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箱根駅伝2024-25春10「大東文化大学」

2010年代に箱根駅伝の歴史を変えてきたのが青山学院大学や國學院大學だったとするならば、2020年代はライトグリーンの古豪が大きくムーブメントを起こす。そんな気配さえ漂い始めている。

とはいえ、まだまだ序章でもある彼らの今シーズンは果たしてどうなるだろうか。


2023-24シーズン

出雲駅伝 出場無し
全日本大学駅伝 7位
箱根駅伝 10位

大学三大駅伝では初の3冠達成校となってから早くも30年、大東文化大学はここ10年でシード権2回という寂しい結果に終わっていた。特に2019-20シーズンから3年連続で3大駅伝出場無し。

打開策として指導者の交代も相次ぐ中で就任した真名子監督が名門を今再建する途中だ。昨シーズンは途中苦しみながらも10位入賞でシード権を獲得し、大手町は笑顔であふれた。今シーズンは箱根駅伝出走経験もある喜早くんが大学院生として恩師である真名子監督の下で競技継続が決定。

新たなライトグリーンの躍進へと向けて、着々とチームは強くなっている。

関東インカレ

関東インカレでは大きく出遅れたと思えるが、新入生を多く起用。おそらくだが真名子監督は下級生の中から上級生を脅かす存在がいるかどうかを見極めているフェーズに入っているのだろう。

一方でハーフマラソンでは上級生がきちっと結果を見せ、面目を保った。夏へと向けて、下級生との競争はより増してくるだろうが、かみ合えば確実に上位校を脅かす存在になれるかもしれない。

1500

1組目
鈴木青空(1) DNS
2組目
大濱逞真(1) 3'54"91 12着
西村悠誠(2) 3'56"02 14着

3000SC

1組目
戸田優真(3) 9'10"05 10着⭐️PB
福井陽仁(1) 9'15"22 13着

2組目
矢嶋大梧(1)9'12"10 10着

5000

中澤真大(1)14:09.57 19位
平田碧 (1)14:22.06 33位
西川千青(4)14:26.07 36位

10000

ピーターワンジル(4) 28'56"15 16着
棟方一楽(2) 28'59"06 18着
小田恭平(4) 29'57"26 32着

ハーフ

西代雄豪(4)1:03:56 6位
佐々木直人(4)1:05:42 15位
藤原幹大(2)1:06:19 23位

監督

名門・仙台育英を再建し、母校でもあった大東文化大学も再建した「直し屋」の名伯楽・真名子監督。当然目指しているのはさらに上のはずだ。

真名子圭

古豪と呼ばれる大東文化大学を背負う重圧にも負けず、ライトグリーンに光をもたらした高校駅伝の名将はますますその名を轟かしつつある。厳しい熱血監督は大手町で感動の涙を流した。そして、ライトグリーンの襷を運んできた学生たちは笑顔で満ちていた。

今年の真名子監督は大手町でどんな顔をしているのだろうか。

負けてたまるかプレイヤー

そのライトグリーンの襷を笑顔で運ぶためには、まだまだ学生たちが大きく成長していくことが求められる。特に今シーズン成長を期待したのは、彼になるだろう。

西代雄豪

主将としてチームを引っ張る西代くん。前回大会では4区で区間18位と大苦戦したものの、関東インカレではハーフマラソン6位入賞をする活躍を見せた。

入学当初は5000の自己ベストは15分38秒。そこから着々と力を付けてきた最終学年は山登りの5区に挑戦。途切れることなく積み重ねてきたものを最後の箱根で発揮することに期待だ。

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