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チャージバック保証は、チャージバック対策として有効なのか?

みなさんのオンラインストアがチャージバック被害(=不正利用の被害)に遭った場合、いくつかの対策を検討するかと思います。

こんな感じでー

セキュリティコード、3Dセキュア。
これらはシステム改修が必要ですし、セキュリティコードに至ってはそこまで不正利用を防止することができない。
3Dセキュアに関しては、消費者への普及率、認知度が低いためにコンバージョンに影響が出てしまう。

では従来型の不正検知システムはどうか。
これもなかなかハードルが高い。初期費用は数百万するし、導入するためにはAPI連携が必須。そのため、導入するまでに半年くらいかかってしまう。すぐにでも対策を打たなければいけないのに。

じゃあ、マンパワーで解決しよう!と目視でのチェックで不正を防止しようとするも、これがなかなかハードな仕事であることが分かる。
不正する側も人間であるため、手口を巧妙に変えてやってくる。
いわゆる”イタチごっご”というやつだ。

そして、最終的に行き着くのが「チャージバック保証」!
これであれば、毎月の月額費用を支払っておくことにより、チャージバック被害に遭ったときにその分を保証会社が補填してくれる。
チャージバックによって売上がいきなり0になるよりも、毎月の固定費用として保険料を支払ってくほうが会社的にも予算の見通しが立てやすくメリットが大きい!
よし、チャージバック保証に入ろう!


というように検討をされていらっしゃる方も多いのではないでしょうか?
そんな方には残念なお知らせなのですが
昨今、このチャージバック保証の加入は相当難しいです。

なぜなら、一般的な”保証”や”保険”は
事故を起こさない人もいるから、事故が起きた人に対してだけ保証が利く仕組みになっているのですが、

こと”チャージバック保証”に関しては
事故を起こしている人ばかりが加入している、という状態なのです。

そのため、チャージバック保証を提供する会社側の払い出し超過の状態が続いてしまっていて新規の加盟店の加入は、ほぼお断りしています。

たとえ加入できたとしても、
そもそもの保険料がかなり高額だったり
全額の保証はされずに50%が上限だったり
保証額の単価を制限していたり
と条件もかなり厳しくなってしまっています。

ちなみにすでにチャージバック保証に加入されているところも、契約の更新を提供会社側から断られてしまうケースもかなり増えてきているようです。


みなさんもお気付きかもしれませんが、チャージバック保証への加入、それ自体はチャージバックの根本的な解決にはなっていません。

がん にならないために がん保険に加入する

というのが解決になっていないことはみなさんもお分かりだと思いますが、チャージバックも同様です。

もちろん、チャージバック保証がフィットするオンラインストアもあると思いますのでそれを否定するものではありませんが
もし” チャージバックの被害に遭わないためには ”ということを検討されている方が読んでくれているのであれば、上記に挙げたような策を検討されることをお勧めいたします。

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