人の目を気にしてしまっていた。

「君らしくないね」
「似合わないよ」

誰かからこう言われるかもしれない。
と、まだ何も言われてすらいないのに想像して軽く傷つく。
そして一歩を踏み出せない。

でも今回、仕事をやめた次の日に髪の毛にブリーチをかけた。

きっかけは夫が髪の毛を青く染めて海外に行く!と、ブリーチを買ったこと。
わあ、いいなあと思って、勢いで一緒にブリーチをしてしまった。

私の髪の毛は細くて、あっけないほど綺麗に色が抜けた。

今まで勇気がなくてできなかったことなのに、一歩踏み出すきっかけはすごく単純な理由で、髪の毛に色がなくなるのはほんの30分しかかからなかった。

たった30分で今まで会ったことのない新しい自分、発見。

ブリーチをかけた髪は、日本人らしく少し赤みがかった金髪になった。
すごく嬉しくなって、私はそのまま明るい茶色のカラー剤で赤みを抑えて、リカちゃん人形みたいなブロンドの髪の毛にした。

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(ノリノリで撮っていた写真を発見。モザイクが変態っぽい。)

髪の毛が金髪になってからは、それまで気にしていた人の意見よりも嬉しさの方が勝った。

「今の自分、めっちゃ好き」

そんな気持ちでいっぱいになって、自信満々に街を歩いた。

その後、古い友人から一度だけ「金髪似合わないよ。笑」と言われたけれど、思いのほか傷付かない自分がいた。
失礼なやつだな、くらいにしか感じなかった。

きっと、今まで躊躇してやめてしまったチャレンジもこういうことなんだろうなと思う。
人の目なんて気にせずに、小さなやりたいことにチャレンジできたらすごく毎日がキラキラするんだろうな。

まあ、それができないから難しいんだけど。
人の目を気にして卑屈になってしまう自分のこと、好きじゃないけど、自分はそういう人間でもある、のである。

髪の毛を派手にしたことで、弱気で卑屈な自分の性格に気づくきっかけになった。

いまはブリーチをしてから2ヶ月が経過して、プリンが目立つようになった。
いくら探してもブリーチ剤がなく、お気に入りのブロンドヘアーの継続は泣く泣くあきらめたのだけど、派手色は続けたかったので赤にした。

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眉上まで短くしたぱっつん前髪でこの赤い髪の毛も人生初挑戦だ。
髪の毛を派手にすることに、これからはもう躊躇しないと思う。

そして、似合わないという心ない一言は「うっせえわ」と一蹴できる自信がある。
ちょっとだけ自分らしく生きられる世界が広がった気がする。

そしてきっと、どんな髪型にしても「可愛い!」「似合う!」と全肯定してくれている夫のおかげである。
全肯定の夫の励ましのもと、少しずつやりたいことに挑戦していけるといいな。


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