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Turnaboult - TV 331 038; Clara Wieck - Schumann; First Concerto For Piano And Orchestra In A Minor, Op.7

5月20日 ― クララ・シューマンが没した日(1896年)。

クララといえば、ロベルト・シューマンの妻としても知られるが、幼少の頃よりピアニスト、作曲家としても活躍。その腕前についてはそれぞれ、ピアノはショパンが、作曲はリストが賞賛したという逸話も残るほど。


音楽時報を出版して、ブラームスの才能を発掘、シューベルトの遺稿を世に知らしめる活動のほうがクラシック音楽史上重要視されるロベルト・シューマン。クララと共演できるほどのピアニストになりたいと、機械まで使った練習に躍起になりすぎて薬指を故障。悲嘆に暮れている彼の作曲を勧めたのがクララでした。そうして始まった二人三脚。歌曲の年、ピアノ曲の年と、シューマンは他の作曲家と比べても変わっている存在でした。
クララ・ヴィークの名前はヨーロッパ中に広まっていた存在でしたので、彼女が夫の曲もステージで演奏することで、ロベルトは文筆活動と並行してヨーロッパ楽壇の中で、作曲家としての存在も確かなものとしたのでした。

シューマン夫婦は何度も伝記映画が公開されるほど、描きようのある作曲家です。シューマンに作曲家への転身を勧めたのもクララですが、自身がすでに名の売れたピアニストだったことで、シューマンの有名なピアノ協奏曲も、随分と助言をしており、彼女の自作のピアノ協奏曲と聴き比べると共通点も見いだせます。

カーペンターズの兄妹のように、当時はクララ・シューマンの名前が、ロベルトよりもとても知られていました。クララ・ヴィークとして自立した女性ピアニストで、800年ぶりの女性の大作曲家です。

5月になって106枚目のLPレコード

CD時代に随分と掘り出されていますが、LPレコード時代から、すでにクララ・シューマンの曲の録音は少なくないものでした。
ピアノ協奏曲の、ロマンス楽章からアタッカ一発で、情熱的な展開に一転するなど、シューマンのピアノ協奏曲にアイデアは取り込まれているものですが、チェロとピアノが長いこと会話を交わすあたり、ブラームスへの影響を強く思われます。ピアノソロ曲でも、シューマンのピアノ曲風ではありながら、ブラームスを聴いているような気持ちになるのはなぜなのでしょう。

Turnaboult TV 331 038 Clara Wieck - Schumann
Turnaboult TV 331 038 Clara Wieck - Schumann

First Concerto For Piano And Orchestra In A Minor, Op.7

by Clara Schumann;

Michael Ponti; Volker Schmidt-Gertenbach; Berlin Symphony Orchestra;

Turnabout (TV 331 038)

1971

Tracklist:

A1. Allegro Maestoso; Romanze (Andante Non Troppo Con Grazia); Finale. Allegro Non Troppo

B1. First Scherzo In D Minor Op. 10 (Con Passione)

B2. Second Scherzo In C Minor, Op. 14 (Con Fuoco)

B3. Four Fugitive Pieces, Op. 15 - Lerghetto, Un Pocco Agitato, Andante Espressivo, Scherzo.

B4. Variations On A Theme Of Robert Shumann, Op. 20

「そんなアスリートおへそで…放っておきませんよ、誰もが。」 と、言われ、、、求める男たちに、おへそを売りました。