統合失調症の”経過”と運動器リハビリテーション
精神科病院における疾患別リハビリテーションの処方では、統合失調症の患者さんに対する運動器リハビリテーションが比較的多くを占めます。
精神科病院は、歩行などの移動能力やトイレ、お風呂などの身辺動作が自立していることを想定した環境設定がされていることがほとんどです。廊下やトイレ、お風呂に手すりが設置されていない病棟をよく見かけます。
一方で、近年は入院患者さんの高齢化が進んできており、臨床現場では加齢性変化に伴う関節疾患や筋力低下によって、転倒事故が発生する頻度が増えている