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レコードは不思議がいっぱいだ! ― 刑事コロンボのサウンドトラック盤。

レコードショップの餌箱から、ミステリーの気配が。。。。

刑事コロンボでお馴染みのアメリカの刑事ドラマシリーズは、日本ではNHKがコロンボ警部が謎を解くエピソードだけを揃えて、《刑事コロンボ》と邦題をつけて土曜日の昼食後に放送した。
アメリカでは「NBCミステリー・ムービー」という番組枠で、「刑事コロンボ」にも、アリバイ作りのために〝スペシャル〟としてゴールデン枠で放送するために経費をかけて制作したサスペンスを、穴の空いた放送時間にオンエアすると指示を出す女ディレクターが真犯人のエピソードがある。
「放送時間が同じだから、いいのよ」と。

「刑事コロンボ」は「殺人処方箋」が第1作と整理されているが、これは舞台劇で上演されたことのあった作品で、舞台版にコロンボ警部はでてこない。日本のミステリーだと、横溝正史の八つ墓村に、金田一耕助を探偵として登場させるか、脚本家の裁量次第、というところか。

コロンボ警部の最初の事件となるのは、ほんとうの意味では、「死者の身代金」(Ransom for a Dead Man)となるが。NHKの放送では、9番目の放送となるなど、アメリカの放送順とは入れ替えが煩雑だが、ここにミステリーはない。NHKの編成の都合が理由だった。NHKの刑事コロンボは、1時間15分と1時間30分が入り乱れた変則的だったことによる。それで、再放送でも1時間30分のエピソードは見送られていることもあった。

Columbo: "Ransom For A Dead Man" Plus Other Film & Television Scores (Original Soundtrack Recording)

by Billy Goldenberg

トレードマークの葉巻が手に持たされていない、イラスト。「NBCミステリー・ムービー」のマークもない。何だこれは。
ショップのレコードだなの隅っこや、カウンターの中、店員が背にしている棚の端っこに収まっていることもある。真っ白の背表紙のレコード。
ときにして、そこには不思議な魅惑が潜んでいる。わたしのようなものに見つけられるのを待っている。息を潜めて。。。。

Original Soundtrack Recording - COLUMBO Ransom for a Dead Man
The Film and Television Music of Billy Goldenberg

刑事コロンボシリーズの他、ビリー・ゴールドバーグが担当した3作品のサウンドトラック盤。制作会社などクレジットも、レコード番号、レーベルも白ラベルに曲名、といっても番号だけ、なので私家版と思われる。
テレビドラマ用の録音なので、モノラルではあるのですが、放送したものからのサウンドトラックではなく、タイミングシートに合わせて作曲、演奏、録音されたものと思えるので、音のクォリティはよくあるテレビドラマのサウンドトラックの比ではない。
であるがゆえ、鑑賞向きではない。レコードを聴く日々の記憶としるしておく結論としては、資料的価値があるのかは知らないが、退屈でつまらない音楽です。★なし。評価点はつけようがない。

日本でおなじみの、有名な刑事コロンボのテーマは、「NBCミステリー・ムービー」というのが正題で、作曲、演奏はヘンリー・マンシーニ楽団なので、このレコードで聞くことは出来ません。

「そんなアスリートおへそで…放っておきませんよ、誰もが。」 と、言われ、、、求める男たちに、おへそを売りました。