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ケンブリッジ辞書の今年の流行語「Hallucinate(幻覚)」

ケンブリッジ辞書の今年の流行語「Hallucinate(幻覚)」について『BBC』が紹介している。
 
「Hallucinate(幻覚)」のもとの意味は、「存在しないものを見たり、聞いたり、感じたり、嗅いだりすること」。そして今年Hallucinateの新たな意味として、「人工知能(AI)が幻覚を見るとき、偽の情報を作り出す」と辞書に追加された。
 
「不正確な情報や誤解を招くような情報は、噂やプロパガンダ、フェイクニュースといった形で、もちろん前から私たちの身近だった。通常、これらは人間が経験するものと考えられていた。しかし今Hallucinateに追加された意味は、人ではなくAIが主体なのだ。」とケンブリッジ大学のAI倫理学者シェブリン博士は述べている。
 
「AIが幻覚を見ることができるという事実は、人がこのようなツールの使用に批判的思考スキルを持ち込む必要があるということです。AIは、膨大なデータを収集して特定の情報を抽出し、それを統合することに長けているが、独創性を求めれば求めるほど、脱線する可能性が高くなります。」とケンブリッジ辞書のウェンダリン・ニコルズ氏は語る。

今後AIの普及に伴って、Hallucinate にようにAI主体の意味が、”私たち”の動詞に追加されていくのだろう。面白いけど、言葉がAIに奪われていく感覚が怖い。

出典:BBC
https://www.bbc.com/news/uk-england-cambridgeshire-67424335

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