見出し画像

KOK勝手に応援企画2021年大会出場者紹介(4)~句潤

はい。ということで、2021年大会の出場者紹介をしていこうと思います。
今回はKOKの問題点とは何か?を紐解いていきながら、出場者紹介も併せていきます。出場者紹介だけ読まれたい方は見出しをクリックしてね。

選出大会があまりに限られていて、偏っている

KOKがこれまでに選出を行ってきたMCバトルの大会は下記の通りである。

戦極 MCBATTLE
THE 罵倒
SPOT LIGHT
ENTA DA STAGE
ADRENALINE(真・ADRENALINE)
SCHOOL OF RAP
高校生ラップ選手権
口喧嘩祭
小倉 MC BATTLE
KING DECIDING MATCH
波の上フェスティバル

このうち、戦極は2020年大会をもって協力大会からの脱退を表明しているし、罵倒は2018年大会をもって終了。SCHOOL OF RAPも2018年をもって行われておらず、高校生ラップ選手権も2021年に至っては開催さえされていない。
その割に今回Yella Goatが戦極U-22代表として選出されているが、これは正社員が表明していたように何らかの形で協力していくということの一環なのだろう。
これはMCバトルの大会運営がいかに難しいかを示している。
その上で気になるのが、選定に偏りを感じるということだ。
前回大会のKOK2020では、戦極より5人のMCが選出されている。

戦極 MC BATTLE 第21章:Authority
戦極 MC BATTLE U22 2020:Luvit
戦極 MC BATTLE U22 秋の祭典:SKRYU
戦極 MC BATTLE 第21.5章:RAWAXXX
戦極 MC BATTLE 第22章:MU-TON

選出されたMCの実力には何ら文句はない。ただ、出場する16人のMC中5人が戦極というのは、選抜大会が少なかったことを考えても多すぎる。
今大会でも、KING OF KINGS vs 真・ADRENALINEのイベントにてFORK句潤が選出されている。大会の偏りが多いことは「真の王者を決める」という意義が薄れてしまうように思えてならない。
また、大会において不足している出場者を決めるPlay offでは2019年大会で5名しか参戦しなかったのも気になるところだし、2020年大会は9sari選抜という形で選出されたMCは3名。協賛大会が少ないことも問題だが、選出方法はそれでいいのかな?と思わないこともない。

選出方法の改善と個人的な希望

まずできるならば、
・各大会を勝ち上がってきたMC
・予選を勝ち上がってきたMC
・Play Offおよび9Sari選抜はそれぞれ1名ずつ

が望ましい。ただ、選ばれたMCだけではどうしてもネームバリューが無くて却って盛り上がらなくなるかもしれない、という可能性もある。
ならば、Play offという形で大会にまだ選出されていない有名なMCと戦わせて勝ち上がらせれば良いし、9Sari選抜という形で補うことも十分に可能だろう(もちろん、プロップスが重視されるMCバトルならばすでに選出されている可能性もあるが)。

また、今大会より各都道府県にて予選大会を行い、その予選大会を勝ち抜いたMCが東日本あるいは西日本大会に出場しそこで代表を決めるという形に変更されている。
だが、個人的にはこれもざっくりとしすぎているように思える。
東北と北海道を含めた北日本、関東・甲信越地区となる東日本、北陸地方を含めた中日本、関西地区の西日本、山陰・山陽と四国を含めた、中国四国地区、そして沖縄県も含めた九州地区としたほうが、選抜大会として6名選出が可能となる。
これで半数は選ばれる事となるし、協力大会としてもまた若手が多く出て活躍している大会や名のあるMCたちも多く参戦する凱旋と連携を取ることができれば、より王の中の王を選出するにふさわしい大会となるだろう。
あ、UMB王者も選出してくれるなら、9Sari選抜は二人でも良いかも。

ということで色々と書いたが、やはりKOKに出てくるMCはとてもハイレベルであることに間違いはない。それはある意味でKOKという大会の特色なのかもしれない。いずれにしても真の王者を決める大会となるべく選ばれたMCは今から楽しみでもある。今大会もその例外にない。それは4人目の選抜者は彼だからだろう。

句潤

前置きが長くなってしまった。横浜の「風呼ぶカモメ」がまたKOKの舞台に帰ってくる。

2020年のUMB大会準優勝という実力はもちろんだが、バンド活動もやっているだけあって極めて音楽性の高いMCだ。特に彼がビートに乗せたときのハメ方を見ると、意図的にリズムを崩してみたり、不安定に乗せてみたり。
FORKや晋平太のラップはどんな言葉を踏んでくるか、を楽しむかが主題だとしたら、句潤のラップは「どうやって乗せてくるか?」という楽しみ方を教えてくれる。
前回大会こそ1回戦で敗退してるが、MU-TONとのバトルはまさしくセッションと呼ぶにふさわしく、とてつもない感動を覚えた。今大会でもきっとかましてくれることだろう。

また日本屈指のビートメーカーとして知られる、GREEN ASSASSIN DOLLARと作ったアルバム「風呼ぶカモメ」は彼の音楽性の高さを示してくれている。こちらもぜひ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?